増田直紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ソフトウェアテストでは、全体を考えることが非常に重要で、全体を表現するために、マインドマップやNGTが使われているのですが、自分が描いている絵は、どちらかというと、南方熊楠曼荼羅に近いものです。
言葉で書くと、断片を書いて、それらを小さなまとまりにしてクラスター化し、最後に遠くの断片同士を線で繋ぐ方法です。つまり、ツリーではなく、ネットワークなのです(NGTは実は、ツリーではなくネットワークであることを最近知りました)。
それで、この方法をもっと一般化して、使いやすいものにしたいなぁと常々思っていました。
それには、まずネットワークそのものの構造や、仕組み、性質を知る必要があるだろうということで、この本を読みました。
★★★
ブルーバックスだけあって、高校生でも十分理解できるように書いてありました。
グラフ理論の入り口の話(一筆書きとか)から始まり、次に、正方格子やカゴメ格子と、木構造、そしてネットワークとの性質の違いが明らかにされます。
ネットワークを理解するためには、
・ノード間の平均距離(小・大)
例) 世界の全ての人に6人でたどり着ける(平均距離:小)
・クラスター性(大・小・なし)
例) 人々は小さなグループを形成する(クラスター性:大)
・平均次数(小・大)
例) 各人の知り合いは数十人と少ない(平均次数:小)
・次数のばらつき(べき則、指数則、スケールフリー、任意、なし)
例) 知り合いの多い人の数は、べき則に則っている(ばらつき:べき則)
※ 次数とは一つのノードから伸びている枝の数のことです。
を理解する必要があります。ネットワークは括弧内の1番目の性質(つまり例に挙げたとおり)なのですが、例えば、正方格子は、{大、大、小、なし}ですし、木構造は、{小、なし、小、なし}です。
最後に、ネットワークの例として、感染症の拡大の話や、コンピュータウィルスの話し、ミクシィの話、脳のニューラル・ネットワークの話などが載っていました。
★★★
ということで、すぐに使えるというわけではありませんが、戦わなければならない敵の姿がだいぶ明らかになってきたという感じがしました。
次数が特に高くなるハブに着目して対策を取らないとならないことなども感覚的には分かっていましたが、理論的に明確になりましたし、ネットワーク構造そのものを木構造で近似するのならクラスター性を表現できるようにしてやればよいのかといったこととか。。。
今度は、もう少し専門的な本を読んでみようかなと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近、「複雑ネットワーク」に非常に興味があり、
まずは入門編からチャレンジというわけで、本書を手に取った。
著者の増田先生は色々な文献も著されており、次に読む予定の
ものも増田先生のものだ。
さて、内容だが、基本的な概念や歴史から複雑ネットワークの事例、
スケールフリーネットワーク、SIR、SISモデル、BAモデルなどの
各種用語などを知ることができて、とてもよかった。
内容も平易であり、入門編としてとてもよいレベルだったと思う。
これから、ますます深みにはまりたい。
目次
第1章 ネットワークのはじまり―グラフ理論の誕生
第2章 ネットワークの格子模様―碁盤目とその仲間
第3章 ネットワークの距離―ベーコン数とエルデシュ数
第4章 世界はせまい!?―スモールワールド
第5章 世界は不平等!?―スケールフリー
第6章 伝染病から身を守る―感染経路と予防接種
第7章 通信ネットワーク―インターネットと携帯電話
第8章 生命を支える―ニューロンとタンパク質
第9章 ビジネスを生き抜く―黒幕とエリートの社会 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
人は出会い、つながる。
会社や友人関係、地域社会も、個人と個人が結びつきネットワークを作ることで成り立っている。
それでは私たちはどのように他人とつながっているだろうか。
私たちのネットワークの上では何が起こっているだろうか。
本書は、スモールワールドやスケールフリーといった最新のネットワーク科学を、毎日の生活に活かそうと提言する。
[ 目次 ]
第1章 人のネットワーク
第2章 世の中はスモールワールド
第3章 6次の隔たりを使う
第4章 クラスターを使う
第5章 世の中はスケールフリー
第6章 スケールフリーを使う
第7章 ネットワークの中心
第8章 ネットワークと教育
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
複雑に見える身の回りの現象も「複雑ネットワーク」の考え方を応用すれば単純な関係に置き換えることができる。
伝染病やコンピューター・ウイルスの感染経路、ニューロンやタンパク質の情報伝達の方法。
会社や社会の中の人間関係に「意外な法則」が見えてくる。
[ 目次 ]
第1章 ネットワークのはじまり―グラフ理論の誕生
第2章 ネットワークの格子模様―碁盤目とその仲間
第3章 ネットワークの距離―ベーコン数とエルデシュ数
第4章 世界はせまい!?―スモールワールド
第5章 世界は不平等!?―スケールフリー
第6章 伝染病から身を守る―感染経路と予防接種
第7章 通信ネットワーク―インターネットと携帯電話
第8章 生命を支える―ニューロンとタンパク質
第9章 ビジネスを生き抜く―黒幕とエリートの社会
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
スモールワールドとスケールフリー等、最近の複雑系ネットワークを解り易く解説。6次の隔たりとクラスターを併せ持つ、スモールワールドに属する私達が、弱い紐帯(=異なる環境、異なる価値観の間柄)や構造的空隙(くうげき)(=コミュニティの隙間
)を活かす為の「信頼の解き放ち理論」を解説する一方、パレートの法則ロングテール、80:20)に基づくスケールフリーネットワークが存在し、ネットワークが生成していくことを示す。
その中でのハブの役割(=ハブになる要素、?能力?先住?運)やコストに関して描く。更に、中心は多様(=?近接中心性、?次数中心性、?媒介中心性)であることを示す。クラスターを再構築することはこれから流行るかもしれない、と感じた。