あらすじ
老人となっても少年のまま、成長することのない病、クルベール病。皇太子でありながらこの病に冒されたエルンストは、位を剥奪され、国内で最も貧しい領地メイセンの領主に任じられる。初めて見る城の外の世界。微かな不安と、不思議な高揚。エルンストは彼にひそかに想いを寄せメイセンまで追ってきた戦闘種族の男ガンチェと恋に落ち、共に生きることを誓う。そして、窮乏するメイセンで極貧生活をおくる領民を救うため、二人は共に、未来に向けて種を蒔き始める。だが、エルンストの病をめぐる謀略が明らかになり始め…!
※本書は一迅社より配信されていた「雪原の月影」(ムーンライトノベルズ掲載作より)を改稿した上で、大量に追加収録し、単行本書き下ろしを加えた完全版です。
感情タグBEST3
匿名
三日月の章の後半から面白い
最初は領主として閨事や恋愛事などに呆けているように読めて苛ついてしまい読むのを止めようかと思いもしました。
しかし、三日月以降、面白いと思い次巻も読もうと思いました。
ただ電子版は、巻頭の地図を見返しつつ読むというのが、紙版よりも勝手が悪いということに気付かされました。そこだけが不便でした。
想像より何倍もよかった
良かったです、あらすじ読んで、なんとなく想像して、買い控えていたのですが、
他に読むものなくなってセール中の★高のものをと手にしましたが
いやはや、想像より何倍もよかったです。面白く、せつなく、わくわくして
これは高評価まちがいなしです。
ところどころ含みを持たせている表現がきになって、
これはサイドストーリーも必ず存在するはず
2巻で終わってそうですが、外伝、スピンオフ 期待します。
エルンストの言葉に感動
地政学を考えるような緻密で壮大な物語。とても面白い。エルンストとガント二人の愛は迷うことなく純粋で、優しくて。そして、まさに小さな巨人、エルンストの言葉には、たびたび感動してしまいました。可憐な見た目と相反するような揺るぎない覚悟。カッコいい。何か力をもらえるような物語。
ハラハラドキドキ
最初のエルンストは、
初めての恋愛で色ボケした貴族様って
感じですが、
ガンチェと伴侶になってからは
領地改革に向けて手腕を振るさまが
ドキドキハラハラして
面白かったです。
閑話の前王と隊長のお話はちょっと泣けます
最高です。
読み応えバッチリ!
少しでも先が知りたくて、夜中・明け方、握ってる携帯を落としては読み進めておりました。
最貧領地メイセンの領主に悲観せず、エルンストの視野の広さと、知識の深さで、少しずつ領民の意識が良い方へと向かう過程が面白いです。
それに、暖かな愛情を感じるエルンストとガンチェのやり取りに癒されます。