【感想・ネタバレ】傲慢と善良のレビュー

あらすじ

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》

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「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この人を好きになれる人が羨ましいって思ったことあるけど、初めてそれを言語化されて嬉しかった^ ^めっちゃ前に読んだのにまだ覚えてる‼️

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2026年04月26日

Posted by ブクログ


とても刺さった。
今読んで良かった。

婚活している私にとって、
相手に対して思うこと、
その感情を持った自分に対して思うこと、
自分がピンとこないと思った相手のことを
好きだと思える、結婚したいと思える人は
羨ましいってところ
共感する部分と、
自分がモヤモヤ考えていた感情が
うまく分解されて言語化されているところが
すばらしいなと思った。

共感だけじゃなくて、気づきをくれる内容だった。

私は、これまで会ってきた人たちに対して
傲慢だったんだと思い知らされた。
かと言って、今後何か変えられるかって言ったら
多分変わらないんだろうと思う。
この傲慢な気持ちは、多分簡単に変えられるものじゃない。

恋愛と結婚が違うなんて、いろんな人に言われるけど
割り切れない自分と、結局ときめきのようなものを求め続けている事実があって、
それが登場人物とすごく重なった。

過去の自分の行いを振り返って反省するシーンがあって、あの頃の自分は傲慢だったなとか、
彼女は善良だとか、理解できるし自分と重なるところがあるんだけど、
今ある傲慢と善良はどうにもできない。
未来、振り返って悟るのかもしれない。

でも、未来悟るであろう自分の感情を、この小説を読むことで追体験できた気になってる。

結婚できず、1人で一生生きていくのかもしれないっていう絶望に近い不安と、それを取り除いてくれる相手との出会い。

あとは、35になっても結婚できるんだっていう希望持てた。笑
でもやだな、それまでこの不安と共存しなきゃいけないことが。
1人で生きていくって、割り切れない。

この本を読んだことがある人と語りたい。笑
何が刺さったか、どう思ったか、どうして刺さったのか。
言葉にすることのない気持ちを言語化してくれていて、おそらく読者に共鳴する部分が多くて、
でも多分まだその気持ちに気づいてない人もいるし自分もそうかもしれないし、
他の読者は、もっと違う部分が刺さったのかもしれない。

自己評価が高いことや、自己愛が強いことは悪いことなのか。
高く見積もり過ぎてるから、うまくいかないんだよってことか。
自分の点数が低い部分に合わせて、結婚相手を選べるスキルというかマインドが大事だとも知った。

あとは、石茂田さんが言ってた、恋愛だって人から言われないと、恋愛してることにも気付けないのかってセリフ、印象的だった。
なんとなくで会って、何回か会って、なんとなく結婚を決めて。その中に恋愛があったのか、曖昧なまま進んでだ彼らも、
いつのまにか恋愛になってて、お互いが好きだったんだとようやく気づいて。

結婚から入ると、恋愛に気づけなくなるのかなあ。

それから、序盤は本当にストーカーに殺されたと思ってたから、私も騙されやすいなって自覚した。笑
美奈子たちが、ストーカーなんて嘘だよって話した後も、そんなことないだろって信じ込んでたし。笑
他の人はわかるのかなあ、嘘だって。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手が止まることなく読み進めたくなる作品でした。
架視点の第一部と真実視点の第二部。
視点があることで、ちょっとしたミスリード。つい架の気持ちで事実を疑うことなく入り込んでしまった。婚約者がストーカーに攫われてしまったのではないかと不安で、できることは全て尽くす

いやいやそんなことよりも、内容

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

すごいすごいすごい。作中の人物の心理描写を細かく細かくして、これでもかってほどにその理由だったり考え方とかを見ていく。解析度がすごい。しかもミステリーのはずなのに自分の重なる部分だったり傲慢さと善良さ、善良さから生み出される傲慢さについてもしっかり。うんすごいまじですごいし、あさいりょうさんの解説も良い

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

途中で断念しそうだったけど読み切った、!

