芝健介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
ヒトラー政権下、ナチ・ドイツによって組織的に行われたユダヤ人大量殺戮=ホロコースト。
「劣等民族」と規定されたユダヤ人は、第二次世界大戦中に六〇〇万人が虐殺される。
だが、ヒトラーもナチ党幹部も、当初から大量殺戮を考えていたわけではなかった。
本書は、ナチスのユダヤ人政策が、戦争の進展によって「追放」からアウシュヴィッツ絶滅収容所に代表される巨大な「殺人工場」に行き着く過程と、その惨劇の実態を描く。
[ 目次 ]
序章 反ユダヤ主義の背景―宗教から「人種」へ
第1章 ヒトラー政権と迫害の開始―「追放」の模索
第2章 ポーランド侵攻―追放から隔離へ
第3章 「ゲットー化」政策―集 -
Posted by ブクログ
非常に難しくてだいぶ苦戦しながら読みました。
第一次世界大戦で敗北したドイツで、ヒトラーがどのようにナチ党の中で権力を握り、反ユダヤ主義を掲げ権力を握り独裁に至ったかがギッシリ詰め込まれています。
ただそもそも反ユダヤ主義というものが生まれたのかが分からなかったので、これはまた別の機会に別の本で読みたいと思った。
地理的に見たとき、ドイツは西に英仏・東にはソ連に挟まれているので、とても戦争には勝てないだろうと思うわけです。
ヒトラーだけではなく、ナチ党の多くの人物が登場します。忖度というキーワードが本書でも登場しますが、なぜ周りがヒトラーの独裁と暴走を止めることができなかったのかは興味深いとこ -
Posted by ブクログ
ヒトラーが大量のユダヤ人をアウシュヴィッツで殺した、といった単純な理解を超えて、「ホロコーストの全体像を描くことを目的に、ナチ体制という加害者側から見た虐殺にいたる過程と殺戮の様相を記し」(p.265)たもので、反ユダヤ主義の背景から、ユダヤ人問題の「解決方法」が、追放→ゲットー→ソ連のユダヤ人の大量射殺→大量殺戮となっていくいきさつ、過程を詳しく解説している。ゲッベルス、ゲーリング、ハイドリヒ、アイヒマンなどナチ政策や虐殺の現場に深く関わった人物の解説もある。
絶滅収容所と強制収容所というのがあったり、射殺が心理的負担が大きいとか、ホロコーストに対する歴史学の見方とかが印象的だった。特に