あらすじ
重要なプレゼンを控えた会社員、育児に疲れた父親、コンプレックスを抱えたイラストレーター……様々な悩みを持つ患者に薬ではなく、本物の猫を処方する不思議なクリニック「中京こころのびょういん」。愛らしい「処方猫」と調子のいいニケ先生に翻弄されながらも、患者たちは少しずつ心の傷を癒やしていく。そんな中、ニケ先生たちが待っていた「予約の患者さん」がついに来院して――大人気シリーズ第三弾!
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Posted by ブクログ
似顔絵の話が良かったです。あび野さんまた出てきました。
悪徳業者の事やシロとの再会。青はいつ猫を返しに行くのだろう。これからも楽しみです。
Posted by ブクログ
最終話の白猫ちゃんの話
「この子は外では生きづらい子です。だから人間に愛されて、つらい目に遭う」
愛されるだけでいいのに。
つらい目に遭う猫ちゃんがこの世からいなくなりますように。
つらい目に遭わせる人間に天罰が下りいなくなりますように。
Posted by ブクログ
弱った心に処方されるのは「猫」
今回のお気に入りは二話。
赤ちゃんが産まれたばかりの家庭のパパ・堂島。奥さんが必死に子育てしてるのに、ポロリとでる本音。奥さんからしたら激怒物ですね。
堂島の先輩パパがホント言いたいことを全部言ってくれるのがスカッとしました。
予約の患者は今回はバイトの青。
一番仕事してた長谷が逃げたのがショックでした。
それでも青が多頭飼育崩壊から立ち直ってくれて良かったです。
Posted by ブクログ
今回は、第四話がたいぶ謎と言うか課題を残した終わり方だったので、ちょっと消化不良感はあり。とは言っても、相変わらず心が温かくなるような、少し締め付けられるような感じを与えてくれるので、読後感はやはり好き。作者の方は、いろいろな方の悩みや人しれない蹉跌をどのように感じ取って来たのか、とふと思う。
今回は第三話が好き。「語彙力がひどい」「ほっぺたに白玉団子ついてる」あたりのやり取りも好きだし、見るべき先を見失いかけた人の心情が刺さる。
Posted by ブクログ
遂に予約の患者さんが!
私はずっとオーディブルでこの物語を追ってるが、本当に心がじんわり温かくなって、涙が出るようなストーリーに癒されてる。
Posted by ブクログ
この『猫を処方いたします。』シリーズを続けて読んでるんだけど、各作品の4章が特に大事なカギになっててメインストーリーが繋がっていそう!
ついに今回はあの部屋で起きた惨事が詳しく明らかになって、胸が締め付けられる想いでした。。
『予約の患者さん』はまだ他にも…?
④も出てるので、しっかりシリーズ読破目指していきます!
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
社員全員参加の企画コンペのプレゼンがストレスになっている楓子。何度も練習しているが、大勢の前での発表に自信が持てないので背中を押して欲しくて「中京こころの病院」に ―― 。
真面目に頑張る楓子に爽やかな気持ちになれました。
一方、青の話は心に重くのしかかりました。動物のお世話のバイトだったのに、雇い主や無責任な大人のために動物を見捨てる羽目になってしまった青。
罪悪感でいっぱいになる青が不憫でした。そして見捨てられた猫たちも可哀想で…。
Posted by ブクログ
『第一話』
石橋を叩いて叩いて、渡れない人間。
ドキッとした。
私も猫が飼いたいなぁと思いながらも
何かしらの理由をつけて思いとどまっている。
そうこうしているうちに歳もとってしまうし、
早くしないと猫の寿命より先に自分の寿命が来てしまう。
でもなぁ…やっぱり叩いちゃうな。
『第二話』
猫を習う。
そのまんま、猫の鳴き声を習っていた。
これは怪しまれても仕方ないだろう。
というか習ったところでどこでお披露目するんだろう。
これだけだと、ちょっと笑ゥせぇるすまんの世界だ。
本題の内容は子育て奮闘中の夫婦の話なのだけれど、
小さいうちの振り返ればあっという間な時間が
途方もなく長く感じられるんだったよなぁと
ちょっと懐かしい思いがした。
ただこういう渦中にいる人たちに「今だけだから」とか
今を大切にとかいうのは違うんだろうなと思う。
『第三話』
ちょいちょい出てくるあび野さん。
自分の夢を叶えられる人って実際どのくらいいるんだろうなぁ。
早々に諦めた人間からすると、挑戦し続けること自体がすごいし、
その姿が眩しく感じられるんだよなぁ…。
「もし、またどこを見ていいかわからんようになったら、
ご自分の好きなもんを見てください。猫と同じようにね」
猫は好きなものしか見ないらしい。
『第四話』
ついに、ニケ先生が待っていた?子の話。
(読みながらずっと、もしかしてオーナー待ってるの?と思った愚かな自分)
結局正義感のある人がずっと引きずることになるんだよね…。
麻井も長谷も、心のどこかで思うところはあっても彼女ほどではないだろう。
青ちゃんは人間が嫌いなんじゃなくて、
真面目すぎて人と真剣に向き合いすぎてしまうのかもしれない。
シロはシロであってもシロではないのかもしれないし、
いつになるかはわからないけれど、またこころの病院を訪れてほしい。
それまで頑張れ、ニケ先生。