私の話!?私の気持ちなんで知ってるの!っていうくらい、言葉にできないホワっとした何かが言語化されてて共感の嵐だった

と、ともに29歳で仕事や恋愛、結婚についてそろそろ余裕なくなってきた自分にとっては心が削られるような現実も突きつけられるようだった

でも、婚活してて自分を控えめにいうくせにプライドだけは高くて理想とか相手への評価とかを傲慢として描かれていたけど傲慢さって悪では無いと思った。

誰かに対して傲慢でも、また別の誰かは私に対して傲慢であったり。
見た目、収入、賢さ、愛嬌、性格..色んな観点で総合評価して自分の方が上だな、下だな。と思ってしまうのは傲慢なのかもしれないけど心で思うことは全然ありだと思うし、それによって高めていける自分でいたいなと思った。

ただ、ここに出てくる真美さんみたいなタイプは、私はちょっと苦手。人と比べてもいいけど悲観的過ぎて、そんなに!?と思うことも多かった。
恋愛や結婚に対しても気持ちはとても共感したけど対人関係や親の言いなりぽいところは少しもどかしかった。
そう思うと、私はどちらかというと架の友達のようなタイプなのかもと思った。


30歳前に読めてよかった

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

自分の内面を深く抉られる作品だった。
恋愛ミステリーではあるものの、誰しも思い当たるような人間の嫌な部分に向き合わせられる。
しかし、読後はそれらも含めて人間なのだと爽快感ある読み終わりであった。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分もアラサーで独身でアプリ挫折したり相談所行こうかなとか考えた手前、出てくる言葉が刺さる……。自分が32の時に付き合ってる男がずーっと結婚にうじうじしてる男だったら、32相手に付き合っておいてそんなこと言ってる男ないだろ別れよう!と、でももう次がないかもの反復横跳びで悩むと思う。それに架は過去の遍歴があったとしても女友達のセンス無さすぎる。そう思う時点で自分は真実側の真面目すぎる人間なのかな。
いつか自分は誰かに100点を付けてもらえる時が来るのか?それとも、誰かに点数つける側になっているのか?
ミステリとして読んだけど、今度は最初から婚活論を語る新書読むくらいの気持ちでじっくり読み返したいと思います。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

帯の人生で1番刺さった小説、は伊達じゃなかったです。自分の生き方を見つめ直そうと思いました。
無意識に他人を見下してしまう傲慢さも、善良であり続けることによって自分の意思を失ってしまう怖さも、身に覚えがありました。毎日を上手く生きていくために、知らず知らずのうちに染まってしまった傲慢さと善良さから、解き放ってくれる1冊でした。
ありがとう、辻村深月さん。誇張なく、人生が変わった1冊になりました。勇気を出して、明日から生きていきます。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

読むのをやめられなかった。
一章の架視点では、真実のことを、私には理解できない、私とは違う人種だと思って嫌悪感すら抱いていたが、二章の真実視点になると、他人事ではないと思わされる。自分も傲慢ではないか。善良さを盾にリスクや責任から逃げたことがあったのではないか。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

友達からオススメされて読んでみました。読み始めは結婚か...って思いながら読んでいましたが、途中から登場する女性の大半に腹が立って毎朝イライラしながら通学の電車で読んでいました。でもヒロイン?側の視点からの描写を読み始めてから気持ちは変わったし、読めば読むほど『傲慢と善良」の意味がわかって、今までの自身の行動発言も考えさせられる本でした。

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

〝人は人の価値を自分で高めることには臆病な癖に、人にその価値を下げられることを極端に嫌う〝



本当にこの本を読んでよかった。
そして、失ってしまう前に大切なことに気がつくことができて本当に良かった。

読んでいる途中、
真実にも架にも、自分は似てる側面が沢山あるのに、なぜか認めたくない自分がいた

自己評価は低いのに自己愛が強い。
私はそれは良いことだと思っていた。

なぜなら現代は、そして人間は、他人と比較してしまう生き物だから、本来の自分自身に自信を持てるわけではないし、そんな自分含めて好きでないと生けてはいけないと。

でも、この本を読んでそれは危ないことに気がついた。

なぜなら自己愛は時に、
「他人への評価を下げること」、「自分から見た自分の世界が絶対であること」、
そして同時に
「目の前の人のありのままを許すこと」ができなくなってしまうからだ。

