芝健介のレビュー一覧

  • ヒトラー 虚像の独裁者

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    ヒトラー個人に焦点を絞った伝記と思って手に取ると肩透かしを食らう。ヒトラーと同時代のドイツ史でありながら筆の濃淡が大きく、著者の関心のない日独関係などはほとんど閑却される。「おわりに」から読み進めることをおすすめする。
    あと、聞き慣れないドイツ語の名詞や人名が頻出するので、巻末に索引を用意してほしかった。

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    2023年03月21日
  • ヒトラー 虚像の独裁者

    Posted by ブクログ

    あの独裁者がどのようにして生まれ、そしてこの世を去っていったのか。コンパクトに要点がまとめられ、よく理解できた。そして今から何年後かに、あの侵攻国の独裁者も同じように語られるのであらう。

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    2022年08月29日
  • ヒトラー 虚像の独裁者

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     本屋で新刊として平積みされていたので、購入したが、最後に2ページほどの「新あとがき」が追加されただけの新刊だった。

     ただ、読んで良かった。なぜホロコーストなんて起こったのか、この本を読むと、現在こそファシズムやホロコーストが再現されるおそれがある時代だと思う。
     ドイツ人より画一的な忖度社会である日本は、ヒトラー的な人が出現すると1/3程度の人間は支持する社会になっている。そして支持はしない人が過半数だったとしても、忖度する人が多いので、ファシズムに弱い体質の国だ。香港でも台湾でも…

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    2022年01月01日
  • ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌

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     ヒトラーが大量のユダヤ人をアウシュヴィッツで殺した、といった単純な理解を超えて、「ホロコーストの全体像を描くことを目的に、ナチ体制という加害者側から見た虐殺にいたる過程と殺戮の様相を記し」(p.265)たもので、反ユダヤ主義の背景から、ユダヤ人問題の「解決方法」が、追放→ゲットー→ソ連のユダヤ人の大量射殺→大量殺戮となっていくいきさつ、過程を詳しく解説している。ゲッベルス、ゲーリング、ハイドリヒ、アイヒマンなどナチ政策や虐殺の現場に深く関わった人物の解説もある。
     絶滅収容所と強制収容所というのがあったり、射殺が心理的負担が大きいとか、ホロコーストに対する歴史学の見方とかが印象的だった。特に

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    2013年08月23日