横手慎二のレビュー一覧

  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    スターリン
    「非道の独裁者」の実像
    著:横手 慎二
    中公新書 2274

    スターリンがヒトラーとともに20世紀を代表する独裁者である
    だがヒットラーは死に、スターリンは、その生を全うした
    農民を弾圧し、急速な工業化を成し遂げ、欧米に対抗する力を得たソ連は、反体制派や非協力者をシベリアに抑留して体制を維持した。それは、スターリンの指示によるものだった。

    気になったのは、以下です

    ■スターリンの成長

     ・スターリンとは、鋼鉄の人を意味する。本名は、ソソという
     ・レーニンの片腕となり、革命家として成長していく
     ・レーニンたちは、ヨーロッパの同士と連携して革命を進めてしようとしたが、スターリ

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    2024年07月01日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

    購入済み

    ロシアの源流?

    悪の権化といえば思考停止。そんな自分が本人に迫った。実は多くの知識や思想が彼を作り上げていた。必読すべし

    #タメになる

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    2023年11月04日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    あらゆる世界史に出てくる登場人物の中で最もヤバイ人「スターリン(鋼鉄の人)」の出生から没後まで。

    私達非ロシア人のぼんやりとした「独裁・粛清・虐殺の歴史的極悪人」と現代のロシア人一般市民との間でどうしてこれ程スターリンの評価に乖離があるのか(未だに人気は高いとか、賛否両論分かれるとか、少なくともシンプルに完全無欠の最大悪呼ばわりされることはない未解決の歴史評価といえる)に一つの納得を与えてくれる実に良いバランスの本。

    敬虔な母に良かれと思って神学校へ進められた美しい詩を紡ぎ比較的優等生といえるグルジア人少年「ヨシフ・ジュガシヴィリ」から体制(少年の彼にはとってそれは例えば神学校だ)への不審

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    2022年01月10日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    【スターリンは今もなおロシアと外部世界の間にあって、両者の関係を示す重要な指標なのである】(文中より引用)

    「非道な独裁者」として語られる一方、少なくない数のロシア国民から今なお高く評価されているスターリン。ロシアという窓を通し、スターリンについて、そしてスターリンという窓を通してロシアについて思考を巡らせた作品です。著者は、『東アジアのロシア』等を世に送り出している横手慎二。

    これまで数多くの評伝が数多くの評価と共に著されてきたスターリンですが、近年までに公開された資料に基づき、その評価の幅までをも射程に収めて概観した有意義な作品。スターリンという人物がどのようにロシアにおいて語られてい

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    2019年09月13日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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    日露戦争の勃発した背景や戦争の展開、また日本が勝利した結果によって、日露双方にとってどの様な展開が待ち受けていたのかを分析した一冊です。ロシアのバルチック艦隊が敗れたことは知っていましたが、なぜ大国のロシアがアジアの小国の日本に敗れたのかはまったく知らなかったので本書の分析は為になりました。

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    2018年11月17日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    終章に書かれてあるロシア人のスターリンに対する評価が興味深いです。
    これほど手軽にまとまった形でスターリンについて読めることに感謝。
    追記)最近某政党の最高幹部がスターリンについてインタビューに答えたものを目にする機会があったけど、この本を読んでから見たせいか、「お気楽だな、おい」という感想しか出てこなかったです。

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    2015年02月21日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    有名すぎるソ連の独裁者、その生涯と、その行動に対する分析、国内と諸外国の評価など、多岐にわたる視点から書かれています。スターリンとはどういう人だったのか、なぜあのような判断・行動をしたのか。当時の帝政ロシアからソビエト連邦への変遷の中での人々の思い、希望なども交えつつ書かれていますので、非常に分かりやすかったです。

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    2015年01月03日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    “スターリン”の少年期から晩年に至るまで、様々な研究や論考や史料に依拠しながら、行動と性格、或いは行動の理由と性格形成のようなことも交えて語っているものである。また全般に、「スターリン視点で語るロシア革命と大戦間期と第2次大戦や戦後の通史」という体裁でもあり、非常に興味深い。

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    2014年09月18日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    青年期から殺伐とした革命運動に身を投じた結果、政治における組織論の重要さに早くから気づき、また組織内の敵・味方を峻別する鋭敏な感覚を身に付けていったスターリン。その結果、彼は革命成就後も「社会主義-資本主義」という国家外部におけるイデオロギーの対立を国家組織内部の「体制-反体制」という構図に投影してしまう。これが第一次世界大戦におけるそれよりも多くのロシア国民犠牲者を出し、後世まで彼の評価が定まらない最大の原因である「大粛清」に繋がったと著者はみる。

    本書の出色はレーニン没後の共産党内部における権力闘争の記述。第一次世界大戦により荒廃した産業の再建策についての深刻な対立の結果、スターリンが政

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    2014年08月25日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    スターリンの伝記。彼は決して生まれながらの「怪物」だったのではなく、家族を思いやる普通の人間であったことが分かる。

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    2014年08月13日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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    司馬遼太郎「坂の上の雲」で注目されるようになった日露戦争。しかし、その評価は戦争そのものよりも、秋山好古や東郷平八郎、乃木希典などの日本人物史の背景としての要素が強い。それでは、世界戦争史の中で日露戦争とはどう位置づけられるのか。

    日露戦争をきっかけに塹壕戦や機関銃が登場し、陸軍と海軍の綿密な連携などが戦争技術の主流となった。その結果、戦争は大規模化し、国家は勝利のために経済のほとんどをつぎ込むようになった。また、日露それぞれはイギリスとフランスと同盟を結んでいたので、日露戦争が世界大戦に発展する可能性もあった。

