白井喬二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代語訳 南総里見八犬伝 下
著:曲亭 馬琴
現代語訳:白井 喬二
出版社:河出書房新社
河出文庫 古1-3
ぼちぼちと、八犬士が発見されて、離散集合していくのが、下巻である。
それにしても、各話の題が、ややこしすぎる。江戸文化の爛熟期に漢字も本来の使い方とはちょっと違う
半村良の「およね平吉時穴道行」が頭に浮かぶ。当て字、漢字遊びですか。 ちょっと辞書にも読み方がない。
あいかわらず、漢文が官公庁の言語であったが、庶民は、かな雑じりの和文であるし、和歌もある。
里見義実(1417-1488)を中心にすると、物語は、ちょうど、太田道灌(1432-1486)の活躍する時期と重なる。
扇谷上杉家の家宰であった道灌は、民からの人気のためか、上杉 定正に暗殺されている。そのため、由緒正しい里見家の敵として、定正が登場する。八犬士にけちょんけちょんにされた姿を見て、江戸の庶民はすかっとするのである。
ただ、鉄砲伝来は、1543なので、義実の時代には、鉄砲はなかった
国府台の戦いでは、1538の第一次合戦と1563と1564年の第二次合戦に大別されるので、後北条の関東支配には鉄砲は存在した。実際は、八犬伝の後のお話である
戦国大名として、里見氏は、十代の系譜を残し、里見 忠義の代に、徳川幕府より、安房を召し上げられて、伯耆へ移ることとなる。
数珠の玉 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌
里見義実
里見義成 (成義:1448-1505) 義実の子
伏姫
金腕大輔 丶大法師
八犬士
孝 犬塚 信乃 左腕 武蔵国大塚
義 犬川 荘助 背中 伊豆国
忠 犬山 道節 左肩 武蔵国豊島郡
信 犬飼 現八 右の頬先 安房国洲崎
悌 犬田 小文吾 尻 下総国行徳
仁 犬江 親兵衛 脇腹 下総国市川
智 犬坂 毛野 右肘から二の腕 相模国箱根
礼 犬村 大角 左胸 下野国
関八州 相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野
目次
第7集
巻の1
第62回 舩虫奸計礼儀度に説く 現八遠謀赤岩に赴く
第63回 短刀を携来て縁連師家を訪う 衆兇と挑みて信道武芸を顕す
巻の2
第64回 現八単身にして衆悪と戦う 縁連・牙二郎、信道を逐う
第65回 媳に逼て一角胎を求む 腹を劈て雛衣讐を仆す
巻の3
第66回 妖邪を斬て礼儀父の怨を雪む 毒婦を丐て縁連白井に還る
第67回 礼儀義家禄を捨つ 船虫謀て縲絏を脱る
巻の4
第68回 穴山の枯野に村長秋実を救う 猿石の旅宿に浜路浜路を誘う
第69回 仕官を漠謨て木工信乃を豪留す 給事を薦て奈四郎四六城を撃つ
巻の5
第70回 指月院に奸夫淫婦を伴う 雑庫中に眼代戌孝を捕う
第71回 冤戸を検して堯元姦を知る 禅院に寓して旧識再会す
巻の6
第72回 三士一僧五君を敬う 信乃・道節甲主に謁す
巻の7
第73回 仇を謬て奈四郎頭顱を喪う 客を留て次團太闘牛に誇る
第8集
巻の1
第74回 牛を㸩て悌順答恩銭を辞う 朸を卸して磯九残雪窖に墜つ
第75回 酔客を趕て小文吾次団太に遇う 短刀を懐にして仮瞽女犬田を按摩す
巻の2
第76回 庚申堂に侠者賊婦を囚う 廃毀院に義任船虫を送る
第77回 衆賊を尽くして酒顚旅舎を脅す 内命を伝えて由充二客を招く
巻の3
第78回 北母自賞罰を恣にす 東使双で首級を賜う
