あらすじ
陣代高校の平和は、たったひとりの転校生の訪れとともに終わった。うなる弾丸、飛び散る薬莢、鞄にギッチリ銃器類。出てくる言葉は「キケンだ。ふせろっ!」。そう、やってきた転校生、相良宗介は、拳銃持った大ボケ君だった!彼の脳に“平和”の文字はない。勘違いで校内狙撃、思い込みで路上爆破―ケタ違いの常識外れ宗介。だがしかし!戦争ボケとは仮の姿。その実体は…世界最強の武装集団《ミスリル》のエリート戦士、相良軍曹だったのである!KGBの魔の手から、美少女・千鳥かなめを守るため、今日も相良軍曹は校内で銃を撃つ!ごく普通の女子高生かなめに隠された壮大な秘密をめぐり、今、ボケと涙と感動の戦いが始まった!!巨大スケールで描くSFアクション・コメディ、堂々見参。【この作品は表紙イラストが新しくなった新装版です。本編や収録イラストの変更はありません】
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タイトルで損してる気がする
なんとなく気の抜けたタイトルなので敬遠していましたが
もの凄く面白い作品です。
硬派で引き込まれる戦闘描写、「キャラ的にコイツは死なない」と思ったキャラがあっさりと死んだり
事切れる寸前に主人公を発憤させる遺言を残したり、ドラマチックに最期を飾ったり・・・の様なお約束はなく、戦場で死ぬときってこんな感じなのかもなぁ
と思わせるような妙にシビアな部分がありつつ
SF要素や伏線回収も見事
それだけに読了後の疲労感はありますが、多くの人は夢中になれる作品なのではないでしょうか。
Posted by 読むコレ
再読。最も好きなシリーズのひとつで、電子版に買い直しての再読です。
もう、これでもかというくらい少年のテンションを上げるための要素が満載で、大人になり切れていないオッサンを引き込むには十分過ぎる名作です。
このシリーズの妙は、何と言っても宗介の設定でしょう。長編も短編も、シリアスもコメディもぶれずにこなせる彼のキャラクターは、まさにラノベの申し子と言えるでしょう。
作者もきっと、彼を思いついた時点で「いける」と思ったのでは。
わかり辛い設定が難。まぁSFとして許容範囲かと。
取り敢えず脳を中学生に戻して楽しみます。