あらすじ
明治に建てられた洋館、月映荘。惨劇は再びここで起こった。京介とともに晩餐に招かれた医師が撲殺されたのだ。図らずも事件に巻き込まれていく京介の前に、複雑な生い立ちを抱える茉莉、雪音を聞くことができる不思議な少女、綾乃たちが、謎を深めて絡み合ってくる。さらに京介自身の過去が揺さぶられる。 (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
京介視点。深春はそんなにも京介の懐に入り込んでいたのか、とちょっとびっくりした。
綾乃は篠田ワールド!ってかんじのキャラでいいなあ。着物の描写が好き。着物に限らず、篠田さんの、女性の着てるものの描写好き。
抑圧された記憶とか、解離性同一性障害とかが出てきて、途中ホラー??とか思ったけど、最後の着地は納得。最初に綾乃を相手に超常現象を否定したのもよかった。
ビリーミリガンは学生の頃すごく流行っていた。記憶の抑圧系の本は他にも読んだけど、それに反証する本は読んだことなかったな。実は抑圧された記憶なんてなかった、というケースの方が多いのか〜
そういえば、多重人格のドキュメンタリーとかも最近見ないなあ
過去の事件、現在の事件、真相、犯人と京介の対峙までぐいぐい読めて面白かった。