第79回 家廟に齋して良臣異刀を返す 茶店に憩うて奸佞落葉を試す
巻の4 上套
第80回 残仇を斬て毛野荘助と戦う 伝来を舒て小文吾両雄を和ぐ
巻の4 下套
第81回 荻野井返命して偽刀旧主に還る 三犬士再会して宿因重て話表ず
第82回 青柳の歇店に胤智詩歌を題す 穗北の驟雨に礼儀行裹を喪う
巻の5
第83回 得失地を易て勇士厄に遇う 片袖禍を移して賢女独知る
第84回 夜泊の孤舟暗に窮士を資く 逆旅の小集妙に郷豪を懲す
巻の6
第85回 志を傾けて夏行四賢を留む 夢を占して重戸讖兆を説く
第86回 道節再復讐を謀る 丶大巧に妖賊を滅す
巻の7
第87回 天機を談して老獣旧洞を惜む 蕉火を照して勇僧貒穴に入る
第88回 湯島の社頭に才子し薬を売る 聖廟の老樹に従者猴を走らす
巻の8 上套
第89回 奇功を呈して義侠冤囚えを寧す 秘策を詳にして忠款奸侫を鋤く
巻の8 下套
第90回
第91回 鈴森に毛野縁連を撃つ 谷山道節定正を射る
第9集
巻の1
第92回 二犬路を分ちて一犬を資く 孤忠鑣に携りて衆悪を訟う
第93回 轎に坐して守如主を救う 川を隔て孝嗣志を演ぶ
巻の2
第94回 高畷の板橋に道節戦馬を放つ 五十子の城に信乃姓名を留む
第95回 頭鎧を梟て忠与凱旋す 鼓盆の悼み定正過を知る
巻の3
第96回 管領讒を容て良臣を疑う 郷士義に仗て大敵を俟つ
第97回 良将征せずして地を二総に広くす 凶賊心なくして自積悪を訴う
巻の4
第98回 盗人の従者偸走りて盗に戮さる 賊巣に宿て強人賊難を免る
第99回 素藤鬼語を聴て黄金水を施す 遠親邪説に惑て舘山城を閙す
巻の5
第100回 旧党招に応じて土民益憂う 返魂術を異にして美人弥奇なり
第101回 老尼計を薦て旧祠新に葺る 逆将人を樹にして公子衛を喪う
巻の6
第102回 伏姫霊を顕して敗損を補う 義成兵を制めて家訓を聴く
第103回 里見源老侯富山に亡女を弔う 犬江親兵衛高峰に勍寇を拉ぐ
巻の7
第104回 老侯に謁して親兵衛神助を訟う 奇特に驚て刺客ら各帰順す
第105回 名山霊有り枯樹復花さく 逃客路無し老俠俘を獻る
巻の8
第106回 青海波を牽して景能稲村より来る 黒闇夜を犯して曼讃信舘山に赴く
第107回 犬江親兵衛活ながら素藤を捉う 里見御曹司優に陣営に還る
巻の9
第108回 義成仁を旨として刑を寛くす 貞行主に謁して克を奏す
第109回 八百尼に山居に敗将を誘引う 浜路姫病牀に冤鬼に魘わる
巻の10
第110回 反間の術妙椿犬江を遠ざく 妖書の孽仁妙真に辞別す
第111回 妖尼に庭に衆兇を聚う 素藤夜旧城を襲う
巻の11
第112回 君命を禀て清澄再叛の賊を伐つ 機変を旋して素藤牛狼の因を易ゆ
第113回 三かんの瓶里見侯を醒す 一級の首南弥六を愆つ
※かん 匚の中に今 漢字わからなかった
巻の12
第114回 義俠元を瘞て郭號を遺す 神霊魔を懲して処女を全す
第115回 前面岡に大刀自孝嗣を救う 不忍池に親兵衛河鯉を釣る
巻の13ー14
第116回 賢士重て犬士を知る 政木肇て政木を詳にす
第117回 恩に答化龍升天を示す 津を問て犬童風濤に悩む
巻の15
第118回 両国河原に南客北人に逢う 千千三畷に師弟奸淫を屠る
第119回 来路を説て次団太驥尾に附く 余談を尽て親兵衛扁舟を促す
巻の16
第120回 命令を伝て使臣征伐を正くす 一葉を献して窮士前愆を償う
第121回 天資神祐石門牢固戸を劈く 犬江親兵衛魔を破り賊を夷ぐ
巻の17
第122回 勲功を譲りて親兵衛法会に赴く 賞禄を後にして安房侯寒郷を温す
