あらすじ
あの無能で怠惰な百之喜に、なぜ真面目で前途有望な雉名や隠しワザ満載の鬼光、かわいい顔して武芸百般の犬槇と舞台の上なら千の仮面を持つ芳猿たちは協力するのだろうか? まして――超有能で超美人、引く手あまたは絶対確実の凰華が百之喜ごときの秘書に甘んじてくれているのか? 凰華との出逢いや幼なじみたちが巻き込まれた奇妙な事件を通じて、百之喜との友情が描かれた連作短篇。
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全巻読み直したくなる
この巻を読むと、もものきシリーズを全部読み直したくなります。
4人の関係性が、詳らかにされていて、その話の運び方が、「茅田作品だ!」と思いました。
Posted by ブクログ
もものきシリーズ第三弾。
たろちゃんたちの昔の話。
彼らがなぜたろちゃんのそばにいるのか、力を貸すのか、その原点のような話です。
たろちゃん以外の視点でそれぞれのストーリー。
なんかほんとに…たろちゃんってすごい。
ますます彼らのことが好きになる一冊でした。
Posted by ブクログ
今回は百之喜と幼馴染である4人(犬槇、鬼光、雉名、芳猿)が幼馴染という以上の信頼関係を持つきっかけとなった話と現在の事件を上手くリンクさせた、小話。最後に、”もののき事務所”設立秘話も入り、凰華と百之喜&雉名、そして銀子の出会いが描かれている。祖母から「神様の道具(ツール)」と評される太郎。その祖母は自分の死後を案じ、ものぐさで放っておけば何もしない太郎をどうにかして働かせようと画策を練った末が「もののき事務所」の誕生だった。「神様の道具だから、欲や打算があったりしたら働かない」太郎の特殊な体質?を人助けの為に生かしたい。そして、その体質は少なくとも、本人も含め幼馴染と凰華の命を救っている。「いつも全然役にたたないけど、いつも肝心なところで助けてくれる」と芳猿が評するように本当に普段はからっきり役に立たない百之喜だがどの作品を通しても全く憎めない主人公である。何事も一定の評価を得るべきと考える雉名などはその力が意識的に使えれば百之喜にとっても良いことだと思うが、芳猿に「意識してできたら、たろくんじゃない」と言われ弁護士なのに反論する術もなく黙り込む辺り、腹が立つといいながらも太郎の人間性を十分理解し認めている証拠なのだろう。この5人の関係性、そしてあくまで太郎たちにはヒール役を貫き通す銀子、最初は嫌々だったが「神様の道具」に命を救われた一人として太郎の仕事の世話をし続ける凰華。非常に魅力的なキャラが多いこの作品のこれからが楽しみ。
Posted by ブクログ
面白かったです。
百之喜の幼なじみ達それぞれと凰華の視点から描かれた短編集。
百之喜の『神さまの道具(ツール)』たる所以が、幼なじみ達の過去から明かされます。
本書で家族思いの鬼光が好きになりました。
続編を楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
ようやく読み終わった…
3巻まできてやっとキャラに馴染んできた感が。
1、2巻は「神さまの道具」が唐突すぎて何が何やらだったのが
今作では「ストン」と腑に落ちた。
あと短編で各友人メインで書いてもらえたので
それぞれの魅力がまっすぐ伝わったような。
茅田作品にしてはキャラが地味だと思っていたけれど
どうやらそんなこともなくw
素直に続きが楽しみなシリーズになりました。
Posted by ブクログ
楽しかった。なんか、登場人物たちのそれぞれの特徴が良く出てて良い感じなお話ばかりだった。なんつーかたろちゃん、なんだかんだ言いつつ愛されてるねw
Posted by ブクログ
短編集、良かったな~。。
幼なじみ四人の性格や、主人公である百之喜とのエピソード。そんなことがあったのね…と。
どんな人物なのか気になっていた越後屋銀子さん(毎度思うがすごい名だな)についても知れたしで満足。
この作品タイトルを見る度に「おどろきもものき事務所」って浮かんじゃうんだよな~…言葉には出さないけど。。
Posted by ブクログ
たろちゃんかわいいね!
