あらすじ
人は出会い、つながる。会社や友人関係、地域社会も、個人と個人が結びつきネットワークを作ることで成り立っている。それでは私たちはどのように他人とつながっているだろうか。私たちのネットワークの上では何が起こっているだろうか。本書は、スモールワールドやスケールフリーといった最新のネットワーク科学を、毎日の生活に活かそうと提言する。
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Posted by ブクログ
ネットワーク理論の入門書的なもの。
人と人とのつながりを線にして考えてみると、たしかに色々と改めて見えてくるかも。
病後の繋がりの回復度を見ていくのも面白そうですね。
Posted by ブクログ
「新ネットワーク思考」がかなり難解だったため、先にこっちを読んだ。
スモールワールドネットワーク、スケールフリーネットワークについて、直感的に分かるよう書かれており、理解しやすかった。
素晴らしいのは、理論だけでなく、得た知識をどのように日頃の生活に応用すれば良いかにまで言及している点。
友達とのちょっとした会話や飲み会のネタとしても使えるかも(笑)
Posted by ブクログ
内容の詰まった良書。社会的ネットワーク関連の本をまとめて読んだけれども、この本が内容・まとまり方・読みやすさ・値段を相対的に見てもCPが高い。
Posted by ブクログ
本書は「ネットワーク」の概念について解説しているが、TCP/IPに代表されるインターネット等について書かれているわけではない。古来からの「グラフ理論」、「複雑ネットワーク」の学問で研究されてきた『人的ネットワーク』についてだ。
ある意味、mixiやfacebook、その他SNSのみで完結するような希薄なネットワークに警鐘を鳴らしている一冊といえるかもしれない。
スモールワールド(6次の隔たり)、クラスター、スケールフリー・ネットワークについての概念がよく分かる。
クラスターとは分かりやすく言えば、自分が属する組織、コミュニティ、人間関係のことを指す。自分が携わる仕事で満足のいく成果を残したり、他人との関わりで豊かな人生を送りたいならば、自分の人的ネットワークを構築する必要がある。
翻っていえば、「ネットワーク」というものは自分で選択し、構築できるものであるということである。更にいうならば、自分の置かれているネットワークの棚卸しをして見直しをかけることが必要であり、現状に甘んじていては自己成長も望めないことだと解釈した。
もちろん、現状自分の属するネットワークに大満足している人はその限りではない。
スケールフリー・ネットワークの考え方は、まだ未知の部分が多いが自分がネットワークのハブになる、ならない、どの程度までなるか、というトレードオフについての記述は非常に参考になった。
自分の中の「アナログ的」部分を見直すきっかけを与えてくれる良書である。
Posted by ブクログ
■概要
人と人とのつながり、ネットワークについての本。
「複雑ネットワーク」研究等、科学的なアプローチに基づいた研究結果の紹介と、ネットワークの活用方法に関する著者の意見。
■活かせる点
「ネットワーキング」「人脈構築」を目的とした施策の企画に当たって、
押さえておくべき知識だと思いますし、
現代社会で生きるひとりの個体として、素直に面白い内容です。
(さわ)
Posted by ブクログ
交流のネットワークを絵で見せる、というのは発展途上だと思います。今は、何人とつながっているかという単純な数値化しかありません。でも、交友関係は単に多ければ良い、というわけでは有りません。色々な観点から評価が必要です。この先ネットワークはどう進化するのかなあ、と想像しながら読むと楽しいかもしれません。
Posted by ブクログ
つながりについて理解が深まる本。印象に残ったのは①アメリカの実験で、各自が自分の知人の中で目標人物に近そうな人に手紙を送っていった結果、平均6人で目標人物に届いた。このことを標語的に6次の隔たりという②クラスターとは、3人以上の多すぎない人数のコミュニティのこと。人はクラスターを作って、内輪でつきあいがち③ハブとは、友人が非常に多く、毎日外に出る外向的な人のこと④時間を人間関係に使うか、自己開発に使うか、多くの人と薄くつながるか、濃くつながるか。唯一の答えはなく、結局「何になりたいか」に帰着する