第123回 小乗楼に一僕故主に謁す 丶大庵に十僧法筵を資く
巻の18
第124回 師命を守りて星額遺骨を齎す 残捨を受て瘸僧禍鬼を告ぐ
第125回 逸匹寺に徳用ニ三士と謀る 退職院未得名詮諫て得ず
巻の19
第126回 仮捕使三路に兵を行る 義兄弟両林に悪を懲す
第127回 丶大庵の厄に親兵衛伴を喪う 石菩薩の前に信乃応報を悟る
巻の20
第128回 犬士露宿して追隊を迎う 老僧袱を褰て冥罰を示す
第129回 忠僕死に事る霊仏の起本 孝子京を去る伝灯の法脈
巻の21-53
注釈
年譜
解説
ISBN:9784309407104
判型:文庫
ページ数:616ページ
定価:1500円(本体)
2004年02月20日初版発行
2025年11月30日27刷発行 -
Posted by ブクログ
現代語訳 南総里見八犬伝 上
著:曲亭 馬琴
現代語訳:白井 喬二
出版社:河出書房新社
河出文庫 古1-2
だいぶん前に、テレビでやっていた、新八犬伝がおもしろかったので、手にとりましたが、分厚いのでちょっと引きましたが、口語なので、さくさく読めてます。
おもえば、市川に里見公園というところがあって、昔の国府台合戦の跡で、里見氏ゆかりの地というのを思い出しました。地名といい、関東人でないと、ちょっと土地勘がないとつらいかも、本書には地図がないので。
本書は、8が良く出てきます。八犬士、関八州、八方、あまねくという意味なのでしょうか
里見氏は、清和源氏の流れをくむ名家であり、安房四郡(長狭郡、朝夷郡、平郡、安房郡)293村 95,877石余の正統な統治者であることを伝えています。
犬だったので、犬公方綱吉となにか関係があると思いましたが、どうも、70年以上も離れているので、それはないかも。でも、これはわかりません。
江戸後期のものだけに、錦絵とかいろいろ挿絵がたのしい。本書は色がついていないので、ちょっとごちゃごちゃ感があるのが残念でした。館山市のHPなどにきれいな絵があるのと、館山城が、八犬伝博物館として開館されています。
テレビでは、大活躍?していた、さもしい浪人、網乾左母二郎が、ちょっとおとなしかったので、寂しかった
数珠の玉 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌
如・是・畜・生・発・菩・提・心 八房が懸想した時のもの
里見義実
五十子 義実の妻で、伏姫の母
伏姫
八房 犬
金腕大輔 丶大法師
八犬士
孝 犬塚 信乃 左腕 武蔵国大塚
義 犬川 荘助 背中 伊豆国
忠 犬山 道節 左肩 武蔵国豊島郡
信 犬飼 現八 右の頬先 安房国洲崎
悌 犬田 小文吾 尻 下総国行徳
仁 犬江 親兵衛 脇腹 下総国市川
智 犬坂 毛野 右肘から二の腕 相模国箱根
礼 犬村 大角 左胸 下野国
関八州 相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野
目次
第1集
巻の1
第1回 季基訓を遺して節に死す 白竜雲を挟みて南に帰く
第2回 一箭を飛して侠者白馬を悞つ 両郡を奪うて賊臣朱門に倚
巻の2
第3回 景連信時暗に義実を阻む 氏元貞行に館山に従う
第4回 小湊に義実義を聚む 笆内に孝吉讐を逐う
巻の3
第5回 良将策を退て衆兵仁を知る 霊鴿書を伝えて逆賊頭を贈る
第6回 倉廩を開きて義実二郡を賑す 君命を承りて孝吉三賊を誅す
巻の4
第7回 景連奸計信時を売る 孝吉節義義実に辞す
第8回 行者の岩窟に翁伏姫を相す 滝田の近邨に狸雛狗を養う
巻の5
