あらすじ
わが国の伝奇小説中の「白眉」と称される江戸読本の代表作を、やはり伝奇小説家として名高い白井喬二が最も読みやすい名抄訳でまとめた現代語訳版。
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時は永享10年、1438年。騙し討ちにあい憤死した父の遺志を継ぎ返り咲いて安房国を治める里見義実にまつわる因縁のもと、全国に散らばった八犬士が運命の糸に結ばれて集まってくる。そして妖怪、妖婦、極悪非道の者までばったばったと倒しながら里見家に揃うと、扇谷、山内の軍勢と一戦を交えて叩き潰す!おお、伝奇小説の神、馬琴の八犬伝!この話は設定を決めた時点で勝ちだ。50年に及ぶ長い話で原本は106冊に及ぶらしいが上下巻は現代語訳では最も読みやすいと言われる白井喬二版。だが本音を言えば司馬遼太郎か隆慶一郎に書き直してほしかった。随分淡白なのだ。しかしNHKの人形劇を思い出し、宿命に定められた八犬士が集まってくるだけでゾクゾクする
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現代語訳 南総里見八犬伝 上
著:曲亭 馬琴
現代語訳:白井 喬二
出版社:河出書房新社
河出文庫 古1-2
だいぶん前に、テレビでやっていた、新八犬伝がおもしろかったので、手にとりましたが、分厚いのでちょっと引きましたが、口語なので、さくさく読めてます。
おもえば、市川に里見公園というところがあって、昔の国府台合戦の跡で、里見氏ゆかりの地というのを思い出しました。地名といい、関東人でないと、ちょっと土地勘がないとつらいかも、本書には地図がないので。
本書は、8が良く出てきます。八犬士、関八州、八方、あまねくという意味なのでしょうか
里見氏は、清和源氏の流れをくむ名家であり、安房四郡(長狭郡、朝夷郡、平郡、安房郡)293村 95,877石余の正統な統治者であることを伝えています。
犬だったので、犬公方綱吉となにか関係があると思いましたが、どうも、70年以上も離れているので、それはないかも。でも、これはわかりません。
江戸後期のものだけに、錦絵とかいろいろ挿絵がたのしい。本書は色がついていないので、ちょっとごちゃごちゃ感があるのが残念でした。館山市のHPなどにきれいな絵があるのと、館山城が、八犬伝博物館として開館されています。
テレビでは、大活躍?していた、さもしい浪人、網乾左母二郎が、ちょっとおとなしかったので、寂しかった
数珠の玉 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌
如・是・畜・生・発・菩・提・心 八房が懸想した時のもの
里見義実
五十子 義実の妻で、伏姫の母
伏姫
八房 犬
金腕大輔 丶大法師
八犬士
孝 犬塚 信乃 左腕 武蔵国大塚
義 犬川 荘助 背中 伊豆国
忠 犬山 道節 左肩 武蔵国豊島郡
信 犬飼 現八 右の頬先 安房国洲崎
悌 犬田 小文吾 尻 下総国行徳
仁 犬江 親兵衛 脇腹 下総国市川
智 犬坂 毛野 右肘から二の腕 相模国箱根
礼 犬村 大角 左胸 下野国
関八州 相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野
目次
第1集
巻の1
第1回 季基訓を遺して節に死す 白竜雲を挟みて南に帰く
第2回 一箭を飛して侠者白馬を悞つ 両郡を奪うて賊臣朱門に倚
巻の2
第3回 景連信時暗に義実を阻む 氏元貞行に館山に従う
