あらすじ
2014年3月3日、日本テレビ『しゃべくり007』で、紹介された作品です。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。僕がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼びだされた合コンの席。理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。夏の海へのドライブ。ややオクテで真面目な僕らは、やがて恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説──と思いきや、最後から二つめのセリフ(絶対に先に読まないで!)で、本書はまったく違った物語に変貌してしまう。
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面白かった・・・。
なぜ主人公の勤め先が変わったのか?
後半、主人公の人格が凶暴化していたこと。
彼女が妊娠したこと。
あげればきりがないけども
ラストで全ての霧が晴れ視界が視界が一気にはれた感じ。
カセットテープになぞられたA面B面、2回目はB面から読んでみるのもいいかなって思います。
匿名
最初は甘い恋愛ものだと思って読んでいました。サイドが変わってちょっと複雑な気分になりつつ、最後を読んでゾッと鳥肌が立ちました。めっちゃ面白かったです。
Posted by ブクログ
マユが夕樹にむりやりなあだ名をつけたなと思って最初はもしかしてとマユを疑ってた。でもサイドBになってからたっくんのクズ男ぶりが気になり、マユが怪しいってことを忘れていた。最後の二行を読んでもどういうことなのか分からず、結局ネットの解説を見てようやく理解できた。わたしはミステリーを読むことが少ないが、これを機にこのジャンルも読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
呼び方の無理矢理感があるなと思ったらそいうことかと繋がり衝撃を受けた。こうも2行で感想が変わる小説に出会えて嬉しい。2度読み必須。忘れた頃に読みたい。
Posted by ブクログ
男側の浮気描写を読んでいる最中はすごく胸糞に感じたのに、最後どんでん返しで女側もって分かった途端なんか安心してしまった笑
自分をマユに投影して読んでいたからだと思うが、恋人に不安を感じているからといって浮気することで安心感を得ようとする節があるので自分は浮気者予備軍だなぁと痛感した。
やられました
最初、何をひっくり返されたのかわかりませんでした。
「なんだったんだ?」とページをパラパラ戻ったら
2度めを読まずにわかりました。
怖いなー、と思うと共にホッとしたり。
違和感あって当然だよねー、という意味で。
Posted by ブクログ
胸糞という意見もあるがわたしは好きだった。すっかり騙されたけど!
いやでも最初から最後までマユはどこかおかしいなと思ってたし、ただ者ではないとは思ってたよ!!!
女のしたたかさを学ぶ一冊。
Aのたっくんと末長くお幸せに!!!!
Posted by ブクログ
マユすごい、たっくんで二股...二人のたっくんもびっくりですな
夕樹の夕がカタカナのタに見えるからたっくんって…!もうこじつけでもたっくんて呼べる人にターゲット絞ってたんじゃ?てくらいたっくん一本化でちょっと笑っちゃいました(笑)
トリックとしては、AsideとBsideで人の感じが結構変わってたから途中から予想できた展開で、もしかしたら…?って思って読んでたので⭐3にしました
Posted by ブクログ
端的に言うと作者は天才。紹介にあったように最後から2行目で物語が変わるとあるがその通り。
でも、再読必須とあったが、私は再読する気になれない。
物語の構成としてはめちゃくちゃ面白いし、しっかりと本の構成や伏線を一つ一つ拾えば、仕掛けに気付くことができるかもしれない。でも、そもそも私は浮気の話がめちゃくちゃ苦手なので、再読はしたくないという気持ちの方が勝る。
単なる浮気の話だから再読したくないのではなく、繭子が怖すぎるからかもしれない。物語の途中で、繭子が便秘って言っていたけど、あれは堕胎のことだと思う。浮気がバレないように堕胎を便秘ってさらっという繭子がやばすぎ。すごく胸糞悪い。
ただ、小説としてはめちゃくちゃ面白かった。普通に一気読みした。だから、単純に自分が青臭い子供だから、こんな気持ちになるのかもしれない。
時間が経って大人になったら再読できるかな?
Posted by ブクログ
最後の二行目に鳥肌がたった。
最初は凄く幸せな2人の物語だと思っていたが、人間とは愚かなもので、慣れたり当たり前だと勘違いした途端に、相手のことを大切に思う気持ちがなくなってしまうんだなと悲しい気持ちになった。鈴木は最初消極的であまり女性との関係もなく、マユちゃんのおかげで容姿だったり考え方を変えれたというのに初心の心を忘れて自分に芯がない男だなと感じた。
イニシエーションというように通過儀礼として相手を大切にしない場合、誰からも大切にされないんだなと凄く怖くなった。
2回目を読むと更に困惑して、実はマユちゃんも浮気をしていたのではないかと疑惑が上がってくる。これを見ると真実の愛が何なのか分からなくて凄く深い話だと感じた。
Posted by ブクログ
再読。
結末は知っていたが乾氏の他作品を読み終わり、原点に戻ろうと改めて読んでみた。
結末を知っているので伏線などを確認しながら読み進めたが、確かに初めて読むと最後の2行に驚かされるが、それ以外はこんなに性描写が多かったかなと感じた。
夕樹と繭子の初体験シーンもあそこまでページ数を使わずとも良いのではないかと。読んでいて若干胃もたれする感じは否めなかった。
乾氏の初期作品を読んだ後に本作を再読すると彼の随所で性描写が出てくるので彼の特徴ではないかと感じてしまう。
結局、純粋に恋愛をしていたのは夕樹だけであった。しかし繭子と辰也が恋愛に貪欲なのも頷けた
Posted by ブクログ
最後の2行に辿り着く前に「もしや」と思って、読み進めながら頭の中でパズルを埋めていき、そして最後に「やっぱりね」となった。
ところどころ気になるモノ・コトに注目すると面白かった。映画も気になる。
Posted by ブクログ
確かに最後から2行目で「誰?!」ってなった。こういうのは初めて。あ、話2個だったんね、なるほど、だからあんなに違和感あったんだと納得。鈴木くん、えらそうな奴になったなぁと思ったら、違う鈴木、だからかー。
時代が昭和すぎて、なつかしいし、ちょっと分からんしで、何かそういうのや、けっこう濃い恋愛話に気持ちをうまく逸らされて、最後まで上手にだまされてしまった。
Posted by ブクログ
主人公は【僕】ではなく【私】だったんだろう。
浮気をする男、浮気をする女、横取りする女、裏切られた女、裏切られたことに気付かないままの男、騙されたままの男。誰が一番幸せだろう?誰もが動物的で汚らわしくて人間を楽しんでいる。
思い込み、流した結果。。
騙されました。
タック、ブランドスーツ、スーさんというあだ名。軽い酒乱。
↑のような、ちょっとした違和感も、思い込みで流してしまう。言葉選びが巧み。
最後にマユにゾッとして。
女の子の仮面をかぶった、詐欺師。
辰也と同類、もしくはもっとタチが悪い。夕樹くん、たくさん傷つかなきゃいいな。
私の学生時代のその名もマユ○、思い出した。
したたかで、責任取れば何してもいいという人。彼女は今でもしたたかに、旦那さんを騙している。こわーー。
最後の1行でどんでん返し
とは言うもののまぁ物凄く凝ったタネかと言うとそうでもない。というか予想出来た、むしろ最初から別人かなぁって思いながら読んでた。映画ではどう表現したんだろう、どう考えても別の俳優出すしかないよね。