ニー・ヴォの作品一覧

「ニー・ヴォ」の「塩と運命の皇后」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 塩と運命の皇后
    3.8
    1~2巻836~990円 (税込)
    50年ぶりに湖の封印が解かれるとき、追放された悲劇の皇后の伝説が幕を開ける――。歴史収集の旅をする聖職者チーは、ある時立ち寄った湖のほとりで、ひとりの老女に出会う。亡き皇后の侍女だという彼女に導かれ、チーは皇后が幽閉されていた屋敷を訪れる。そこで老女は思い出の品々を手に語り始める。美しく残酷な真実と運命の物語を……。「あの方には異国風の美しさがあり、それはあたかも私たちには読めない言語のようだった。肩まで垂れた長い二本の三つ編みは墨汁のように黒く、顔は皿のように平らで、完璧に近い円形だった」――著者デビュー作にして2021年ヒューゴー賞受賞作。全2篇。

ユーザーレビュー

  • 歌う丘の聖職者

    Posted by ブクログ

    「塩と運命の皇后」に続く待ってましたの第二弾。中編が二編収録されていて、ファンタジー度と言うか、“物語”度がぐっと増しているように感じる(「塩と運命の皇后」が物足りないというわけじゃなく)。
    特に表題の「歌う丘の聖職者」は、青春であったり、友情であったり、小さい時の思い出だったり、相棒のヤツガシラ(鳥の形態をしている)=オールモスト・ブリリアントとの関係性だったり、主人公のチーのバックボーンと共に、物語自体の世界観が興醒めにならない程度のいい塩梅で垣間見え、物語の可能性が広がったように思う(今後も含めて)。
    また、ふとした一言が、多くの示唆や意味を含んでいるのも読んでいて楽しい。決して涙を流し

    0
    2025年09月17日
  • 塩と運命の皇后

    Posted by ブクログ

    最近こういうのは読んでなかったのだけど、カバー絵が素敵だったので買ってしまいました。トラと同じ気持ちで、それで?それで?って次の展開が気になって一気に読みました。帯にも書いてあったけど、「皿のように平らな顔」ってのは、我ら平たい顔の一族のことかね。

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    2024年07月29日
  • 歌う丘の聖職者

    Posted by ブクログ

    歴史(民話)収集のために旅する僧と喋る鳥。
    がっつりとしたファンタジーだった。
    「塩と運命の皇后」の続きらしい。読んでない。読まなくちゃ。

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    2025年09月21日
  • 塩と運命の皇后

    Posted by ブクログ

    1本目は読みにくく、「これは挫折するかも」とすぐに思いました。
    でも内容は、皇后の辛酸を嘗めた歳月の長さを肌で感じるようだったし、舞台となる架空の世界も、西洋よりは私たちにもう少し近い国の話のようであり、なかなか味わい深かった。
    2本目は逆に、どうなるのか先が気になって一気に読めました。聖職者たちと一緒に焚き火を囲み、その話に夢中になって耳を傾ける1人になった気分になりました。

    夜に読んだのも良かったのかもしれない。
    時間がたっぷりある時に、気長に読む本かなぁ。

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    2023年08月03日
  • 塩と運命の皇后

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    二篇のうち、一篇目「塩と運命の皇后」は、幻想文学的でわたしには少々難解だった。聖職者チーと記録する鳥や、老女ラビット、その所有する思い出を纏った小物の数々から語り出されていくひとつなぎの話たち、その中で語られる皇后ーーパーツは魅力的なのだが、どうも好きになれそうにないような味で、これが賞を取るならヒューゴー賞も寝ぼけたものだと思ってしまった。しかし、二篇目「虎が山から下りるとき」は三姉妹の虎とチー、スーウィー、古代象の緊迫感、語られ、次第につよくただされていく物語に、ぞくぞくした読書の楽しみを思い出させてもらった。物語の注にもあったので書いてしまうが、雌虎と学者の卵の女学生の恋、スーウィーがチ

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    2023年06月07日

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