あらすじ
リィが天上世界に帰還して十年。再び訪れたデルフィニアの危機に、時空を超え“伝説の王妃”は故国に降り立つ。だが懐かしいデルフィニアの地に滞在したのはわずか五日。その短くも濃密な日々、リィや王妃を迎えた人々はどう過ごしたのだろう――。
「紅蓮の夢」では描ききれなかったエピソードを、「小説BOC」に連載された全十話に書きおろしの二話をさらに加えた連作短篇集。
感情タグBEST3
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リィがコーラルに帰って来てからの数日の日常
メインのメンバーがそれぞれ親になって、それでも変わらないやり取りがあったり、変わったところもあったりの成長?が見えた?
主に子供たち目線での進行だったり、いつものメインのキャラじゃない人物の目線だったりで面白かった!
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ツッコミ募集中。深刻なツッコミ不足。課外授業に比べるとリィが随分やんちゃしている印象が強い。面白いことは間違いないが、デルフィニア戦記本編読破してからでないと何がなにやらわからない。
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目次
・西離宮の灯り
・ヴァンツァーの手紙
・リュミエント卿の葛藤
・コーラルの十年
・ジャンペール家の団欒
・ドラ伯爵家の騒動
・サヴォア公爵家の事件
・ロッテと薔薇の精
・ポーラの戴冠式・前篇
・ポーラの戴冠式・後篇
・来世の約束
・新たなる日々
短篇連作集というよりは、長編のエピソード集という感じ。
偉大なる楽屋落ちというか、個別に成立している短篇ではなくて、長篇のファンに贈るサイドストーリー…いや、やっぱりエピソードだな。
本当ならもう、リィたちはデルフィニアには戻らないはずだった。
しかし人外の力でデルフィニアが危機に陥った時、リィはデルフィニアに戻った。
10年ぶりに。
その戦いぶりについては別に書かれていて、今作は初めてデルフィニアの王妃であるリィと接した、ウォルやバルロやナシアスやイヴンの子どもたちの話が主。
なので、この本から読み始めても、さっぱりまったくちっともわからないと思う。
でもまあ、これからのデルフィニアの形がきっちり決まってよかったね。
さくさく読めて、私もうれしい。
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「紅蓮の夢」でリィがデルフィニアに還っていた5日間(と言うか実質4日か)の出来事を描く短編集。
オーロンとの戦が終わった後の幸せな日々の話なので、もう何の憂いもなくこちらの幸せな気分で読んだ。
王妃に会った子供たちの行動に悩まされる大人たちという図式がなんとも愉しかった。
特にバルロなんか、娘にお父さん大嫌いなんて言われた日にゃあ、それはめげるよなあ(笑)
ポーラの戴冠に関しては、あれ? リィが王妃のままなのにどういうこと? と思っていたけど、そういうことだったのか。
みんなに囲まれ祝福を受けるポーラのなんと幸せなことだろう。
そして終生の忠誠を国王ではなく王妃に捧げるポーラの変わらなさ。
うん、いいね。
またいつか、リィとデルフィニアの人々が合う日が訪れることを願っている。
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『紅蓮の夢』で語られたリィのコーラル滞在5日を短編にて紹介。
書き下ろし『来世の約束』おばばとの会話
『新たなる日々』リィが帰った後、生まれた子はエドワードと名付けられ…。
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ただただ、懐かしい。
本編は、1冊900円という、当時学生だった自分には少しばかり値の張る本が10冊以上。続きが気になって気になって、千円札を握りしめて書店へ。一日で読み終わってしまうので、また書店へ。結局ひと月やそこらで買い揃えてしまったことを思い出します。
あれから随分と時が経って、また新刊としてこの世界を楽しめるとは。
外伝なので、さらっと読めてしまう感じ。本編の勢い、激動の展開とはいきませんが、楽しめます。
また、本編を読み返したい気分です。
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王妃として再び降り立ち、戦争を終わらせた後。
小話大量に、もうわくわくでした。
あの後、色々と無事に終わらないと思いましたが
各家庭と子供達が面白いw
侍女長苦肉の策の『意味』に、これほどまで
白熱するとは…恐ろしいもてっぷりです。
平和だけれど、平和でない大人達のあわてっぷりが
非常に面白かったです。
そして、やっぱり最後までこの騒動。
これがあってこそ、平和だな、という感じがします。
無事に愛妾たる彼女も、そこに居る事に同意して
やっとこさ一応の体制が整いました?w
一番気になるのは、バラ園でのおひぃさまのお付夫人。
何言われてひっくり返ってしまったのか…気になります。
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デルフィニア戦記の外伝3巻。
茅田砂胡全仕事収録の「紅蓮の夢」の裏話のような連作短編集。
いつでもどこでも、王妃に振り回されるデルフィニアの面々。今回は、王妃を神聖化しすぎている子供世代にも振り回されてしまいます。子供世代が、王妃をただただ神聖化しすぎないように教育していくのが、今後のデルフィニアの課題となるでしょうね。このままだと、トゥルークでのルゥ状態になるのが、目に見えてます。
それは、王妃の望む関係性ではないのでね。
しかし、子供世代の名前が覚えられない。系図作らないとダメか?
「リュミエント卿の葛藤」がよい。
青春スーツ着こんだ彼にはかわいそうですが、これも大事な通過儀礼ということで。
おじさんになった今だからこそ、同情と諦観の苦笑で迎えてあげられるけど、本人からすればかなりの黒歴史。
がんばれワカゾー。
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デルフィニアを去ってから10年後に5日間だけ再降臨したリイたちの話。大変短いショートショートとなっているが、気になっていたポーラたちの生活が覗けてとても満足。正しくファンのための一冊。
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【収録作品】西離宮の灯り/ヴァンツァーの手紙/リュミエント卿の葛藤/コーラルの十年/ジャンペール家の団欒/ドラ伯爵家の騒動/サヴォア公爵家の事件/ロッテと薔薇の精/ポーラの戴冠式 前篇/ポーラの戴冠式 後篇/来世の約束/新たなる日々
懐かしい面々に再会できるのはただ楽しい。
Posted by ブクログ
デル戦の世界にリイがいるぅぅ、みんなが動いてしゃべってるぅぅぅという感動。この世界の話がまた読めるとは思わなかった。
10年後の話。オーロンと何かあってピンチだったのだろう、ということは断片的にわかるものの(紅蓮の夢を読めばわかるのかしら)、勝利の後の各家庭と子どもたちの話がメインで、この夫婦はこうなったんだな、相変わらずだな、子供が生まれたんだなわちゃわちゃしてるなエトセトラの温かい家庭の後日談がたくさん垣間見られて良かった。戦の話の方もいづれ読みたい。
不満があるとすれば、王様夫妻のやりとりが少なかったことと、バルロロザモンドイヴンポーラドラ伯爵、つまり古いメンバーは相変わらずで、子世代に将来有望な個性的な子がいなくて、物語性があまりなかったことと(でもみんないい子に育っててよかった)、やっぱりリィは神様扱いされているのだなということ。。。でも続きが読めただけで大満足です。