あらすじ
「通りすがりの男の安否」を調べてほしいという奇妙な依頼が。しかし、もものきの困った「体質」はこの単純そうな事件を大事に?
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Posted by ブクログ
もものきシリーズ第二弾。
偶然助けた人の安否を知りたいという依頼。
楽な仕事だと喜んで引き受けたが、調べていくうちに、そこには事件が隠れていることを知る。
調べれば調べるほど複雑になる事件…その結末とは・・・?
第一弾と少し雰囲気が似ているストーリーでした。
今回はあまり幼なじみたちの活躍がありませんでしたが、他の人物に魅力的な方々が。
理詰めで話すところとか、読んでて爽快でした。
前回同様、人間の汚さが見えながらも、もものきの効果なのか、どろどろし過ぎず、最後まで楽しめました。
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また今回もか、という気がしてならない。もものきの¨体質¨によってスムーズに進む調査。複雑な家族関係に醜い親戚たち。なんというか、本当に清々しいくらいに面白い。会話文が多いからか最初から読みやすく一気に読めちゃったんだけど、それにしたってこの人(作者)は頭いいよなあと思わずにはいられない。登場人物がかなり多いのもこの作品の特徴だとは思うけど、ズバリ感想いうなら、その発想はなかった。になる。ここまで深く話を追求しておいて犯人はそこ?!理由もそれかよ?!キーパーソンその人だったの?!って。ミステリーじゃないミステリー。読み終わったあとのこの感じは一連の話を二重になって外で見てる感じ。本当の主人公はこの人だったんじゃないかなっていう。小説を書くにあたってたくさん取材をしたみたいだけど、それだけ深い内容をそのまま形にする作者毎回凄いなあと思う。一番最初に思った感想は複雑でいてスマートというようなこと。良かったわあ~
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やる気のない探偵さんのお話です。いつもながら、魅力的な登場人物が盛りだくさん!まだこの著者の本の中ではずれはないです。デルフィニアと比較してはいけないのですがあのシリーズがあるので-1。すみません。
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あれ?またお金持ちのお話(笑)なんだろう、遺産相続にしても旧家の諸事情にしても、何か恨みがあるのかといわんばかりだが、こういうのは題材になりやすいのかもしれない。相変わらずの百乃喜だけど、今回はなんだか印象が薄かったな。中盤までは蓮くんとその後輩の出番が中心だったし。1巻では雉名と彼のお仲間の活躍も巻ごとに中心が変わるのか?それにしても根が貧乏人なので、お金持ちの考え方は分からんが、お金に汚い人はたくさん見てきているので小説の中の話ではあるが、深く共感できる部分も多々あったな。「自分で稼いだ方がはやい」…なかなかカッコいい言葉だが、現実は厳しいもんだ、うん。
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2巻目。1巻より少しインパクトが少ないかな? という気もします。けれど、サラリと読めるし、気がつくと読み終えてる、という感じは流石といえます。
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やる気のない探偵事務所の所長と美人で優秀な助手が事件を解決する。
通りがかった喫茶店で起こった事件の被害者が無事かどうか確かめてほしいという奇妙な依頼を受け、調査していくうちに色々な事件が起こる。
単純で面白い。
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この人の書く女性は、何故こんなに強いのかなぁ。強すぎて、だれも太刀打ちできませんよ。
クラッシュブレイズでもそうでしたが、敵(?)と味方(?)のバランスを取ったストーリーを読みたいものです。
でも、やっぱり好きなので★4つ。
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殺人未遂事件という小道から入って、うろうろして”実父の遺産相続争い”という大通りに出たら、枝道に入り”婚約者の母の遺産相続”へ行ってしまったという話。出て来る女性が個性豊かで、あり得ない家庭の事情とかを楽しませていただきました。
モモタロウ一家シリーズだと思ったけど、他の面々の活躍はあまりなくて残念。人物紹介のイラストはとっても役に立ちました。
Posted by ブクログ
偶然居合わせた人物のその後が知りたい、などという
奇妙というより、きっぱりと変だと言える依頼。
理由というか、依頼内容を聞けば納得、だったのですが
まさかこんな奇妙な事に発展するとは…すごいです。
前回のお友達sはそれほど活躍せず、でした。
所長の運の良さも、お弁当のポテトくらいでしたし。
とはいえ、まったく犯人(?)が分からず仕舞い。
そしてそこに行くとは思わなかった、というよりも
そこへ行く!? という状態。
しかし話の内容もすごいですが、注目したいのは登場人物。
相手…というか、相手集団?