    こうして考えると、日露戦争は10年後の第一次世界大戦につながるプレ世界大戦だ

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    2015年08月29日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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    ネタバレ

    二十世紀における最初の大国間戦争であり、日本とロシアが対決した日露戦争について解説した本。日ロ双方の戦史・外交史を用いながら、戦争の背景・経過・影響を概説する。
    本書の最大の特徴は、日露戦争を日本とロシア双方の視点から論じている点である。特に多くのページが割かれている日露戦争の背景(前史)においては両国の外交の内部事情が詳細に記されており、中・高の日本史では取り上げられなかった戦争の裏事情が語られている。個人的に驚きであったのは、戦争の要因の一つとされる「ロシアの南下政策」が一貫したものではなく、寧ろ日本とロシアの相互認識のズレが戦争の要因であったという指摘だった。
    既に他のレビューでも述べら

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    2014年01月13日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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    日露戦争に至る国内外の情勢から戦争過程とその影響と歴史的意義を国内、世界の両面から分析。多くの資料から要点が簡潔にまとめられていて読みやすく、現在にまで尾を引く日露関係、その上流からの流れが良く分かる。

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    2011年10月06日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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    日露戦争へ至る経緯、その後の両国関係にも歴史は繋がっている。よくロシア相手に負けなかったものである。海軍においては日本海海戦での圧勝、陸軍は予備動員が国内にかろうじて残る程度。樺太を除けば、お互いに本国への侵攻は許していない戦争であり、日本軍もギリギリのところで講和に持ち込むことができた。しかし日本の国民はロシアに勝ったと思っており、日比谷焼き討ち事件などにつながってしまう。第二次世界大戦における終戦間際の樺太侵攻などは、日露戦争においてロシアが受けた屈辱を晴らした日本への報復であると感じます。

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    2025年02月02日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    スターリンの人間性や言動の背景について、これまでの「極悪非道」といった彼への評価に対して、広範な歴史資料をもとに慎重に検討した一冊。大粛清に至った側面よりも、スターリンが最高指導者の座を獲得するまでの道程により焦点が当てられていた向きがあった。スターリンが理論的な指導者であるというよりも、実践的な革命家であったことが印象的。後半になるにつれて、スターリンの思想の内実ではなく、ソ連やその周辺国における史実が中心に扱われていた点が惜しいと思った。スターリンの猜疑心が強くなっていった道程や、若き頃の思想からの変化がどのようであったかがもう少し描写されていると、より楽しめたかと思う。

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    2024年06月03日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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    日露戦争における双方の外交を中心にまとめた本で,どういった世界情勢のもとで戦争が起きたかを知るには参考になる。

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    2024年04月19日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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     日清戦争とともに華々しい勝利を遂げた日露戦争であるが、では、なぜ、明治維新が起きて間もない日本が、超大国ロシアに勝てたのかを分析した本である。20世紀において世界各国で帝国主義を掲げて、植民地を求めて他国との戦争が勃発した時代であったが、当時列強諸国に遅れて発展した日本が勝利したのは不思議である。なぜなら、当時のロシア(ロマノフ王朝)は、近代において世界中を震撼させた天才軍師ナポレオンですら突破できなかった国であるからだ。しかし、ある点に注目すると、ロシアが敗北した要因が見えてくる。
     それは日本とロシア双方の軍隊に注目すると一目瞭然である。日本はたしかに、資源が乏しく、軍も結成してそれほど

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    2023年06月27日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    ネタバレ

    やはり人を中心としての歴史の方が分かりやすいので
    大河ドラマは人気なのだろうか。

    本作はスターリンの一生を当時の情勢を含めて(多分)さらりと紹介している。
    (側近や条例など、掘り下げようとすればもっと分厚い本となるだろうが、初心者にも手に取りやすい一冊であった)

    出生年代が不確かだったり、父親疑惑や貧しい家庭、地方出身というのは意外であった。
    (また、家族が結構不幸というか、幸せな一家団欒ではないのだなぁ。。)

    断言せず、可能性を示唆したり、違う方面の情報も紹介してくれたりと 
    可能性の一部として提示してくれているので更にとっつきやすいかと思う。
    ジョブズ氏も一緒に働く事で同僚に嫌われた

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    2022年01月24日
  • スターリン 「非道の独裁者」の実像

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    ソ連という国に興味を持って購入。スターリンを通してロシアを理解するという趣旨には叶っていると思う。個人的には独ソ戦の顛末なども学べて良い本だと感じた。

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    2021年12月21日
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

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    日露戦争

    日本が帝国主義に傾倒する1つのきっかけとして、良く認知されている日本国史上有名な戦争の1つ。

    秋山好古の騎兵隊。
    秋山真之の「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」
    東郷平八郎のバルチック艦隊の撃破。
    乃木希典による203高地の攻略。

    戦争としては多くの戦役があり、有名な人物、言葉が飛び交うが、日露戦争の裏側、ロシア側の動き、日本の外交、諸外国の動きは、恥ずかしながら、知識が乏しかった。

    ウィッテの失脚から始まる日露戦争開戦の動きや、軍部が外交に全く関与出来なかったなど、知らなかった事や、後の大戦とは大きく違う部分を知った。

    この時代になると、世界史、日本史ともに学習しないと全然ダメ

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    2021年08月21日