あらすじ
夏休み、人けのない校庭に男の死体が転がっていた。校内には15人の生徒だけ。警察へは通報せずに、生徒たちによる犯人捜しが始まる。微妙に絡み合う人間関係と錯綜するアリバイから浮かび上がる意外な犯人は? 蒼(あお)こと薬師寺香澄(やくしじかずみ)が活躍する「建築探偵シリーズ」の番外編。ミステリーの醍醐味、ここにあり! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
2009/8/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2016/4/20〜4/28
建築探偵シリーズの番外編、蒼の物語2である。高校生時代の蒼の周りに起こった殺人事件。とはいえ、作中作を使ったなかなか本格的なミステリ。この頃の蒼は結構普通だったんだな。
Posted by ブクログ
青春小説としてはたいへん楽しく読みました。
あの頃ならではの、痛くて辛くて苦しい想い。
同性の友人に対する葛藤、劣等感。それでも対になる誰かと一緒にいられる時間。
ひとりひとりの想いが丁寧に描かれていて、それが長い!ていうレビューもあったけど、私は楽しく読んだ。
ただ、事件としては色々無理があるし、納得いかないところも多い。
クローズドサークルのつくりかたから、自分たちで解決しようというくだり。被害者の素性は最後まで分からずに終わる。
未成年が犯人とはいえ、ほとんど報道されないまま、というのも、どうなのか…
作中作だからその辺うやむやでもありってことなの?
加害者目線というかね、犯人を擁護するのも気になるんだよ〜
被害者のこと結局よく分からないし、それよりも自分にとって大切なものを護りたいという気持ちなんだろうけど、もやっとする〜
それ以外は、カゲリが好きなのでカゲリと同じ気持ちで読みました。蒼の態度に拗ねたり、犯人の気持ちになったり、蒼のために憤ったり。
トリックについては、違和感を感じるところがやっぱりポイントなんだな…というくらいで。
最後に出てきた人については、対になってた人とどっちがどっちだったっけ?というくらい印象が薄くて…そういえばこのふたりのエピソード、他の人みたいに描かれてないな?と今気づいた。