Posted by ブクログ
前提として、ネットワークを人の個性を無視して、点と線で表す
スモールワールド
6次世界
だいたい6人で世界中と繋がる
クラスター
コミュニティで早く繋がる
スケールフリー
ネットワークは80:20の法則
ハブの存在
Posted by ブクログ
人のネットワークの仕組みが簡潔にわかりやすく解説してあり、奥深さは各ネットワークの専門の書籍に及ばないかもしれないが、「人と人のネットワーク」として知るべきことの多くを知ることができたと感じた。
自身も含め、多くの人は組織の中で働き、知らず知らずのうちに本書で紹介されているネットワークを活かしている「つもり」なだけで、その見えない鎖のようなものが理解できていないことがよくわかった。
こうしたネットワークに関する知識は、明日から使える知識をうたうビジネス書で得るか、本書のような専門家の著書を読むかになるのだが、個人的には本書を読み、それを明日から使えるのが最良な気もする。
間違いのない良書。
でもブルーバックスとかハヤカワでなく中公新書から出ているのが謎。あとエルデシュ数とケビンベーコン数が扱われていないのもちょっと謎。おもしろいのに。
Posted by ブクログ
ネットワーク分析の基本的な概念についてわかりやすく丁寧に書いてある本。ソーシャルワークを専門とするOYさんの紹介で購入。数式を使って定量的に評価できるようになりたいという意欲をかき立てられる。著者の哲学、というか真摯さや優しさがにじみ出ており好感を持った。対人関係や自分自身について考えだす、そういう時期の若者にも勧めたい。
Posted by ブクログ
「ソーシャル」と上面で言葉を使っているとおそらく注目を払わないけど、次のフェーズを考える人たちにとって基本となる情報ではないでしょうか。
このあたりを理解しているかいないかで、進む道が違ってきちゃう、そういう感じがしています。
※この本自体は2007年刊なので事例がmixiだったりするんですが、でもtwitterもfacebookも世に出る前からこのあたりが書籍として伝えられていたんだ!と驚きます。
Posted by ブクログ
六次の隔たりとか、弱い紐帯とか人のネットワークの話。
様々な理論をつかいながら、やみくもにネットワークのではなく、自分にあったかたちで、効率的に人脈を広げましょうと。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
人は出会い、つながる。
会社や友人関係、地域社会も、個人と個人が結びつきネットワークを作ることで成り立っている。
それでは私たちはどのように他人とつながっているだろうか。
私たちのネットワークの上では何が起こっているだろうか。
本書は、スモールワールドやスケールフリーといった最新のネットワーク科学を、毎日の生活に活かそうと提言する。
[ 目次 ]
第1章 人のネットワーク
第2章 世の中はスモールワールド
第3章 6次の隔たりを使う
第4章 クラスターを使う
第5章 世の中はスケールフリー
第6章 スケールフリーを使う
第7章 ネットワークの中心
第8章 ネットワークと教育
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
同著者の「複雑ネットワークとは何か」と比べて、複雑ネットワークが生活や社会とどう関連するか、に重点が置かれている。一般人向けとも言えるが、実際の応用との繋がりが分かるという意味で、工学者としても興味深かった。
Posted by ブクログ
ネットワーク理論研究の若き語り部、増田氏による一般向けの書。
バラバシやストロガッツの示した強烈な世界観を、非常に身近な例を多用して語る。
また、近年の研究でだいたい定まってきたと見える理論的内容の基礎にも少し触れている。
我々や身近な事物は「どういう性質の」ネットワークでつながっているのか。
Posted by ブクログ
