あらすじ
アルの新たな姿、新型AS〈レーバテイン〉の活躍により、ニケーロの戦闘で勝利したテッサたち〈デ・ダナン〉のクルー一行は、引き続き各地に散らばる〈ミスリル〉のメンバーを救出しつつ、戦力の回復に努めていた。それと並行して、テッサはある重大な情報の入手を急がせる。そして、その秘密をレナードも必死に追っていた。双方が様々な犠牲を払ってたどり着いたのは、ソ連の秘密都市〈ヤムスク11〉。ここは“世界を変えてしまった事件”が封印された始まりの地……。今、現代の技術水準をはるかに超える〈ブラック・テクノロジー〉をもたらした〈ウィスパード〉の真実が明かされる!!
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Posted by ブクログ
長編10冊目、長・短・サイドアームズ含めて20冊目。
シリアス寄りの長編とコメディの短編で、バランスがとれており読者を飽きさせない。
広大なストーリーもいよいよ大詰めに向かう。
それぞれの登場人物のバラバラの話が一つにまとまっていく様がジグソーパズルのピースがはまっていくように気持ち良い。
既視感の使い方が臨場感溢れて、読んでいる読者の頭まで混乱させ物語の中に引きこまれてしまう。
ウィスパードの秘密もこの巻で解き明かされる。
「ささやかれた者」がいるという事は、「ささやいた者」もいるという事。
この構想を初巻からずっと思い描いていたとは、、、賀東招二恐るべし。
Posted by ブクログ
ウィスパードの本質に迫ってくる話。ぶっちゃけ物語はクライマックス。
クルツVSクルツ師匠のスナイパー対決は緊張感MAX!!
そしてかなめの豹変具合・・・豹変というよりは悟ったって方が正しいか。
とにかく、この巻はクルツがヤバい!!
一応次がラストみたいですね・・・
Posted by ブクログ
どうにも最近ハードシリアス分が一気に増えて『これは本当に富士見ファンタジア文庫なんだろうか』と多くの読者に疑問を投げかけているフルメタル・パニック!シリーズの最新刊ですが、いやぁまさかクルツが死ぬとは思わなかった!!!!!!!
いやまぁメリッサとくっ付いちゃったり何だかんだで、死亡フラグをソレはもう見事な勢いで立てて(俺、無事に帰ったら以下略はなかったけど)たんで覚悟はしておりましたが、そうかあのお調子者が退場か……。
てっきりクルーゾーが死ぬかと思ってただけに予想外ですチクショウ。
……となるとメリッサ妊娠エンドかなとか思ってしまうさとっちさんの脳髄をエグり出すのはもう少し待ってください。
しかし最後の、本当に最期の一撃で自らの師でもある敵を超えたクルツの姿には思わず涙。
まぁ1650メートルの狙撃ってのはやりすぎだろ賀東さん、と思わないでもありませんけど……ね。漢の最期にケチ付けるほどヤボじゃありません(笑)。
あと誰もがフライトユニットだと想像していたであろうレーヴァテインの肩ユニットは、
ニュートロンジャマーキャンセラー(違)でした。
となると最後の戦いは純粋にASと操者の技量次第、となるのかな。
宗助がラムダドライバ無しでデモリションガンを撃って決着、という方向に行きそうですけども。
そしてラストで止めるベき相手が千鳥で、主人公が宗助@関様ですから。
これはつまり。
絶望感に打ちひしがれる宗助の周りを妖精っぽいテッサが舞って導いて、
「俺は、闘う事しかできない不器用な男だ。だから、こんな風にしかいえない。俺は、お前が… お前が… お前が好きだっ!! お前が欲しいっ!! 千鳥ィィィィィィィィィィィィッ!!」
「宗助ェェェェェーーーーーーーーーーー!!! 宗助っ!! ごめんなさい、でも、私もう離れない!」
「放しはしないっ…」
「ずうっと、ずうっと一緒よ!」
「ずうっと、ずうっと一緒だ! さああっ… 最後の仕上げだっ!!!」
「「二人のこの手が真っ赤に燃えるぅっ!」」
「幸せ掴めと!!!」 「轟き叫ぶぅっ!!!」
「「ばぁぁぁぁぁぁくねぇつっ!! ラムダァッ!! ドライバァァァァァァァッ!!」」
「石っ!」 「破っ!」
「「ラァァァァァブラブゥゥッ! てんっきょおおおおおおっけぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!!!」」
って言う展開を想像というよりむしろ期待してしまうんですがそこんトコどうでしょうか。
いや、どうせ次の長編が本編クライマックス(というか最終巻)というコトなら、
それぐらいの無理無茶無謀をカマしても良いんじゃないかと思ったり。無理か。そうか。
