あらすじ
ネコ族の半獣でリューペンの王子シュリは双子の弟リュカといつも比べられていた。見た目、毛の色、頭の良さ、魔法の出来など、何を比べたところでリュカの方が優れており、両親だけでなく国民もリュカを褒め、さらに不吉な黒猫の迷信も相まって、シュリは「じゃない方」と見下され続けていた。そんなある日、シュリとリュカは隣国「リンデンベルク」の双子の王子、ジークフリートとギルベルトに嫁ぐため、リンデンベルクの学園に編入することになる。「リンデンベルクの王位はジークフリートとギルベルトの優秀な方が継承する。ジークフリートとギルベルトの能力がほぼ同じである以上、『伴侶』の出来で王位が決まるのでは――」ひょんなことからそう耳にしたシュリは、婚約者候補であるジークフリートを王にすべく、そしてジークフリートに捨てられないように、一生懸命勉強に身を尽くし始めた。しかしどれだけ努力しても天才の弟との差は広がる一方で―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。
...続きを読む感情タグBEST3
泣ける〜
‘‘じゃない方’’と呼ばれて貶められるシュリの辛さに泣きました。
努力しても報われない、本人にどうすることもできない容姿を忌避される。そんな中でも努力を続けるっていう、ある意味王道かなと思いましたが、丁寧に描写されていて、自然に感情移入できました。
王族としての選択と政治的な駆引きも違和感なく描かれていたと思います。
辛い…不憫受け好きな方には良い
不憫受け好きだったり読み慣れていれば問題ないですが、そうじゃなければかなりキツい展開です。
黒猫のシュリと白猫のリュカは双子の兄弟。黒は不吉な色とされ、幼い頃から心無い言葉を浴びせられ続けるシュリ。一方のリュカは類い稀な頭脳を持ちその容姿で全ての人から愛される存在。双子であるはずなのにまるで扱いが違う2人。
事あるごとに自分と同じ姿の弟と比べられ、能力の差に圧倒される。それでも齧り付こうと必死になって頑張る姿に胸を打たれます。リュカ本人はそれに気づいているのかいないのか毎回さらっとやってきては横から奪い取ろうとする。さらに心の拠り所であった初恋相手から裏切られ…それはもうボロボロになります。
物語後半になると主要キャラの心情描写があり、一人一人葛藤やそれぞれの思いがあっての選択だったのだと分かります。なので嫌いになって終わることはないですが、それがわかるまではほぼ全キャラ嫌いになりました笑
特にリュカは誤解していた部分が多かったので、心情の変化や成長を彼視点で読むことができて良かったと思います。
唯一コンラートだけが読書中の心の支えです。友情の大切さを教えてくれるのカッコ良すぎる。
憎しみは憎しみしか生まない。周りの意見に流され見えるはずのものが見えなくなる恐ろしさなど、とても大切なことを教えてくれる作品です。
精神的に安定している時に読むことをおすすめします。
またBL要素もほぼなく全年齢向けなのでストーリー重視、そう言った意味では初心者向きです。
作者様SNSで続編あるとのことなので気長に書籍されることを待ちたいと思います。
クロネコが可愛いすぎる件
最初は、甘々なお話かと思いきや、二転三転して、泣けます〜。全体を通して、クロネコが、しっぽをフリフリしてたり、耳がピンと立ってたりなんて表現が、可愛くて仕方ない!