社会学理論のテキストとして読んだ。社会ネットワークのスモールワールド法(大体6回のつながりをへていけばターゲットにたどり着く)とスケールフリー(ネットワーク内で人によってはつながりのある関係数が違う。パレートの法則のような形になる)を中心に書き、それらを実際に応用するところまで提案している。実際に身の回りの人間関係を想像しながら呼んでみると、なるほどなぁと思うところが多く興味深く読めた。
Posted by ブクログ
人のつながりに主眼を置いたネットワーク理論の入門本。スモールワールドとスケールフリーをキーワードにネットワーク理論の基本を説明してくれる。ネットワーク理論は最近のトレンドなので、入門するには適した本なのだけど、「応用する」と言われるとそれ以上を期待しちゃうよねぇ・・・。生物学や経済学(ゲーム理論とか)と融合した「次の」ネットワーク理論についての説明が欲しいな。
Posted by ブクログ
スモールワールドとスケールフリー等、最近の複雑系ネットワークを解り易く解説。6次の隔たりとクラスターを併せ持つ、スモールワールドに属する私達が、弱い紐帯(=異なる環境、異なる価値観の間柄)や構造的空隙(くうげき)(=コミュニティの隙間
)を活かす為の「信頼の解き放ち理論」を解説する一方、パレートの法則ロングテール、80:20)に基づくスケールフリーネットワークが存在し、ネットワークが生成していくことを示す。
その中でのハブの役割(=ハブになる要素、?能力?先住?運)やコストに関して描く。更に、中心は多様(=?近接中心性、?次数中心性、?媒介中心性)であることを示す。クラスターを再構築することはこれから流行るかもしれない、と感じた。
Posted by ブクログ
改めて、今読むことで考察を深められるとおもう書籍。
facebookは6次の隔たりどころか3.7次の隔たりになっている。という記事も、最近あったが、ネットワークはインターネットだけの話ではないし、むしろインターネットだけでネットワークの理論を活かし続けるのは勿体無い。リアルでのネットワークも6次の隔たりから3.7次の隔たりになるぐらいの取り組みが発生してもいいものだと思う。とは言いつつ、リアルでもそのぐらいしか隔たりがないとしたら、それはそれで困るのかなぁ〜。
Posted by ブクログ
安田雪さんの「人脈づくりの科学」と内容は似通ってますが、こっちの方が簡単にわかりやすくまとめてくれてます。絵もあるしね(笑)やっぱりネットワークはほどほどが一番。ということですかね…
Posted by ブクログ
6人で世界がつながるとか弱いつながりが有益とかなんてのは話のネタや知見にはなっても理論になるとか応用できるまでには至っていない。発展途上な訳だし、研究者のネットワークを作って議論を尽くすべし。
Posted by ブクログ
2011.04 ネットワークの基本的な考え方である、スモールワールドネットワークやスケールフリーネットワーク、その中心性についてなど、基本的な概念を一応、理解することが出来た。
Posted by ブクログ
複雑ネットワーク科学の入門的解説書。スモールワールド、スケールフリーの仕組みとその意義を解説。現代のコミュニティ論の基礎的なキーワードを理解する上で、便利。
Posted by ブクログ
NDC分類: 361.4.
ネットワーク理論の一種で最近注目されている「スモールワールド理論」について。スモールワールド、スケールフリーというキーワード及び周辺の理論の解説を「人間関係」に即して解説。秀逸だけど、ポピュラーサイエンスを読んだときのスケール感はない。この分野に慣れたヒトならいいんじゃないでしょうか。
Posted by ブクログ
スモールワールド、スケールフリーといったネットワーク科学の概念が説明されている。主に人間関係のネットワークを例にしているため、非常にわかりやすい。そもそも人脈や社内交流などの目に見えないものを、ネットワークという目に見える形に変えて研究対象にしてしまうことが面白いと思う。
Posted by ブクログ
ネットワーク、すなわち、スケールフリー・ネットワークとスモールワールドについて書かれている。私達の、身近なコミュニティであるクラスターから、ビジネスにおける、ネットワーク上の、構造的空隙まで、興味深い内容であった。