あらすじ
『ジョジョ』を愛する全ての人に贈る一冊。「JOJO magazine 2022 SPRING」紙版と同時に配信。/2022年荒木飛呂彦最新作、描き下ろし読切『岸辺露伴は動かない エピソード#10 ホットサマー・マーサ』カラー扉付き71P/描き下ろしカバー「徐倫&承太郎」/新作スピンオフ小説2編 真藤順丈による『無限の王』(リサリサ主人公)、乙一による『野良犬イギー』(イギー&アヴドゥル主人公)/特集JOJO the Animation アニメ『ジョジョ』を総特集/ドラマ『岸辺露伴は動かない』主演俳優 高橋一生インタビュー/and moreッ!!! ほか読み応え十分のページ多数 ※紙版の付録「JOJOスペシャルステッカー2枚組」は、デジタル版にはつきません。
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Posted by ブクログ
乙一さんの『野良犬イギー』が読みたくて購入。
本作はアブドゥルとイギーの出会いを描いた物語。(もうすこし厳密にいえば、アブドゥルがイギーを捕獲しにいくお話)
非常によかった。
黄砂が舞うマンハッタンは幻想的に描かれていたし、アブドゥルのスタンド『マジシャンズレッド』があやつる炎もダイナミックで、その温度まで伝わってくるような力強い筆致だった。
アブドゥルとイギーのバトル描写も素晴らしいかったが、一番印象的だったのがアブドゥルがイギーに託した『思い』だ。
*本文より抜粋
イギー、おまえには仲間が必要だ。新たな飼い主でもなく、対等な力を持った仲間だ。力を認め、全力でらぶつかってもきれるような存在が。
そういう仲間が現れ、力を認めた時、ようやくおまえは人間のことを受け入れるのだろう。
第三部のラストでイギーはポルナレフをかばって死ぬ。出会った当初、イギーはポルナレフを小バカにしていたが、対ヴァニラ・アイス戦では残りわずかな力をふりしぼってポルナレフに自分の命を託す。そして死ぬ間際、イギーは仲間であるポルナレフの顔をみて笑う…。
乙一さんの原作愛がしっかりとつまっていて素晴らしい作品だった。
Posted by ブクログ
ファンブックのようなので荒木飛呂彦先生の「岸辺露伴」が目的で読んだ。「ホットサマー・マーサ」これはドラマもよく出来てた。岸辺露伴の作ったキャラクターの名前だけど、どうもワニを連れたヤバいファンの女の子だと認識してしまうな(笑)。それぐらいキャラが強かった。
乙一さんのアヴドゥルとイギーの話は、慣れないアメリカでタクシーにぼったくられそうになるアヴドゥルや探索の合間に映画を楽しむ姿も面白いし、イギーの人格形成を丁寧に描いていて、本編では描かれなかったけどこんな出会いだったのかもなぁ〜と思わせる。火と砂の化学反応も良い。
「無限の王」は読みにくい。
メキシコの言葉で漢字にルビを打ってるのの良さが理解できなかった。私が南アメリカの文化に明るくないからかな。
声優のインタビューはサービス過剰な気もしたけど、作品への愛情を感じた。
Posted by ブクログ
ジョジョ好きのための本……充実の内容でした。
ホットサマー・マーサは、潔癖なのかなと思ってた岸辺の人間らしい一面が見られたのが良かった。あいつも男だったんだな……。しかしスタンド云々というよりミステリー(ホラー?)要素が前面に出てくるので、普通に怖いというか「どうすりゃいいの……」の絶望感が強い。
いつでも泉さんは強かで好きw
Posted by ブクログ
ジョジョ35周年記念の1冊丸ごとジョジョの本。
「岸辺露伴は動かない」の新作があるというので購入。他にもスピンオフ小説2作と、アニメ・ドラマ関係のあれこれ。
ドラマで岸辺露伴を演じた高橋一生さんのインタビュー。内容というか、高橋一生さんの岸辺露伴が、なんともベストマッチだと感じています。露伴には彼の強い執着心が印象強くて、そこから来るぬらりとした印象があるのですが、そこが感じられていいです。高橋一生さんは露伴の人。鼻持ちならない自信家だけど、こいつじゃあ仕方ないよな、という諦めも感じられていいです。
そんな岸辺露伴がまたもやらかしている「動かない」シリーズ。
今回の現象は、一度起こしてしまったらどうやっても逃れられないもの。誰か自分以外の生贄を焚べないと逃れられないというところに、残酷さを感じます。ちょこちょこあるよね生贄が必要な現象。4部の鉄塔や7部の泉、交換が必要という意味ではロカカカもかな。
善悪の葛藤や、行為への納得をどう克服してゆくのか、が焦点になりそうな出来事なのだけど、それよりも自分のものではないデザインが世間に出回っていることに対して混乱し怒りを覚える露伴が身勝手でいい。いや、厭だけども露伴だからいいのです。でなければ、事態の解決は無理だったでしょうしね。
しかし、何かを捨てることで別の何かを得るということは、ジョジョで語られてきたことでもあるか。人間を捨てるぞ!のディオが思いつきますが、捨てるではなく渡すということが、大切なことであると気づかせてくれるのがジョジョの物語です。
ツェペリさんやシーザーに花京院、鈴美さんも。一度捨てたものを取り戻せたアバッキオに、多くを渡されたエンポリオ。
ジョースター家の血脈が物語の主軸ではあるけど、根底にあるのは受け継がれてゆくものか。
9部のジョジョランドはどんな物語になることか。楽しみは止まらないです。
Posted by ブクログ
『ジョジョ』がいっぱい詰まったジョジョ雑誌。
読みきりも小説も読み応え抜群。
読みモノが多いので、じっくり時間をかけて『ジョジョ』の世界観に浸れる。
これからも、いろんな視点から『ジョジョ』を解析していってほしい。
Posted by ブクログ
描き下ろし露伴先生や、真藤先生&乙一先生による小説、荒木先生対談などなと、書名に恥じぬ豪華すぎる一冊、な上、封入特典ステッカーや先着特典?ポストカードまで付いているという。
今年こそ金沢のJOJO展行けそうだし、気分がJOJOピンク色に染まってきました!