エロは全くないけれど、切なさ満載で、で、この後、どうなるの!と続きが気になります。
切なくて何度も泣きました
※複数攻が地雷の人は気をつけて
主人公はいわゆる不憫受け。あらすじでもあるように双子の弟で非凡な才能に恵まれたリュカと比較され、さらには不吉だなんだと忌み嫌われて育ちます。
ジークに恋することでやっと得られた温もりも失い、それでも自分を選んで欲しいと縋ったシュリが可哀想で辛かった。周りに貶められても、健気に努力し続けて、それなのに行く手は困難ばかり。どうか報われてほしい、と願いながら読み進めました。
また、攻であるジーク、ギルからの視点もあり、シュリへの想いがそれぞれ違う色で「重たい」。
シュリはジークを光として見ていたけれど、むしろジークにとってのシュリが光だったんですよね。ギルは初恋を盛大に拗らせていていっそおかしい。
シュリを守る人たちはみんな優しくて、でもそれぞれ悲しい過去があったり、心に欠けたものがあったり。この辺りも結構辛いエピソードがつまっています。
そんな中、猫獣人のしっぽや耳、肉球の可愛らしさにほっとしました。その緩急が余計感情を揺さぶったのかもしれません。
一巻でも一応ハピエンですが、やはり二巻まで見届けてもらうと色々納得のいく結末まで辿り着けると思います。
またその後甘々に溺愛されているシュリや、エーリヒ目線の話など読みたいですね。webでもいいので書いてくださるといいのですが!
彼らの今後に幸あれ!
前半はすっごく切ない…というか悲しいです。読みながらシュリと一緒に感情が動かされました。
後半になると物語の裏側がみえてきますが、それでも切ない部分は多くて最後まで読む手が止まらなかったです。次巻はもう少しほのぼのしているといいなーと思いました。
よかった
可愛い猫ちゃんがひたすら辛い目に遭います
黒猫ちゃんがボロボロになる姿は痛々しくて泣きました
でもBLのお約束で最後はハッピーエンドがわかっていたので最後まで読めました
面白かったです
登場人物の関係性が切ないです。
主人公のシュリが健気で頑張り屋、それなのにいつまでも報われず、これでもかというくらい辛い中でそれでも頑張っている姿は読んでいて切なくなります。
そんな中で徐々に成長を遂げていき、さらに舞台背景もしっかりと作り込まれていて、思わぬところにダークホース潜んでいて。。。
単なるもふもふ世界ではなくしっかりとした内容で一気に読み進める事ができました。
匿名
幸せになったけど幸せでいてくれ
2日掛けてじっくりと読み終わり、居ても立ってもいられずぐちゃぐちゃの情緒のまま書き殴らせて頂きます。本当にネタバレを含みますご容赦下さい。
対戦、よろしくお願いします。
〜〜〜〜〜〜
登場人物全員にしっかりとした背景と、それらを鮮烈に彩る人々の様々な思惑や感情の細やかな描写がとてもとても好みでした。
ただ辛く理不尽、なだけではなく。だからといって、脳みそ使わずに幸せハッピーエンド!って言う訳でもない。
ちゃんとそれぞれにそうなった理由と、人としての葛藤、どうにもできない感情があって、紆余曲折ありながらそれを乗り越えることの出来る精神の強さに憧れるような物語だったと感じています。
普通そんなんなったら折れず腐らずにいれる人の方が稀だよチクショーッッッ!
尽く、今の自分にある幸せ、そしてその今を形作るこれまでの尊さを知り、咀嚼して、それらを大切にして抱き締める。
胸が苦しくなるほどの幸せな物語……最高でした。
推しCPは師匠ズです。
オネエ好きには堪らんでしたありがとうございます!
なお、個人的に報われない恋をするキャラに滅法弱く、特に親友なる彼の物語が1番胸に残っています……
恋心を抱きながらも、それを伝えてしまうのは相手の為にはならないことを自覚し、胸が傷んで苦しくても自分の欲を殺して相手の祝福のために花を送る……きっと彼が1番精神強いです。
普通そんなメンタル保ち続けるんは無理やて……告白して振り向いて欲しい!選んで欲しい!って思う方が普通なんやで……
頼む、お前も幸せになれ……今が幸せなのかもしれないけど……ッッッ
そんな彼にも、その先の未来を共に生きて支えてくれるような、支え合って行けるような相手が現れることを切に願います。
…………と、思う気持ちもありつつ、だけども生涯、最愛の元想い人の、誰にも譲れない親友としての地位が、彼にとって何にも変え難い、今と未来をより良くするための生きる糧なのもまた事実……
コンラートォ……好きだ……お前……最高に男前だぜ……(爆泣)
匿名
スラスラと読める!