第9回 盟誓を破りて景連両城を囲む 戯言を信て八房首級を献る
第10回 禁を犯して孝徳一婦人を失う 腹を裂て伏姫八犬士を走らす
第2集
巻の1
第11回 仙翁夢に富山に栞す 貞行暗に霊書を献る
第12回 富山の洞に畜生菩提心を発す 流水に泝て神童未来果を説く
巻の2
第13回 尺素を遺て因果みずから訟 雲霧を払って妖孽はじめて休
第14回 轎を飛して使女渓澗を渉 錫を鳴して丶大記総を索
巻の3
第15回 金蓮寺に番作讐を撃つ 拈華庵に手束を留む
第16回 白刃の下に鸞鳳良縁を結ぶ 天女の廟に夫妻一子を祈る
巻の4
第17回 妬忌を逞して蟇六螟蛉をやしなう 孝心を固して信乃瀑布に禊す
第18回 簸川原に紀二郎命を隕す 村長宅に与四郎疵を被る
巻の5
第19回 亀篠奸計糠助を賺す 番作遠謀孤児を托す
第20回 一双の玉児義を結ぶ 三尺の童子志を演
第3集
巻の1
第21回 額藏間諜信乃を全す 犬塚懐旧青梅を観る
第22回 浜路窃に親族を悼む 糠助病て其子を思う
巻の2
第23回 犬塚義遺託を諾く 網乾謾歌曲を売る
第24回 軍木媒して荘官に説く 蟇六偽りて神官に漁す
巻の3
第25回 情を含て浜路憂苦を訟う 奸を告て額蔵主家に還る
第26回 権を弄て墨官婚夕を促す 殺を示して頑父再醮を羞む
巻の4
第27回 左母二郎夜新人を略奪す 寂寞道人見に円塚に火定す
第28回 仇を罵て浜路節に死す 族を識て忠與故を譚る
巻の5
第29回 双玉を相換て額蔵類を識る 両敵に相遇て義奴怨を報う
第30回 芳流閣上に信乃血戦す 坂東河原に見八勇を顕す
第4集
巻の1
第31回 水閣の扁舟両雄を資く 江村の釣翁双狗を認る
第32回 桫欏を除きて少年号を得たり 角觝を試て修験争を解く
巻の2
第33回 小文吾夜麻衣を喪う 現八遠く良薬を求む
第34回 栞崎に房八宿恨を霽す 藁塚に犬田急難を緩す
巻の3
第35回 念玉戯に笛を借る 妙真哀て婦を返す
第36回 忍を破りて犬田山林と戦う 怨を含て沼藺四大を傷害す
巻の4
第37回 病客薬を辞して齢を延ぶ 俠者身を殺して仁を得たり
第38回 戸外を戌りて一犬間者を拉ぐ 微書を返して四彦来使に辞す
巻の5
第39回 二箱に斂めて良儔夫妻を葬る 一葉を浮めて壮士両友を送る
第40回 密葬を詰て暴風妙真を挑む 雲霧を起して神霊小児を奪う
第5集
巻の1
第41回 木下闇に妙真依介を訝る 神宮渡に信乃矠平に遭う
第42回 夾剪を摭て犬田進退を決む 額蔵を誣て奸党残毒を逞す
巻の2
第43回 群小を射て豪傑法場を閙す 義士を渡して侠輔河水に投る
第44回 雷電の社頭に四雋会話す 白井の郊外に孤忠讐を窺う
巻の3
第45回 名刀を売弄して道節怨を復す 窮寇を追失うて助友敵を換う
第46回 地蔵堂に荘助首級を争う 山脚村に音音旧夫を拒む
巻の4
第47回 荘助三たび道節を試す 双玉交其主に還る
第48回 駄馬暗に両夫妻を導く 兄弟悲て二老親を全す
巻の5
第49回 陰鬼陽人肇て判然 節義貞節迭に苦諫す
第50回 白頭の情人合卺を遂ぐ 青年の孀婦菩提に入る
第6集
巻の1
第51回 兵燹山を焼きて五彦を走らす 鬼燐馬を助て両孀を導く
第52回 高屋畷に悌順野猪を摶にす 朝谷村に舩虫古管を贈る
巻の2
第53回 畑上謬て犬田を捕う 馬加竊に舩虫を奪う
第54回 常武疑って一犬士を囚う 品七漫に奸臣を話説す
巻の3
第55回 馬大記賺言して道に籠山を窮せしむ 粟飯原滅族せられて里に犬坂を遺す
第56回 旦開野歌舞して暗に釵を遺す 小文吾諷諫して高く舟水を論ず
巻の4
