【感想・ネタバレ】花菱夫妻の退魔帖 二のレビュー

あらすじ

晴れて夫婦となった鈴子と孝冬。孝冬の裏稼業である“お祓い”に用いる十二単の霊・淡路の君を退治することに決めた鈴子は、同時に育ての親たちを殺した「松印」を持つ人物を捜していた。ある日、以前お家騒動があったと噂の多幡家の跡継ぎが、孝冬不在の花菱家を訪れて……。大正時代の東京を舞台にした悪霊退治ファンタジー第2弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ2巻目。
「黄昏の客人」「五月雨心中」「金の花咲く」の3編。
鈴子と孝冬の夫婦二人で霊を祓うのですが、徐々に夫婦らしくなっていくのが良いですね。
(3編目は霊を祓うというよりは成仏させてあげたという方が正しい?)
鈴子の育ての親たちを殺した「松印」を持つ人物、まだまだ謎ですね。
新たに登場した心霊学会を主宰する鴻氏、気になる人物です。今後も登場するのかしら?
それに最後に登場した、鈴子のことを懐かしい方によく似ているといった老婦人の素性も次巻で明かされるのかな?
3巻発売が待ち遠しいです。

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2023年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第二弾。
「黄昏の客人」「五月雨心中」「金の花咲く」
「黄昏の客人」お家騒動のあった家で、勘当され、死んでしまった長男が石灯籠に出てくる、という話。「返せ」という幽霊。何を返してほしいのか。大正時代、娘というものの、寄る辺のなさに哀しみを感じる。「鬼滅の刃」でも舞台になったけれど、現実はもっともっと悲惨な境遇だっただろう。
「五月雨心中」華族の夫人と運転手の心中事件。助かった女性は嫁ぎ先から離縁され、実家でも別宅に追いやられ、不遇のうちに亡くなってしまう。その夫人が過ごしていたところに手が這い回る、という話。夫人の無念はいかほどのものか。そして出てくる不気味な鴻心霊学会と燈火教。どのように関連してくるのか。淡路の君に食われたが、運転手はもっと苦しめ、と思うのは私だけ?
「金の花咲く」蒔絵の硯箱についている霊を祓ってほしい、霊の出自を調べてほしい、という依頼。千津さん(鈴子の継母)の知識が活躍する。そして実際に鴻さんが出てくる。うーん、怪しい。幽霊の妹、君子さんが硯箱の幽霊の話をして、希望を持たせる結末に。波田さんがいい男である。

身分制が根強く残り、凋落も激しい時代。そんな中、少しずつ関係が深まっていく、孝冬と鈴子が微笑ましい。
孝冬と鈴子の追う、謎は解けるのだろうか。

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2024年09月19日

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ネタバレ

なんというか、ラブラブである。
微笑ましい。
夫婦の絆もどんどん強くなっているようで何より。

そして、鈴子の影響なのか、花菱家の雇人がだんだんと頑なな態度が抜けていっているような。

次巻はいよいよ、淡路島へ?

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2024年04月18日

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ネタバレ

よそよそしくなりそうな孝冬との関係も、鈴子の距離のつめ方が読んでいて気持ちよく、どんどん二人が打ち解けていてうれしい。
お姉様お兄様たちにも素敵な人たちで、生まれも育ちもなかなか不遇だけど、きちんと愛されて育っていて好き。

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2023年10月30日

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ネタバレ

今回も楽しく読ませていただきました。
しかし、鈴子ちゃんは天然のようでいて、結構しっかり者ですね(笑)
そして、彼女の身内の癖の強いこと(;^_^A

続きも楽しみですね♪

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

花菱夫妻の2作目。

鈴子と孝冬は夫婦となってあちらこちらの幽霊を祓いながら、
なんだかんだと仲良く暮らしている。
まだ鈴子の探している殺人の犯人にはいきついていないが、
幽霊がいる屋敷を買おうとしたり、
紅葉館という実在したらしい高級旅館で出会ったりと、
前作で出て来た霊術団体がひたひたと忍び寄ってきている。

鈴子の家族と花菱夫婦が一緒に食事をする場面は
双子の姉たちは孝冬を気に入り、
弟はうさんくさがっていろいろ突っ込み、
兄は少し酔って鈴子を悲しませることはしないでくれと言ったりと、面白かった。

あとは、
鈴子の実家からついてきた御付女中と女中頭が、
鈴子のことでけんかをしたのも可笑しかった。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話の内容はともかく、着物関係の記載から想像するのが楽しい。訪問する際、相手に合わせて衣装と髪型を決めるのって優雅でいいなあ。

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2023年05月25日

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