【感想・ネタバレ】歌う丘の聖職者のレビュー

あらすじ

追悼の間に蝋燭が灯され、蜜蝋と万寿菊マリーゴールドの香りが漂う夜。聖職者ティエンの死を弔う、「物語の儀式」が始まる。誇り高きティエン。慈愛に満ちた聖職者・・・・・・各々が亡き人を語っては、手にする蝋燭を吹き消していく。そんななか参列したティエンの孫の語りから浮かんだのは、高潔な故人とはかけ離れた姿だった。一本、また一本。そして、最後の蝋燭が消えた時、思いもかけないことが起きる・・・・・・。(『歌う丘の聖職者』)全2篇。ありふれた英雄譚が鮮やかに覆る。お伽噺の奇才、ニー・ヴォが紡ぐ旅の聖職者と記憶を伝える鳥の摩訶不思議な物語シリーズ続編!

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Posted by ブクログ

「塩と運命の皇后」に続く待ってましたの第二弾。中編が二編収録されていて、ファンタジー度と言うか、“物語”度がぐっと増しているように感じる(「塩と運命の皇后」が物足りないというわけじゃなく)。
特に表題の「歌う丘の聖職者」は、青春であったり、友情であったり、小さい時の思い出だったり、相棒のヤツガシラ(鳥の形態をしている)=オールモスト・ブリリアントとの関係性だったり、主人公のチーのバックボーンと共に、物語自体の世界観が興醒めにならない程度のいい塩梅で垣間見え、物語の可能性が広がったように思う(今後も含めて)。
また、ふとした一言が、多くの示唆や意味を含んでいるのも読んでいて楽しい。決して涙を流したり、冒険にドキドキしたりするわけではないが、大人が読んでも驚きとじわじわとした感動が心に残る、稀有な“物語”と言えるでしょう。可能なら「塩と運命の皇后」から読んでいただきたい。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

歴史(民話)収集のために旅する僧と喋る鳥。
がっつりとしたファンタジーだった。
「塩と運命の皇后」の続きらしい。読んでない。読まなくちゃ。

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2025年09月21日

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