第57回 対牛楼に毛野讐を鏖にす 墨田河に文吾船を逐う
第58回 窮阨初て解て転故人遭う 老実主家を続て旧憂を報
巻の5 上巻
第59回 京鎌倉二犬士四友に憶念す 下毛州赤岩庚申山の紀事
巻の5 下巻
第60回 胎内竇に源八妖怪を射る 申山の窟に冤鬼髑髏を託ぬ
第61回 柴門を敲きて雛衣冤枉を訴う 故事を弁じて礼儀薄命を告ぐ
注釈
ISBN:9784309407098
判型:文庫
ページ数:608ページ
定価:1500円(本体)
2004年02月10日初版発行
2025年11月30日29刷発行 -
Posted by ブクログ
時は永享10年、1438年。騙し討ちにあい憤死した父の遺志を継ぎ返り咲いて安房国を治める里見義実にまつわる因縁のもと、全国に散らばった八犬士が運命の糸に結ばれて集まってくる。そして妖怪、妖婦、極悪非道の者までばったばったと倒しながら里見家に揃うと、扇谷、山内の軍勢と一戦を交えて叩き潰す!おお、伝奇小説の神、馬琴の八犬伝!この話は設定を決めた時点で勝ちだ。50年に及ぶ長い話で原本は106冊に及ぶらしいが上下巻は現代語訳では最も読みやすいと言われる白井喬二版。だが本音を言えば司馬遼太郎か隆慶一郎に書き直してほしかった。随分淡白なのだ。しかしNHKの人形劇を思い出し、宿命に定められた八犬士が集まってくるだけでゾクゾクする
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Posted by ブクログ
実際に読んだものは昭和51年に河出書房より発行された日本古典文庫19巻「南総里見八犬伝」(白井喬二訳)です。
およそ30年ぶりに本棚より引っ張り出し再読しました。
あらすじは足利幕府と管領家をめぐる結城の合戦に端を発し、落ち延びた里見家の再興を図るために奇縁でつながる八犬士が放浪の末に巡り合い、宿敵を倒すという冒険活劇ファンタジー。
伏姫と八房にふりかかる玉梓の怨念。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つの霊玉。狐狸や妖怪との対決など破天荒なストーリーで楽しませてくれるが、とにかく登場人物の多さと複雑に絡む相関関係が消化しきれず、後半は大雑把な筋を追う形にならざるを得なかった。
手づくりの相関図が少しは役に立ちました。
仕上げは漫画で復習することにします。 -
Posted by ブクログ
舞台にアニメに漫画にエトセトラエトセトラ、二百年経っても終わらないコンテンツ・曲亭馬琴さまの大著「南総里見八犬伝」のおそらくもっとも読まれているであろう白井訳その下巻。巻末に馬琴の年譜、多田道太郎氏の解説つき。
上巻に引き続き下巻。庚申山・なみだの雛衣編から終わりまで収録。やはり鈴ヶ森の仇討ちはアツいね、川を挟んでの孝嗣君と道節毛野の問答もすっごい好きなところだ。それはいいとして半分くらいになってもまだその辺りで、親兵衛が出てこない…こりゃあ後編省略の嵐なんじゃないかと戦々恐々してたら段々二回を一回にまとめたりクライマックスの管領戦なんかは一気にまとめてって感じになってたです。一回一回逐語訳とはいかないまでもちゃんとさらってくれてるもんだと思ってたぜ。個人的には施餓鬼法要の描写とか百八十回勝(だったけなー)のゝ大様の字解きのやつとかなくてすげー残念だったのですが。牡丹の痣の謎解きね。あれ重要だろう…
でもまあ流れはこれで掴めると思うので八犬伝読んでみたいけどいきなり原文アタックするのはちょっとって人にはとりあえずお薦めしておく一冊と言う感じです。