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全巻読み直したくなる
この巻を読むと、もものきシリーズを全部読み直したくなります。
4人の関係性が、詳らかにされていて、その話の運び方が、「茅田作品だ!」と思いました。
Posted by ブクログ
今回は百之喜と幼馴染である4人(犬槇、鬼光、雉名、芳猿)が幼馴染という以上の信頼関係を持つきっかけとなった話と現在の事件を上手くリンクさせた、小話。最後に、”もののき事務所”設立秘話も入り、凰華と百之喜&雉名、そして銀子の出会いが描かれている。祖母から「神様の道具(ツール)」と評される太郎。その祖母は自分の死後を案じ、ものぐさで放っておけば何もしない太郎をどうにかして働かせようと画策を練った末が「もののき事務所」の誕生だった。「神様の道具だから、欲や打算があったりしたら働かない」太郎の特殊な体質?を人助けの為に生かしたい。そして、その体質は少なくとも、本人も含め幼馴染と凰華の命を救っている。「いつも全然役にたたないけど、いつも肝心なところで助けてくれる」と芳猿が評するように本当に普段はからっきり役に立たない百之喜だがどの作品を通しても全く憎めない主人公である。何事も一定の評価を得るべきと考える雉名などはその力が意識的に使えれば百之喜にとっても良いことだと思うが、芳猿に「意識してできたら、たろくんじゃない」と言われ弁護士なのに反論する術もなく黙り込む辺り、腹が立つといいながらも太郎の人間性を十分理解し認めている証拠なのだろう。この5人の関係性、そしてあくまで太郎たちにはヒール役を貫き通す銀子、最初は嫌々だったが「神様の道具」に命を救われた一人として太郎の仕事の世話をし続ける凰華。非常に魅力的なキャラが多いこの作品のこれからが楽しみ。
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