【感想・ネタバレ】天官賜福 3のレビュー

あらすじ

【千万の詩より、雄弁な口づけ。】
郎千秋(ラン・チエンチウ)、そして四大害・戚容(チーロン)との複雑な関係が明らかになった謝憐(シエ・リェン)。その過去に天界は騒然として、三度目の追放を願い出た謝憐は君吾(ジュンウー)から禁足を命じられる。だが、そんな彼を天界から攫い、「あなたは間違っていない」――そう言って千々に乱れた心を受け止めてくれたのは、他でもない花城(ホワチョン)だった。

菩薺観へ戻り、戚容や子供たちと奇妙な共同生活を送る謝憐は、依頼を受けてとある異象の調査へ。霊との攻防の中で湖へ飛び込むと、突然水中で誰かに口づけられる!瞠目しながら謝憐が感じたのは、柔らかな唇、力強く腰を抱く腕、そして眩い赤色で――。

※本作品には挿絵はございません

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超一途な恋愛で、地獄の辛さから幸せなエンドをつかみ取る、濃厚長編を読みたい貴方へおすすめ。
年下800年片思いの一途なスパダリ×年上で地獄のような過去をもつ受のBLノベルです。

中華BLですが、すんなり読めるよう解説も丁寧に入れて翻訳してくださっているので、
バトルあり!大恋愛あり!地獄あり!笑いあり!と異世界系モノBLのように楽しんで読むことができます。

800年前に謝憐に命を助けられた小さい三郎が、その後転落の人生を送ることになる謝憐を影から支え続け、
消息を絶っても探し続け、再会しても見返りを求めず、ただひたすら愛することに徹する花城のピュアで一途な姿に、心打たれること間違いなし…!
恋心を自覚してない謝憐との甘酸っぱいやり取りもたまりません。

また、仲間の風師・地師の自称大親友コンビや、部下の風信・慕情の喧嘩コンビ、一真と引玉の師兄と師弟コンビと、
脇を固めるキャラクターもそれぞれの過去が魅力的。
彼らと関わりながら主人公の謝憐と花城が、人間界や天界のイザコザを解決しながら、過去の人間関係や、自国を滅ぼした鬼との決着、黒幕との対峙を経て幸せになる物語です。

合言葉は「花城を信じろ!!」です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・感想とあらすじ
一冊の内容がてんこ盛りすぎてあらすじをまとめるのが困難すぎる。

メインは風師、水師、白話真仙の秘められた過去と確執の話。
展開のテンションの落差がすごすぎてどういう感情になっていいかわからない。
甘→辛→笑→甘→不信→笑→怪→辛→驚愕→甘→甘々→絶望→甘笑、みたいな感じだった。

3人の確執があまりにも衝撃すぎて読んで3日経過した今も引き摺っている…。なんか単純に辛い…。
作者の作品は「地獄」「しんどすぎる」などが評判になっているのは知ってた。
魔道祖師はアニメを数話見たけど合わなくて離脱したんだけど、天官のこの展開があまりに「業」が深すぎて。
なるほどこういう事かと納得した。
いや水師が全て悪いんだけどさーそれにしても辛すぎた。

風師は人間の頃から付き纏われている白話真仙に再遭遇したためシエリェンに解決のための助力を願い出る。
シエリェン、花城、風師、地師はとある村を訪れる。
寒露前日、その村では不運によって身を滅ぼされ村人を大量虐殺した「賀書生」という傑物を祀る血社火という奇習がおこなわれていた。
その村で白話真仙と対峙するうちに風師は兄(水師)の犯した罪を知る。

その騒ぎの最中、水師は3度目の天刧と対峙する。
荒れ狂う海に取り残された漁師たちを助けるため、シエリェンと花城は水師がいる海域に向かう。
嵐に巻き込まれ気づいた時には4害の1人、黒水沈舟の縄張りに入り込んでいた…。

ラスト辺りの展開があまりに辛すぎるし、後半はもうぶっ続けで読む手を止められずに読み切ってしまった。
たまに「えっ…ちょっと待って…そんなん辛すぎん?」という感情になって一呼吸置いて先を読むということを繰り返してた。

水師の傲慢さと自分勝手さが全ての元凶なんでこいつに限ってはこの悲惨なラストもさもありなん、な心境。こいつに関しては同情も何もない。
だから「つらすぎる」っていうのは、賀玄の境遇と自分の兄が犯した罪、親友だと思ってた賀玄の真実を何も知らずにいた青玄の運命に対しての感情なのかな。
彼が何も知らなかったからこそ賀玄は何度もチャンスをあげてたんだけど、でもそれでもさ…
己のものではない他人から奪い取った幸運を数百年享受したツケがここに一気に収束してしまったんだろうか。
でも、それでも青玄は何も知らなかったんだよ…。

天界人間界の人気者、風師(青玄)を地師(賀書生(賀玄)=黒水沈船=白話真仙)はどういう心境で眺めていたんだろうか。
全て己から奪った命格で、何の苦労もなく幸せに輝かしい人生を送る青玄。
代わりに押し付けられた不運により自らの運命は狂わされ、家族は死に、恋人は奪われた上に凌辱の末殺され、それでも諦めずに奮起していたが結局最後には村人に騙され破滅した賀玄。
復讐と怨念のみで絶にまで上り詰めた賀玄の絶望と恨みの深さはとてもじゃないけど、「原作が辛すぎるから二時創作で幸せな2人を妄想しよう」とかでは消化できないレベルだった…。

一方では花城とシエリェンの距離が縮まってた。
この本がBLだと忘れかけるほどの展開の合間にちょいちょい2人のそういうシーンが挿入されててその落差すごかったw
続きが読みたすぎるーーーーと思ってちょっとネタバレ漁っちゃったよ。