難しい設定は無く、出てくる国や猫、人の名前も少ないので覚えやすかったです。
涙はよく出るし切なさはあったけど、悲しくて暗すぎる話って事は無く
、主人公が凄く努力家でそんな所を、周りの人たちが不器用だけど好きだって表現してました。
私の気持ちは、主人公合わせての4人の関係性をはっきりさせた続きがみたいって気持ちと、曖昧な関係の距離に切なさを感じさせるけど主人公はみんなの宝物であり続けて欲しい気持ちと、葛藤してます。
もし、続きが出るなら主人公がデロデロに幸せなを待ってます。
切ない、、、!
読み応えばっちりでした。
シュリに対する扱いが本当に悲しくて切ない。
前半はジーク・ギル・リュカの考えが透けず、
一体どうなるの、、、?とドキドキハラハラ。
3人との関係性も拗れていて胸が痛くなった。
更に三者三様の視点が分かると
そちらもとても切なかった。
皆それぞれ振り回されていたんだなと。
そしてコンラートも切ない、、、
良い奴でカッコよすぎでした。
結局、シュリは誰と落ち着いたのか
明確ではなかったので続きがあるのかな、、、?
一応、彼かな?みたいな結末だったので
それもありだと思いますが、
シュリには出来ればいちゃラブの
分かりやすくハピエンにしてあげて欲しい!
せっかく制約が無くなったので、
双子とコンラートも参戦しての
分かりやすく取り合いしてほしい気もする。笑
Posted by ブクログ
最高でした!
久々「切甘」って言葉を躊躇なくジャンル分けに使えたよね。
もうね、最高にドンピシャどストライクに大好物なキャラ・展開・世界観・落ちでした!途中何ども泣いたw
2時間くらいかかってしまったが、読後の満足感半端ない!
今風な長めの説明タイトルから、1ミリもずれることなく、予想通りの設定と展開なのにも関わらず、それでも泣けたってのは、ひとえに「無駄がなかった」からだと思う。
作者猫好きなのかなー?ってくらいで、書き手の面倒な性癖みたいなもんも感じなかったし、純粋に文章が読みやすかったからなのか、お話そのものもシンプルでいてちゃんと丁寧に描かれてる感じで良かったのかな。とても好きだった。
もっと読みたい!そして、続編かけそうな雰囲気で終わったから、続編出る感じかな!楽しみだな!
すごく複雑だけど良かった!
最初はシュリの正確が
あまり好きになれなかったですが
周りに振り回され傷つけられ
ボロボロになるシュリに切なくなります。
複雑な人間関係です。
でも最後までハラハラしながら
一気読みでした、
すこぉぉぉぉぉおおおお!!!
おおお書籍化おめでとうございます!!
いやもう好きです。ジークもギルもリュカもシュリのことを思って行動してるんですけどやっぱ言葉が足りないから伝わってなくてシュリが追い詰められて…。読む度に気持ちがああああああああってなります。
結局4人の関係性はどうなるの?
ジークの為に必死で頑張るシュリだけど中々思うように行かなくて、辛いけどお互いに愛し合ってるんだなと思える所なんかは和やかに読めた。
そんな中いきなりジークと結婚するのは自分じゃなくて双子のリュカでしかも最初から決まってた?!とか言われて辺りはシュリに感情移入してウルウル😭してたら、まさかのギルが実はシュリの事が好きだった!!😳とか言ってくるし、シュリをヒドく傷付けたくせに本当はジークもシュリの事が好きだけど、自分は王位を継ぐからシュリとは結婚出来ないからせめてシュリの記憶に残る為にワザと傷付けたとか最悪!🤨と思ってたら、実は黒猫に纒わる事柄から国を揺るがす大事件にまで発展して最後の方はうるうる😢しっぱなしでした。 なのに最終的にはみんながシュリの事が大好き🥰っていう事が分かって良かったけど、結局シュリは誰を選ぶのかが曖昧なまま終わったのが微妙。