第4回 小湊に義実義を聚む 笆内に孝吉讐を逐う
巻の3
第5回 良将策を退て衆兵仁を知る 霊鴿書を伝えて逆賊頭を贈る
第6回 倉廩を開きて義実二郡を賑す 君命を承りて孝吉三賊を誅す
巻の4
第7回 景連奸計信時を売る 孝吉節義義実に辞す
第8回 行者の岩窟に翁伏姫を相す 滝田の近邨に狸雛狗を養う
巻の5
第9回 盟誓を破りて景連両城を囲む 戯言を信て八房首級を献る
第10回 禁を犯して孝徳一婦人を失う 腹を裂て伏姫八犬士を走らす
第2集
巻の1
第11回 仙翁夢に富山に栞す 貞行暗に霊書を献る
第12回 富山の洞に畜生菩提心を発す 流水に泝て神童未来果を説く
巻の2
第13回 尺素を遺て因果みずから訟 雲霧を払って妖孽はじめて休
第14回 轎を飛して使女渓澗を渉 錫を鳴して丶大記総を索
巻の3
第15回 金蓮寺に番作讐を撃つ 拈華庵に手束を留む
第16回 白刃の下に鸞鳳良縁を結ぶ 天女の廟に夫妻一子を祈る
巻の4
第17回 妬忌を逞して蟇六螟蛉をやしなう 孝心を固して信乃瀑布に禊す
第18回 簸川原に紀二郎命を隕す 村長宅に与四郎疵を被る
巻の5
第19回 亀篠奸計糠助を賺す 番作遠謀孤児を托す
第20回 一双の玉児義を結ぶ 三尺の童子志を演
第3集
巻の1
第21回 額藏間諜信乃を全す 犬塚懐旧青梅を観る
第22回 浜路窃に親族を悼む 糠助病て其子を思う
巻の2
第23回 犬塚義遺託を諾く 網乾謾歌曲を売る
第24回 軍木媒して荘官に説く 蟇六偽りて神官に漁す
巻の3
第25回 情を含て浜路憂苦を訟う 奸を告て額蔵主家に還る
第26回 権を弄て墨官婚夕を促す 殺を示して頑父再醮を羞む
巻の4
第27回 左母二郎夜新人を略奪す 寂寞道人見に円塚に火定す
第28回 仇を罵て浜路節に死す 族を識て忠與故を譚る
巻の5
第29回 双玉を相換て額蔵類を識る 両敵に相遇て義奴怨を報う
第30回 芳流閣上に信乃血戦す 坂東河原に見八勇を顕す
第4集
巻の1
第31回 水閣の扁舟両雄を資く 江村の釣翁双狗を認る
第32回 桫欏を除きて少年号を得たり 角觝を試て修験争を解く
巻の2
第33回 小文吾夜麻衣を喪う 現八遠く良薬を求む
第34回 栞崎に房八宿恨を霽す 藁塚に犬田急難を緩す
巻の3
第35回 念玉戯に笛を借る 妙真哀て婦を返す
第36回 忍を破りて犬田山林と戦う 怨を含て沼藺四大を傷害す
巻の4
第37回 病客薬を辞して齢を延ぶ 俠者身を殺して仁を得たり
第38回 戸外を戌りて一犬間者を拉ぐ 微書を返して四彦来使に辞す
巻の5
第39回 二箱に斂めて良儔夫妻を葬る 一葉を浮めて壮士両友を送る
第40回 密葬を詰て暴風妙真を挑む 雲霧を起して神霊小児を奪う
第5集
巻の1
第41回 木下闇に妙真依介を訝る 神宮渡に信乃矠平に遭う
第42回 夾剪を摭て犬田進退を決む 額蔵を誣て奸党残毒を逞す
巻の2
第43回 群小を射て豪傑法場を閙す 義士を渡して侠輔河水に投る
第44回 雷電の社頭に四雋会話す 白井の郊外に孤忠讐を窺う
巻の3
第45回 名刀を売弄して道節怨を復す 窮寇を追失うて助友敵を換う
第46回 地蔵堂に荘助首級を争う 山脚村に音音旧夫を拒む
巻の4
第47回 荘助三たび道節を試す 双玉交其主に還る
第48回 駄馬暗に両夫妻を導く 兄弟悲て二老親を全す
巻の5
第49回 陰鬼陽人肇て判然 節義貞節迭に苦諫す
第50回 白頭の情人合卺を遂ぐ 青年の孀婦菩提に入る
第6集
巻の1
第51回 兵燹山を焼きて五彦を走らす 鬼燐馬を助て両孀を導く