茅田さんの小説はいつもキャラクターの個性が際立っていて非常に楽しいです。小説を読み終わったあとも、キャラが読者のなかでひとり歩きし始めそうな程。
早く次の巻出してくださいよう…
Posted by ブクログ
犬槇蓮翔と『見合いクラッシャー』芳猿梓の姉・美緒の見合い話
芳猿梓の『お留守番』友人宅の留守番先での盗難、一見可愛い子の詐欺
鬼光智也は『昭和の男』妹・塔子の悪質な同級生トラブル
雉名俊介に『天敵現る』百之喜が事務所を開いたきっかけ。雉名と銀子の出会い。
百之喜と風華が『最悪の出会い』風華が秘書になったきっかけ
Posted by ブクログ
もものきシリーズ3巻は、短篇集でした。
主人公の幼馴染たちとの過去のエピソード。
ああ、そういうことだったのかぁ…とようやく腑に落ちた感じがしました。
1、2巻を読んだのなら、ぜひこの3巻も読むことをおすすめしたい。
最初にこれが出ていたら、それはそれでつまらなかったと思うので、このタイミングで良かったのかなと。
なかなか楽しみました。表紙もなんか好きです。
いつもは女性が正しく強いというイメージが強かったのですけども、何かとんでもない子がいました。
それも、程度の差こそあれ、こういう思考回路の人っていそうだな、と思えてしまうあたりが怖い。
ああ、良かった。自分の周りにいなくて(と信じたい)。
Posted by ブクログ
短編集の1冊。やる気のない太朗を支える幼馴染の理由が分かる1冊です。この本を読んでからもう一度、1と2を読むと違った目線で読むことができました。軽く楽しい読書をしたいときにお勧めの本です。
Posted by ブクログ
お友達4人+秘書の、主人公が絡んでくる短編集。
友達については、そんな状態が幼少時から続いたら
多少の事では動じない人間になるなぁ、と。
秘書様については、なるほど、と納得。
職とは自分で選ぶものですから、どう選んだのか、と思いきや…。
何にせよ、普通じゃない生活こんにちは、です。
しかし、話に出てくる女の子…人?
いやこれのモデルというか出所は、一体どこですか? と聞きたくなるくらい
素晴らしい性格の人達です。
女って恐ろしい…と思わずにはいられない人種でした。
とりあえず、『身内』を信じるのはよい事です。
Posted by ブクログ
内容はほのぼのじゃないけど、なんとなく雰囲気はほのぼのなんで、そのカテゴリで。
幼馴染+秘書から見た百之喜の話。中身は意外t壮絶な時もあったけど、なるほどと思った。
Posted by ブクログ
犬槙、芳猿、鬼光、雉名、凰華がメインの短編5つ。
過去の話を織り交ぜつつ、太郎とのかかわりや太郎のちから?がいくつか出てくる。
「神様の道具」か…たしかに人間が使いこなそうなんて不遜だな。
Posted by ブクログ
周りの謎な人たちにスポットを当てた短編集。
物語のなんかよくわかんなかったとこもびみょーに補完。
そして気づいた。私、もものきが受け付けない。
他の人はそんなヤじゃなかった。
来年3月はあかてんだ、と…!?
トゥルークはその次って…orz
同じレーベルでやられるとなにげにツライな。このやり方。
Posted by ブクログ
幼馴染4人の過去の短編集。
漫画でも3巻目で過去編やネタバレ掲載のイメージだが、こういうのもそうなのだろうか。
兄弟構成もちらり、と。
Posted by ブクログ
今回は脇一人一人にスポットを当てた短篇集、格短編のクオリティは兎も角として合わせて百之喜のキャラクターを浮き上がらせることになってる構成は良かったなと。
ただやはりあいかわらず敵役が絵に描いたようなクズというパターンばっかなのはやっぱなあ。
Posted by ブクログ
一定レベルでは面白いけど、突き抜けた印象のないもものき事務所シリーズ。それぞれの太朗との思い出が語られる第三弾。銀子さん編と、鬼光くん編が面白かった。しかし雉名くんと鬼光くんのキャラが被る…。
Posted by ブクログ
もものき第三段。
百之喜の友人4人と秘書凰華が主人公の短編集。
第二弾はまだ読んでいないのですが、問題なく読めました。
茅田さんの中では「地味」なシリーズですが、キャラクターたちが魅力的です。
Posted by ブクログ
あっさり読める。
主人公の能力(みたいなもの)と幼馴染たちがどんなふうに関わってきたのかがわかる、短編集。
正直このシリーズはそんなに期待していないのだけど、気がつけば手に取り、そして読み終わっている。
うーん、おもしろいのが悔しいって…。
Posted by ブクログ
元々さくっと読めるシリーズだけれど、中でもこの短編集は本当にさくっと読めた。でも良い意味で一番単純に楽しく読めたかも。1冊に5人分(5つのエピソード)なのですがそれぞれテンポ良く読める長さで、中弛み等もなく楽しかったです。あれだけ個性豊かな登場人物なので、こうして短編としてでもそれぞれを描いてくれると、本編もまた楽しく読める気がします。全てのエピソードにもものきは勿論登場しており、それぞれの人物ともものきの関係性やもものきの特異体質についてもより深く見られた気がしました。芳猿とおうかちゃんのエピソードでのもものきの特異体質は、読んでるこっちも肝が冷えました。