まみの視点はこの作品の中では意志が弱いとはされているが、
自己の〝好き•嫌い〝の評価は驚くほどはっきりしていて、まさに自分も似た側面を感じた。

自分を愛することは確かに大切だ。

でもそれと同じくらいに、他人に対して寛容で、ありのままを愛せる人になりたい

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

タイミング大切
自分の周りにも真実みたいな人が多いのではないかそして、自分自身も真実のようではないか不安になりつつ、でも自分はそれを自認しているから大丈夫なのか色々考えた
エンディングがこうなるのもびっくり

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2026年04月21日

匿名

購入済み

いろんな形がある

自分も真実と同世代なので共感できるところがたくさんあった。女友達の意地悪さは胸糞だけどこういう人いる〜と思った。最後はグッときた。

#泣ける #感動する #深い

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2024年11月25日

QM

購入済み

傲慢と善良、誰しもが抱いているものだと思う。 婚活アプリやマッチングアプリは今や使っている人が多くなっているもの。自分がいざ使うことになった時、この人たちと同じような感覚に陥るような気がした。

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2024年11月16日

購入済み

なるほど

考えさせられる本でした。新しい視点を感じました。物語の中盤で「え?」となりましたが、最初から予想出来た人はいるのでしょうか、、、、!さすが辻村先生、、、、!

#深い #タメになる

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2024年01月07日

H

購入済み

同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!

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2023年11月16日

購入済み

人への深い分析が刺さる

恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。

#共感する

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2023年11月13日

ネタバレ 購入済み

突然号泣しました

石母田のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」に突然どばっと涙が込み上げました。渦中にいる人同士はわからんけど、確かにそうだと。

そして最初は架が主導権を取っていたようなこの恋愛が最後は真実の方がどちらかといえば主体になっていて、ちゃんと対等に立てているのが羨ましいような気持ちになり、こんなお似合いの夫婦はないだろうと、心から2人を祝福したくなりました。

この先の人生、子供や親戚、友人付き合い、いろんな事が起きてもきっと、自分たち夫婦の軸を大事にして生きていけるのだろうと思えました。

架も真実も最高のタイミングで出会いをして、偶然を積み重ね、そして真実の嘘も失踪も2人の恋愛には必要なイベントだったのだと思います。

この夫婦も10年後には同じように思うのではないかと思います。架も真実も恋愛だけでなく人として成長した。自分というものを見つめ直せた、こんな最愛の相手はいないだろうと。

架は、婚活に疲れ果ててまたゼロから探すのが億劫だったから別の相手を探さなかったわけではなく真実がよかったんですよね?

彼女の本当の姿の中に自分がひかれるもの、見えたもの、そしてそれらを丸ごと愛する思いが芽生えたから、彼女を好きだと言ったんですよね?

そこだけもう一度読み直してみたいと思います。

選ぶという事は、自分に見合うかどうか価値をつけている、やたら自分の評価だけは高い、など人が普段隠しているもしくは無意識にやっているような、心の深いところまで掘り下げた、剥き出しに描写したすごい作品だなぁと感じました。

#エモい #深い

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2023年07月13日

購入済み

泣いた

私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に刺さる一冊でした。

#泣ける #切ない #感動する

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2023年05月14日

匿名

購入済み

著者との対話が楽しい

この著作の最大の魅力は、著者の人間分析の深さであろうと思います。その複雑微妙なところの言語化において、著者の視点による考えが成功しており、我々読者との対話も深まる満足感が大きいと思います。

#エモい #深い #タメになる

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2023年05月02日
星のみの評価 35件

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