第52回 高屋畷に悌順野猪を摶にす 朝谷村に舩虫古管を贈る
巻の2
第53回 畑上謬て犬田を捕う 馬加竊に舩虫を奪う
第54回 常武疑って一犬士を囚う 品七漫に奸臣を話説す
巻の3
第55回 馬大記賺言して道に籠山を窮せしむ 粟飯原滅族せられて里に犬坂を遺す
第56回 旦開野歌舞して暗に釵を遺す 小文吾諷諫して高く舟水を論ず
巻の4
第57回 対牛楼に毛野讐を鏖にす 墨田河に文吾船を逐う
第58回 窮阨初て解て転故人遭う 老実主家を続て旧憂を報
巻の5 上巻
第59回 京鎌倉二犬士四友に憶念す 下毛州赤岩庚申山の紀事
巻の5 下巻
第60回 胎内竇に源八妖怪を射る 申山の窟に冤鬼髑髏を託ぬ
第61回 柴門を敲きて雛衣冤枉を訴う 故事を弁じて礼儀薄命を告ぐ
注釈
ISBN:9784309407098
判型:文庫
ページ数:608ページ
定価:1500円(本体)
2004年02月10日初版発行
2025年11月30日29刷発行
Posted by ブクログ
夢中で読んでしまった。毎日読むのが楽しみで仕方がなかった。初心者向けの訳を読んだ後、より詳しく読みやすい訳をと探してたどり着いたこの本。白井恭二氏の現代語訳がとてつもなくすばらしい。
ぜったいに読むべき!
Posted by ブクログ
ふと、あるキッカケから読んでみようと手に取ったがこの分厚さ。
まぁさらりと読み流せばいいだろう・・・と思いや、この面白さ。こんな勧善懲悪モノを読まずに何を読もうというのだろう。
八つの玉から生まれ出でる8人の犬士たちの武勇、艱難、心情モノ。
ありとあらゆるジャンルを籠めたこの上下2冊を読むほかない。
Posted by ブクログ
南総里見八犬伝の現代語訳版。
珠に導かれた八人の犬士達の織り成す物語です。勧善懲悪ですっきり。
難しい人名などにも新章ごとに読み仮名がふられており、読みやすいと思います。
Posted by ブクログ
ストーリーは現在でいうRPGのような展開で、伏姫の死によって散らばった八つの玉仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌を、信乃を中心に所有者たちと出会い、ときには信乃たちを襲う敵と戦いを交える。
Posted by ブクログ
実際に読んだものは昭和51年に河出書房より発行された日本古典文庫19巻「南総里見八犬伝」(白井喬二訳)です。
およそ30年ぶりに本棚より引っ張り出し再読しました。
あらすじは足利幕府と管領家をめぐる結城の合戦に端を発し、落ち延びた里見家の再興を図るために奇縁でつながる八犬士が放浪の末に巡り合い、宿敵を倒すという冒険活劇ファンタジー。
伏姫と八房にふりかかる玉梓の怨念。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つの霊玉。狐狸や妖怪との対決など破天荒なストーリーで楽しませてくれるが、とにかく登場人物の多さと複雑に絡む相関関係が消化しきれず、後半は大雑把な筋を追う形にならざるを得なかった。
手づくりの相関図が少しは役に立ちました。
仕上げは漫画で復習することにします。
Posted by ブクログ
読みやすい~~!!今まで児童用しか読んだことなかったから伏姫さまが畜生の情欲…とか言い出すの衝撃的で笑いました。だいぶ因縁入り交じりすぎててちょっと??てなる時もあるけど必ず犬士が勝つから問題ない
Posted by ブクログ
歴史文学を読もうキャンペーンその2?
