感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年01月08日
ヒトラー関する歴史学的な徹底検証がなされている。歴史は曲解されがち。ファクトに忠実でありたい。
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神話や過大評価に踊らされぬよう、できるだけ正確な事実にもとづくヒトラー像を分有することが、あらためて要請されているのではないだろうか。
Posted by ブクログ 2022年10月16日
ヒトラーという人物について、何者でもなかった若年期からその生涯を追い、過度な神格化や悪魔化をされがちなヒトラーの「正体」を見極めていく本。
様々な伝説や喧伝、はたまた罵倒や悪評に埋もれがちなヒトラーの等身大のラインを浮き彫りにしていく本と言えるだろう。
ヒトラーの歩みに合わせて、自然とドイツ第三帝国...続きを読むの興亡も辿れるので、そこらへんのドイツ史の通史的理解にも良い。
後半では本人死語のヒトラー評について解説しているが、『帰ってきたヒトラー』まで挙げられているのは少し驚きであった。
ヒトラー率いるナチスが国民に提供し、人気を博したのは「無責任さ」であったとする下りがある。他責傾向が増し、自身の持つ困難の原因を他所に求めがちな現代の世の中、再び帰ってくる萌芽はすでにあるのかもしれない。
Posted by ブクログ 2022年07月23日
副題が「虚像の独裁者」とあるように、彼の支持者またはアンチが作り上げてきたヒトラー像を一枚一枚はがしていくような印象を受けた。新書でありながらしっかり読み込めた。
彼のような独裁者は時を超えてまた生まれてくる可能性はある。私たちは、カリスマの巨像の部分にも目を凝らして立ち上がる勇気をもつことが重要...続きを読むだと感じた。
Posted by ブクログ 2023年03月21日
ヒトラー個人に焦点を絞った伝記と思って手に取ると肩透かしを食らう。ヒトラーと同時代のドイツ史でありながら筆の濃淡が大きく、著者の関心のない日独関係などはほとんど閑却される。「おわりに」から読み進めることをおすすめする。
あと、聞き慣れないドイツ語の名詞や人名が頻出するので、巻末に索引を用意してほしか...続きを読むった。
Posted by ブクログ 2022年08月29日
あの独裁者がどのようにして生まれ、そしてこの世を去っていったのか。コンパクトに要点がまとめられ、よく理解できた。そして今から何年後かに、あの侵攻国の独裁者も同じように語られるのであらう。
Posted by ブクログ 2022年01月01日
本屋で新刊として平積みされていたので、購入したが、最後に2ページほどの「新あとがき」が追加されただけの新刊だった。
ただ、読んで良かった。なぜホロコーストなんて起こったのか、この本を読むと、現在こそファシズムやホロコーストが再現されるおそれがある時代だと思う。
ドイツ人より画一的な忖度社会で...続きを読むある日本は、ヒトラー的な人が出現すると1/3程度の人間は支持する社会になっている。そして支持はしない人が過半数だったとしても、忖度する人が多いので、ファシズムに弱い体質の国だ。香港でも台湾でも…