あらすじ
ようやく生徒会選挙が終わり、林水以下かなめや宗介も生徒会の任を解かれることとなった。その日学校の屋上で宗介は林水から警告を受けることになる。「もう無理だと思うよ」生徒会会長として何かと便宜を図ってきた林水だからこそ、事態はもうどうにもならない所まで、深刻になっていると感じていたのだ。その言葉がきっかけのように宗介は窮地に追い込まれてゆく。陣代高校に爆弾が仕掛けられ、学校の生徒全員が人質に取られたのだ。同じ頃、世界各地の[ミスリル]基地は続けざまに[アマルガム]の襲撃を受けていた。今、宗介とかなめに最大の試練が訪れる!
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Posted by ブクログ
抵抗と蹂躙と別れの話。シリーズ通算十五冊目、長編第六弾。前巻の「踊るベリーメリークリスマス」は長編にしては大して本筋に絡まない話だなと判断してしまっていたが、先のパシフィック・クリサリス号での事件がアマルガムに火を点けたせいで今巻でミスリルは前例のない窮地に立たされる。今までは長編でも時折ギャグが挟まれていて、今巻でも宗介が級友に正体を明かした際に皆でかなめをなんとかしようと盛り上がる展開もあるのではと少し期待したのだが、今回ばかりは孤独な戦いを強いられる。ようやく長編に出てきたと思ったら引退、引退したと思ったらここ一番の活躍をみせる林水元生徒会長がカッコいい