あとこの日記を書くためだけにGガンのビデオテープ引っ張り出してきて最終話を見てるさとっちさんはもうダメだと思いました。
Posted by ブクログ
「ささやかれた者(ウィスパード)」の核心にせまる長編第十巻。ここまでしっかり説明されてきたオムニ・スフィアの設定をうまく活用し、レナードたちの狙いが明らかになるというクライマックス手前として申し分ない話だった。未来的な技術を知る理由としてもわかりやすく、またかなめの変化がクライマックスにふさわしい形にすることにも繋がり、その設定のうまさにうなる。
宗介達があまりAS戦が出来ない状況で、派手な戦いにできないことを緊迫感のある狙撃戦という形で盛り上げている点も好印象だ。狙撃の描写として「読み合い」がどうなるか、という辺りは(現実はどうか知らないが少なくとも作中における)リアリティの高い描写で興奮した。
なお、読み終わったタイミングで書けなかったので大分立ってからのレビューだ。
Posted by 読むコレ
再読。初読の際この辺には追いついており、新刊の発売を待たねばならない状況でした。
確か次のSBMまで1年以上間が空いてましたよね・・それだけの期間、このNOTのエンディングから待たねばならなかった苦しみと言ったら!
それくらい、次を読まずに死ねるかと呻きたくなる作品です。
宗介同様、レナードとかなめに翻弄されっぱなしの自分ですが、何気に衝撃的だったのは、ラストよりも2度目のキスの部分でした。
あれはヤバかった。レモンの視点を通した、読み手の不安を掻き立てる表現の巧みさには感服するばかり。
ざわざわしちゃいました。
Posted by ブクログ
フルメタはどんな方向からネタバレが飛んでくるか分からない。ガンダム00の声繋がりで知る事になるとは夢にも思わず…。抑圧の積み重ねでフラストレーションは溜まりまくり、最後には残さず昇華出来ることを期待しています。
Posted by ブクログ
ちゃんと大団円で終わるよね…?と心配になってくる今作。それほど終わりに向けての怒涛の展開が繰り広げられます。そして今までの謎であるウィスパードやブラックテクノロジー、ラムダドライバについて明かされたり、クルツが…。個人的には大丈夫だと信じたい。きっと最後はハッピーエンドだと信じてます。
話の中盤あたりで宗介がテッサと会話をする場面は、宗介の人間的成長が描かれていてちょっと目頭が熱くなった。以前は考えられなかった未来や希望を語る宗介は、かなめや色んな人間と出会うことにより成長したんだなぁと思います。
長編、次がラストだそうです。ハッピーエンドを願って最終巻を待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
何処がファンタジアなんだ??という…次元に到達(逝ちゃった?)したフルメタル・パニックの最新刊。
ウィスパードの秘密とかアマルガムとか、いよいよ最後なんだろうな〜という一冊。
魔弾の射手?どう扱うんだと思ったらナルホド
Posted by ブクログ
ウィスパードの謎が遂に明かされ、長年続いてきたこのシリーズもいよいよクライマックスを迎えそう。メインキャラに対しても容赦ない作者…。あの書き方だと「実は無事でしたー(^^ゞ」という大どんでん返しは期待できそうにないなぁ。
Posted by ブクログ
ああうううう……。
↑感想。
いやもう、どうにもこうにも…!!
あと一巻で終わるらしいので、まだまだ予断の許さない状況のまま終わってしまったのですが…っ!
クルツくんがっ…!!
イイ思いをさせておいて最後にそれかよ!的な感じで…!
ああ、もう…フルメタ始まってからずっと好きだったのよクルツくん。
「キル・ゾーン」(須賀しのぶ)で言えばエイゼンさんポジションなクルツくん。
切なさの海で溺れ死にしそう。くすん。
以下、ネタバレ気味魂の叫び。
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これは、アレなの?未来を変えちゃったら、実は生きててマオとハッピーになってるクルツくんとかいう未来もアリなの!?
どーなのその辺!
でもそうするとカナちゃんってどうなるんでしょうねぇ…?
今巻、ソースケがすっごく成長してません?
人の心の機微とか察しちゃったりなんかしてるし。
これはやはり、アレか。カナちゃんとの愛が彼を変えているのでしょうか…!!
せめて彼が最後に報われますように。
なんかちょっと可哀想だったんだよ〜…前巻に引き続いてさ…。