あらすじ
2人の少女の、目には見えないもの、かけがえのないこと。
金田一咲希は高校入学直前のある日、
ピアノレッスンに向かう途中で
見知らぬ同世代の少女とぶつかり手を擦りむくが、
相手から無言のまま真っすぐに見つめられた後、
落とした楽譜を丁寧に拾われ絆創膏をもらう。
咲希は印象的だったその少女とクラスメイトとして再会し、
名前が及川奏音、そして耳が不自由だと知る。
学校では障害を理由に周囲と距離を置く奏音に、
淋しさを覚えた咲希はどうにか分かり合おうとし、
そんな彼女の姿に奏音の態度も次第に変わっていき…。
※電子版限定で、コミックDAYSでW連載中の楽しいくずしろ作品『笑顔のたえない職場です。』(講談社刊)第1~4話を特別収録!
感情タグBEST3
なかなか深い作品です
「笑顔の絶えない職場です」と同じ作者さんだとは、巻末まで読んで驚きました。
聴覚障害のある奏音さんと同性愛の咲希さん、不思議で危ういヒューマンドラマです。
「雨夜の月」タイトルに込められた深い意味がじわじわと滲み出てくる物語。
一般的に「普通」とは違う個性を持った二人の女子高生の物語が辿り着くのはどこなのか?
どんな形でもハッピーエンドを希望してしまいますね。
匿名
ピアノをやっているさきと、耳の聞こえない美人さんのかのんが、少しずつ打ち解けていく様子がとても丁寧に描かれていて良かったです。
甘い甘い
初々しいのが甘く感じる、とってもキュートなふたり… いいわぁ。ふたりがどんな風に関係を作り上げていくのか、続きが気になります。タイトルもすてきです♪
お2人の関係がどうなりますやら
これもコミックDAYSで連載しているのを少し読んでいました。感音性難聴の及川奏音さんと親しくなる咲希さん、ピアノも及川さんのお母さん(思いっきりスパルタ式)に習うようになり、だいぶ近くなっているようです。
健常者と聴覚障害者の話でもあり、確かに百合っ気もあります。こちらもかなり良いです。メッセージアプリ等、文明の利器を有効活用しています。
歩み寄り
自分の見ている世界が全てではないと分かっていても、それが身近なものでは無ければそれはファンタジー。聴覚の障害などに関しても同じことが言え、健常者の僕にしても障害を持つ人の考えていることや感じていること、直に接していることがない分わからないことばかりで、近づくことすら躊躇うと思います。(なんか、すみません。)
しかし物語のふたりは各々が抱えている問題を少しずつ歩み寄っていくことで、心を開き、理解を得て友達になっていく姿に感動してしまいました。登場人物の心象を垣間見る場面が多くあり、とても惹き込まれる内容でした。
少しずつ2人の関係が進展していく事を願っています。
二人の心理描写を
聴覚障害者をヒロインとして取り上げたところが、名作「聲の姿」を思い起こさせる。ストーリー内容は「聲の姿」ほど重くはないが、主役の二人の心理描写を丁寧に行っているところなどがとても良い。絵柄は作者くずしろ らしくこれまたとても良い。
なるほど…
兄の嫁〜をずっと読んでいて、くずしろ先生のお試し読みがあったので読んでみました!
前情報なく読みましたが、もしかして…と思ったことがやはりそうで、聴覚障害のこともですがなるほど深いお話なのだなと思いました。
いつもながらくずしろ先生の読ませるストーリーが秀逸で続きもとても気になります!!
さすが
さすがはくずしろ先生。表情とか描写とかセリフとかグサグサくる。
「兄の嫁と暮らしています」のように恋愛感情は介在しない百合かと思いきやそういう訳でもなさそう
2人
主人公が女の子にかけた言葉がとても素敵で心に残りました。人それぞれ何が苦手で得意で色々あるし障がいをその一部としてみている主人公の視点が良いなと思いました。
Posted by ブクログ
聴覚障害とレズビアン、それぞれ違う分野のマイノリティである二人の少女のラブストーリー。
なんというか、二人が結ばれるまでの道のりが、果てしない感じがしました。
お互いがお互いを理解するという初歩の段階で、ハードルが山積みなわけですから。
かなり重厚なラブストーリーになりそうです。めっちゃ続きが気になります。
それと、画が綺麗でキャラクターの温度感が伝わるのが、くずしろ先生作品の好きなところです。
久しぶりのガチ
くずしろ先生久しぶりのガチ百合漫画。
多分犬猫以来だと思うんですが、非常に「らしい」、センシティブな内容で、今後が楽しみです。
「笑顔の絶えない〜」で聴覚障害について書きたいと言っていた双見さんとくずしろ先生がリンクしてるようで楽しい!