翻訳はけっこう読みにくいし、正直翻訳物を読み慣れてる身からしたらみたら翻訳のレベルがちょっとお粗末に感じる。
直訳が悪いわけではないけど訳者が原作の魅力、意図を取りこぼさず、美しい表現を損なわないように日本語にするなんてとっても難しいだろうとは思う。
かといって意訳がすぎるのも…塩梅って難しい。
昨今、意訳レベルではない訳者の思想を勝手に盛り込んだりという問題もあるし。

だけどそれでもストーリーの質が高いので読む手が止まらない!!
原文で楽しめたら1番なんだろうけど、それでも他国のこんなに素晴らしい作品を日本語で読める事、全てに感謝せねば。

続刊早く!!!そしてアニメの天官をまた見よう(好きすぎて1期なんて20回は観てるかも。今見たらまた違う感想が浮かぶんだろうな)

2
2024年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。

読むのがもったいなかったが、読んでしまえば一気に読んじゃう面白さ。

キスシーンあるよ!とは聞いてたがここまで何度もするとは思わなかった。魔道祖師だって、終盤まで無かったのに(ファーストキスは除く)。いろいろ理由付けてキスするのめちゃくちゃおもろい。

てか、衝撃。は?死ぬの????
天官賜福は過去が辛いと聞いてたし、魔道祖師は過去パートは辛かったが現在パートは最後の結末覗いて具体的に誰かが死ぬことも無かった(薛洋は除く)ので、3巻で死ぬとは思わなかったキャラが死んでびっくりした。ここから入れる保険ある???無いよなあ!!?死んだもんなあ!!??どうなるんだろう。

1巻は花嫁失踪事件を調べたり、半月関調べたりで、2巻は鬼市と殿下の過去パートで、3巻は天界と風師絡みで面白かった。アニメ化すればCV島﨑信長であの絶叫を聞くのか。

天官賜福、一つわかると、じゃああれって……となってまた読み直さないといけない。無限に読めてしまう。面白すぎる。

1、2巻はとりあえず目の前の事件に取り組もう!って感じだったが、3巻まで読んでて、殿下って神様業やったり信徒増やそう!という基本目標はあれど、個人の望みみたいなのは無いよなあと思った。衆生を救いたかったがそれは傲慢だと気付いてしまった彼が、何を望むのか。それが気になる。
みんな神として、やれることはやろう、人気を高めようみたいな自己顕示欲はあるけど、殿下はそこら辺乏しい。寄付金よろしく!とは言ってるが。より多くの人を救うためによろしくね!って感じ。
まあたぶん、花城絡みでその欲を自覚していくんだろうなとは感じる。3巻での、無自覚な嫉妬や独占欲がめちゃ良い。花城のやっちまった、みたいな沈黙や動揺も良かった。定期的に読み返したい。早く4巻読みたい。めちゃ面白い。

2
2024年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

発売延期になった時は( ꒪⌓꒪)‼︎となったけれど
今は原作を読む機会を与えてくれてありがとう…という気持ちでいっぱいです(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)

黒水沈舟……理解があやふやだったところがはっきり分かってスッキリしました。

早く4巻出ないかな……4巻出るまでにjj読み直ししたい。

1
2024年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリーとしてもすごく上手くて面白いし、殿下の名言はとても尊い名言集みたいだし、とても気になるキリのいいところでのラストと最高の詰め合わせパックのよう!
黒水編は本当に好き!黒水…… 味わい深い……
銅炉山開山で終わるのがキリが良くて、早くも続きが気になってしまう〜!

0
2024年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中盤の話がしんどすぎて号泣
誰も悪くない筈なのに結局誰かが悪くなる。風師殿本当にいい子だったからショック本当にショック、あんなに良い子があそこまで追い詰められていいの?本当にありえないまた心の整理つかない、娯楽のために読んだはずなのに何でここまで苦しい気持ちにならないといけないんでしょうっていうレベル。
そんで花怜に関してはもももももうやっとここまで来ました泣今までBL味ほぼ無かったのに!良かったね花城!殿下には是非とも花城による幸せたっぷりな日常を送ってもらわねばならないのに問題がまだまだ山積み。クソデカ感情がお互いに通じ合うのはいつかな
200年後くらい?
情緒がジェットコースター

0
2024年07月25日

ネタバレ 購入済み

悲・喜・愛劇の沼にハマる

神さまの話だけど、愛憎にまみれた人間らしい物語です。

この巻は過去のしんどい話の回想ではじまり、
そして、現在の話になりユーモアそしてどさくさ紛れの花怜のキスシーン、
そして、そして、また風師・水師兄弟の悲劇と・・・・。

色々な感情が掻き立てられるストーリー展開で病みつきになりました。

謝怜の三郎への自分の気持ち鈍感さと三郎の一途な気持ちへの鈍感さは、
なんとも読んでいてキュンキュンしてきます。

続巻、待ち遠し。
しかし、1巻でるのに1年待たねばならない。
台湾版(繁体字版)の6巻(最終巻)がでるにはあと3年以上のかなぁ。

噂では、墨香銅臭先生が復帰して天官賜福の加筆修正をしたともいわれます。
その内容も気になります。


#ダーク #胸キュン #ドキドキハラハラ

0
2024年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半は読み進めるのに時間がかかったけれど、後半は続きがすぐ読みたくて、どんどん読み進められた。
花城の謝憐を想う気持ちが溢れていた。
新しい鬼王は、師青玄なのかな?
師無渡の最後が、、、
次が発売されるのは、まだ先になると思うけれど、早く続きが知りたい。

0
2024年10月25日

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