あらすじ
おかしい……私は駆け落ちした姉の身代わりなのに。
どうして城主のワルター様は姉との婚約などなかったように振る舞うの?
なぜ歓迎されるはずのない私に激しく執着して、何度も愛してくれるの?
囚われの花嫁を襲う溺愛監禁と、隠された想いの謎。
幸せになった身代わり花嫁ララの裏側で交差する人々の情念。
人気作家マチバリの名作――病んでいるほどに彼の愛が深い。
感情タグBEST3
一途で病んでるヒーロー最高!
好きな作者なので購入しました。大満足です。やばいヒーローでしたが、それを受け入れるヒロインもいい!ふたりを取り巻く人たちの番外編も面白かったです。
ヒーローのドス黒い情念を笑顔で受け入れるヒロインはまさに女神のよう。
そんな女神と激甘ヤンデレの陰で渦巻く憎悪、後悔や慈愛、第二の執着などなど、番外編も充実で大満足です。
マチバリ先生らしいお話
作家さん買いです。
いやはや、マチバリ先生らしくて大変よかったです。
あの時々薄寒くなるほど怖い人間の闇を描く能力、本当に素晴らしいなと思いました。
一方で人間の滑稽なところやかわいくて優しいところをくっきりと切り取って見せてくれるところも素晴らしい。
今回は自己評価のおそろしく低いヒロインと、ちょっとお狂いになっておられるかしらと冷や汗かいちゃいヒーローという組み合わせでしたが、このヒーローの妄執ぶりがまたうっすら怖くて大変よかったです。
また、番外編で色々なキャラクターの気になる側面を見せてくれるのもいつも楽しみですが、今回もとってもよかったです。
マチバリ先生の作品は、「本当は怖いグリム童話」を読んだ時といつも似た気持ちになり、それが好きなのですが今回も本当によかったです。
次回作も楽しみです!
新しい切り口
ヤンデレ監禁もので、ヒーローがヒロインにその理由を明らかにせず、行動だけで納得させてしまうって新しい✨️
どんな理由があっても、親にも周りにもかえりみられなかったヒロインにとって、重要なのは「ヒーローが、ヒロインを必要としているか」
もう、ヒロイン以外が全員自分勝手。全員腹黒。人を利用して自分の望みを叶え、うまくいった人(ヒーロー)といかなかった人(それ以外)の構図わかりやすい(笑)
みんな自分が可愛くて、自分がハッピーエンドを迎えられたらそれで良いんです。そういうものなんです。
匿名
バカな親父が不幸を呼ぶ
ヒロインのバカ親父が全ての元凶で、周囲の人たちの運命を狂わせたわけなのですが。いやいや、期待していなかった次女・ヒロインが思いもよらない良縁を得たのだから、長女は別の良縁を探したら一挙両得だったのでは?結局、全てを失って、でも普通に老後を生きるんですよね。納得できないというか、もっと不幸になれ〜
短編+番外編、という構成。面白かったー ヤンデレ極まれりw
本編はよく纏まっていたと思う。しかも違和感無くえちがところどころ上手く盛り込まれていて…
挿絵があったらもっと良かったかも。
作家さんらしい病んだヒーローでした。人との関わりが乏しかったからでしょう。姉の身代わりと思い込んでいるヒロインに誤解を解くこともできず、ただひたすらに歪んだ愛情をぶつけます。ヒロインはそれでも良かったみたいです。
番外編がなかなか
美貌の姉の身代わりとして平凡な妹であるヒロインが、嫁ぐところからスタートします。実は身代わりでも何でもなく、幼い頃に出会っていたヒーローとヒロイン。ヒーローはその時にヒロインに一目惚れし結婚の約束までするけどヒロインは幼く夢の中の物語と思っていたというオチです。ストーリー自体はよくあるものです。本編だけなら☆2.5くらいが妥当だと思うのですが、番外編がなかなか良かったです。
本編で敵役のヒーローの義弟の生涯。自分勝手に役目を放りだして駆け落ちし貧しさに耐えられず戻ったヒロインの姉の生涯。執事とメイドのやり取り。特にはじめの二人の生涯は少し考えるものがありました。無駄にヒロインとヒーローの結婚後の子供ができまして!的なストーリーより良かったです。
1冊に対して番外編が占める割合が多いため、本編はあっという間に終わってしまいました。もう少し掘り下げてメインの2人のお話が読みたかったなぁ。