よくもまぁここまで話の通じない人達を次々と創れるものだ、と。
話の内容うんぬんより、そちらをまず関心してしまいます。
前回より、さらに登場人物多し、ですが。
そして母親sのけろっと感が楽しいですw
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二巻目。
うん、面白いのだがどうせなら他のメンバーをもう少し掘り下げてくれてもよかったなと思ったよ。癖のあるメンバーが主人公以外にもいるのだから、ちょっと寂しい気持ちになったな。
それでも人の汚さと純真さが垣間見えて、ああ、でもそうだよねと納得して、そしてそれはすごいねと引いた。
今回は百之喜がメインと捉えていいんだろうか。主人公なのに風華さんが目立ちすぎて相変わらず印象が薄いです。
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基本頭のおかしい人が出てきて、コテンパンに論波する という流れだが、
着地点がいつも予想外なのは凄いと思う。
気軽に楽しめる感じだが、
デルフィニアが例外なのだろうか、
天使シリーズと流れは一緒な気がする。。。
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電車の中で読み終わりました。
最近、普通の本は電車内で……そうじゃない本は自宅で読むのが日課です。
さて、話のあらすじですが。
やる気のない事務所社長の百之喜の下に新たな依頼が持ち込まれてきました。
それは、通りすがりに偶然助けた(かもしれない)相手の無事が知りたい……というとてもとても善意から出たもの。
おまけに、その助けた相手の名前も勤め先も分かっている……というのだ。
そんな簡単な依頼ならば百之喜は大喜びで引き受けるけれども、それが何やら怪しい方向に……。
調べれば調べる程、出るわ出るわ、怪しいことだらけ……。
それが百之喜の体質だと知ってはいたけれど、まさかそのようやく見つけ出した相手が命を狙われている……なんて……。
段々込み入ってくる状況の中、その助けられた相手である樺林の周りではかなり込み入った事情があるようで……
という話でした。
周りの人はすごく真っ当なのに、その更に外側にいた人が、全然まともじゃない。このまともじゃない感じにはものすごく覚えがあるんですが……それはともかく。
どうしてこうもお金の周りには変な人たちが集まってくるのか……。
世の中って怖いですよね……。
Posted by ブクログ
事の発端というか入りは結構好きだったけれど、全体的には割と普通な印象。何も考えずにサクっと何かを読みたい時に読める感じ。旧家だったり遺産問題だったり、またこういう一族のどろどろした関係が出てきたのは、もものき事務所が探偵社もどきだから故なのかしら?嫌いな訳ではないけれど、後半一気に色々な親族の名前が出てくる上に関係性がややこしい為、そこだけは若干混乱し、家系図をかきたくなった。でも、前作の旧家のエイリアンな感じや近作の理解不能な一族の感じは意外とリアルだと思う。折角の個性的な友人たちなので、もう少し出番があっても良かったなぁ。
Posted by ブクログ
相変わらず、女性が強いですね。
この方の作品は基本読み続けていますが、舞台が現代というせいもあってか、いろいろ考えることもなくさらりと読みました。
ただ、1巻で出てきた友人さんたちが今回ほとんど活躍してない…というか、登場シーンも微妙?な気がします。
特別に大好きになったキャラではないので別にいいんですが、好きな方には物足りないかも。
勧善懲悪、という言葉が正しいのかどうか知りませんが、いい人はとことんいい人で、嫌な人はとことん嫌な人ですね。
よく言えばわかりやすく、悪く言えば単純です。
嫌いじゃないし、個人的には天使たちよりは面白いかな。
「デルフィニア戦記」は不動の1位なんだけど…
Posted by ブクログ
この人は、こういう設定な人物好きだよねっていうのが今更ながらにわかってきた。
お金持ちな超ハイスペックな人道派?的な。
嫌いじゃないし、そういう設定のあり得ない話むしろ好きだけど、そればっかりじゃなくてもいいけど、まぁそれがこの人の持ち味なのか。
ディルフィニアではまったくそんなこと感じなかったんだけどな。
最近天使では感じる。
Posted by ブクログ
面白いストーリーでした。が、相変わらず、会話中で語られる部分が多くて、場面そのものが描かれてはいないですね。。。
そして、相変わらずステレオタイプな登場人物。悪役は、もう、ただひたすらに最悪で、正義の側の人たちには、瑕疵がないことが瑕疵みたいなところ、少し食傷。
ストーリーのバリエーションがちょっと違うだけで、どの作品も同じ世界。
あらすじで十分な感じ。
Posted by ブクログ
2時間もあれば読めるしろもの。
この作者さんってほんと勧善懲悪。悪人に同情の余地を残さないのが、むしろ物珍しい感じ。