戦いのシーンはイメージしやすかったけど登場人物が多くかつ名前が難しいので話が物語に入り込み辛かった、、、
犬山道節がかっこいい
Posted by ブクログ
長い間読みこがれてきた娯楽小説だけあってなかなか読み応えがあり。たまにはこのような本を読んでみるのも良いと思った。「仁義礼智忠信孝悌」の八徳を覚えらるるメリットもあります。
Posted by ブクログ
小学生の時に簡単なものを読んで、すごくハマったのを思い出した(*^。^*)
ダイジェストだが、大筋の流れがわかって、あーそういえばこんな話もあったなー、と思い出すのが楽しかった。
全訳には興味があるけれど、すごく長い話なので、覚悟して読まなくては…。
Posted by ブクログ
200年経っても終わらないコンテンツ! 馬琴の大作「南総里見八犬伝」、長く読まれて来たメジャーな翻訳を文庫本上下二冊で。
てなわけで比較的メジャーな訳本でありながらもちっとも手を出さなかった私、ようやく読んでます。ハードカバー時代もあり長く読まれて来た訳本。原典に挑戦する前に流れを掴みたい方にはまずお薦め。…だけどあの台詞ない! あの表現ない! あのエピソードない!! ってゆー、ダイジェストものにはつきもののプンプンが当然ありますので出来ればこれで満足せずに原典なり他の抄訳なりも読んでほしいところです。
京極夏彦か! ってくらい分厚くて買った時はびっくりした。でもこの厚さでも岩波三巻の途中までしかないのよ…と書いてて気付いたけど、てことは後半かなりはしょるなコレ… せめて上中下で出して欲しかったです。つまりハードカバーの時からもっと訳してほしかったってことね。
Posted by ブクログ
全訳ではなく抄訳なのですね。現代語訳と銘打たれ、ズッシリと厚いので、最初は全訳とかんちがいして読みました。
見事な筆致で読みやすいので、省略部分は気になりません。しかし原作の全てを知り尽くしたいという方には、別の書籍も必要です。
私的には八犬伝に欠かせないと思われる面白シーンが、さりげなく削られていて驚くこともありました。
とはいえ、その選択眼には一貫性が感じられ、よくまとまり、訳者による独自の創作部分はとくになく、圧巻のページ数をほぼ飽きずに読めるエンターテインメント性があり、作品の全体像を詳しく知るという目的には最適だと思います。
Posted by ブクログ
現代語訳、読みやすい!
登場人物が多くて途中で人物相関図が欲しくなる。。。
どのキャラクターも活き活きしていて、それぞれの人生に荷を負いながら、おなじ運命のもとにある仲間を探し出す、という物語の王道。
胸躍らないはずがない。
人があっけなく死んでしまうのには驚きだけど。
いよいよ、8犬士のうち7名が判明し、残すは1名と、全員が一堂に会すること。
これが、200年近く前に書かれたというのだから、物語の力には圧倒される。
下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
何度も目にする機会があったけど、改めて読むと、すごく面白い。仁義礼知…等の学問や思想で扱われた語句をキャラクター一人々々に当て嵌めて解説の代わりにし、大衆向けのドラマを構成し、同時に解釈とした滝沢馬琴は天才だと思う。
Posted by ブクログ
なんか急に読みたくなったので読んでみました。今年が戌年だからか俺が戌年だからかなのか。原文では辛いので現代語訳で勘弁。
八犬士、名前が似てて区別しにくいけど話としては十分面白い。
Posted by ブクログ
今の社会通念に照らしてみると、どうかな、と言う部分も少なからずありますが、それでも時を超えてなお魅力あふれる作品です。
滝沢馬琴は、執筆中に母を失い、子供を失い、おまけに自分は失明したのに、それでも嫁に字を勉強させ、口述筆記させて書き上げたという根性の本です。(字をろくに書けなかった嫁は大変だったでしょう)
主要キャラ8人が一堂に会すまで、実に執筆開始から20年を経過するなど、この作者は、ほんま見上げた根性の人ですねえ。
疾風怒濤、押しも押されぬ畳みかけるような展開で、物語の前半はとても面白です。だから特に上はおすすめ。
次は原文で読みたいなあ。