あらすじ
昭和五〇年代の春、高校生の十喜子は大阪の住吉大社の近くのお好み焼きと焼きそばのお店「フクちゃん」でバイトに励んでいた。真面目な彼女の前に、突如現れたのが、歌手になるのが夢だという大学生の岸本進。商店街イチの男前で、とにかく女にモテる。十喜子はこんなええ加減な人、好みとちゃうからと思いながらも、なぜだか魅かれていって……。二〇二〇年大阪ほんま本大賞を受賞した『たこ焼きの岸本』、待望の第二弾。笑いあり涙あり、美味しい食ありの昭和の大阪人情物語。
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Posted by ブクログ
まさかの続編がある! …と、思ったら、まさかの十喜子さんの若かりし(失礼)の頃の話って、んもう、んもう、
めちゃくちゃストライクやった…!
面白かった。若い十喜子さん、めちゃくちゃ可愛いな。
なんか、前作を読んだ限りでは十喜子さんって、ええ感じに愛嬌のある大阪のオバチャンって印象やったけど、どうも若いころは違うかってんな。
違うっていうか…、愛嬌は、とりあえずなさそう。笑
しっかりはしてはる。想像以上にご家庭が大変そうやった。
そっかー。やっぱり、若いころからちょっとオバチャンみのある落ち着いた人が、ええ感じの「大阪のオバチャン」になれるんやな…。
わたしは年齢だけは「大阪のオバチャン」やけど、中身は全然伴ってない…。いつか「大阪のオバチャン」になれると思ってたけど、若いころからこのくらい肝が据わってないと、あかんな。
(どういう反省)
先日読んだ、阪堺電車の話もそうやけど、ここにきて昭和のお話がすごいささる。面白い。
いややわあ、それこそ年取ったんやろな。笑
昭和のこの時代って、いきおいはあるけど、幸せがささやかなのがいいねん。
たこ焼きは好きやけど、こんなにカジュアルに、かつ、おいしいなって食べてるかなあ、今、ってちょっと思った。
あと、十喜子ちゃん、ええ子なんやし進さんはやめときなよ…と、やっぱり思ってしまった。笑
そしてあの息子が生まれるわけやね。
次作もあるようで、しかも次作はまた平成(?)の話に戻りそう。
楽しみ。息子がどんなけ破天荒でも、進さんに比べれば可愛いもんやなと思えそうな気がしなくもない。
えっと、息子の名前何やっけ…(笑)。
Posted by ブクログ
たこ焼の岸本の第2弾。
えっ、まさかの昭和50年代の頃。
おばちゃんが、高校生だった頃に今は亡き旦那さんと知り合って…その頃の馴れ初めやらエピソードやら。
なるほどこんな出会いだったんだ〜とか。
定職就かずにふらふらしてる進さん。
なんとなく、こういう時代だったのかも〜と思ってしまう。