レギュラー陣の陰が薄いのが残念だった。
Posted by ブクログ
前作から引き続き推理小説ではなく人間悲喜劇。
本当に人を書くのがうまいし、こんなに面白いことを書ける人はそうそういないなあと感動する。
まあ正直大して中身はないんですが、エンターテイメントとしては図抜けています。
Posted by ブクログ
“さらに銀子はまだ混乱している樺林に、予想外の注文を突き付けたのだ。
「それじゃあ槙くん。今日は実家によってご両親に自分は命を狙われているらしいと話してきなさい。婚約者にも言っておいたほうがいいでしょうね」
ふかふかの椅子の上で樺林は飛び上がった。
「できるわけないでしょう!」
「あらそう?それなら明日、あたしがご両親宅をお訪ねして直接訊くことにする。お宅の息子さんは一ヵ月足らずの間に四回も殺されかけていますが、お心当たりはありませんかって」
「よしてください!何の権利があってそんな!」
「それじゃあ訊くけど、あなたは何の権利があっておとなしく殺されようっていうの?」
開いた口がふさがらないとはこのことだ。
本当にあんぐりと口を開けっ放している樺林に、銀子は懇々と言い諭したのである。
「あなたのご両親、婚約者、子どもの頃からの友人、あなたをよく知っている人たち全員を悲しませてもいいような権利があなたのどこにあるっていうのよ。あるなら言ってごらんなさい」
樺林は件名に己を抑えようとしていた。
「ぼく自身に何も心当たりがないんです!見当もつかないのに親に言って何になるんです!?」
「だから聞いてみなきゃわからないって言ってるの。――あなた、事態を把握してる?一ヵ月足らずで四回よ。多すぎるわ。スパイ映画じゃあるまいし、ここまで念入りに殺されそうになる日本人の若者はそういないわよ」
いたら大変だ。”[P.84]
2巻目。
実際問題こんなうまくいくわけないだろうっていう凰華の手回しの素早さが読んでて楽しい。
百之喜の幼馴染の活躍がちょっと少なく感じたけど、人間のどろどろ関係が読みやすいのが良いね。
“さらにまた別の番号に掛ける。
応対したのは事務的な若い男の声だった。
「はい。西新宿事務所竹中分館、鬼光です」
「凰華です。今から言う人の自宅住所を至急調べて送ってください」
鬼光智也は百之喜の古くからの友人である。
表向きは平凡な地方公務員だが、実際は警視庁の防御壁を難なく突破する腕利きのハッカーでもある。
周コーポレーションのシステムに侵入して樺林の自宅住所を調べることくらい造作もないはずだが、鬼光は申し訳なさそうな(その実面倒くさそうな)口調で断ってきた。
「お客さま。申し訳ありませんが、本日はたいへん立て込んでおりまして、その用件でしたらしばらくお待ちいただくことになりますが……」
「いいんですか。この件は銀子さん絡みですよ」
劇的に態度が変わった。
受話器の向こうで鬼光が直立不動の姿勢を取り、その後、最敬礼するさまが見えるようだった。
「失礼致しました。直ちにお調べ致します」
「お願いします」
電話を切った後、凰華はまた別の番号に掛けた。”[P.38]
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≪内容覚書≫
もものき事務所シリーズ2作目。
簡単そうだと思って引き受けたある人の安否確認の依頼が、
実は殺人未遂で、しかも遺産が複雑に絡み合った問題だった?
さて、今回ももものき事務所は真相にたどりつけるのか。
≪感想≫
主要登場人物が多すぎる…!
少しずつ増えるならまだしも、多分作者の中にいる人物を
一斉に出してくるせいで大パニック。
せめて一人ずつ中心となる巻を経て、
大集合していただきたい…!!
今回は、親族関係がわらわらと増えて、もはや面倒レベルだった。
良いも悪いも極端まで描いてくれる作者さんが大好きだけれど、
このシリーズに関しては、
どれが主人公で、どこが見せ場かはっきりせず、
ちょっと物足りない。
楽しくないわけじゃないんだが。
活躍する中心がいてくれるともうちょっと楽しめそう。
Posted by ブクログ
まあまあだったかな。偶然を引き寄せる能力で次々話が展開するのはそれなりにおもしろかった。自分の価値観の押しつけで全く相手の人格を尊重しない尊大な人たちには相変わらず辟易するけれども最終的には衿持の高い気持ち良い人たちにやり込められるという展開
次はヴァンツァーの話ということなので楽しみ
Posted by ブクログ
話の運び方(ミスリードのしかた?)はやっぱりすきかなぁとは思う。
ただなぁ、もうちょっと機微がほしいと思うのは間違いだろうか。
みんなとても分かりやすい、いいひと、わるいひと。
別に後味が悪くなるほどのドロドロしいのを望んだりはしないんだけど、あまりに露骨にすぎるので、読んでいるときに覚める瞬間がある。
そうとわかってても買っちゃうから、麻薬みたいなものか?