中沢孝夫のレビュー一覧
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こう言う価値観や思想が全く一致している人たちの鼎談って意味があるのかな?別に一人が話しているのと全然変わらない。
著者らの主張は単純明快で、失われた20年はバブル崩壊が原因ではなくて、たまたま冷戦終結と同時に中国の市場デビューとエレクトロニクス革命によるモジュール化が同時に進行した特殊事情であって、中国とのコスト差は中国の必然的な賃金上昇と日本の生産性改善でキャッチアップしてきたので悲観することはない、というもの。その主張は一理あると思うが、でもこの人たちはごく一部の強い現場しか見ていない気がする。何の特徴もない工場にこう言う偉い先生方は行かないものね。
インダストリ4.0の本質について言えば -
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本書を読んで、面接やエントリーシートなどでアピールするのは自分の「個性」なんだと気づいた。
自分はどう思うか、自分はどういう人間か、自分は何がしたいのか。
それイコール自分という「個性」を面接でわかりやすく説明することだったんだ。
働くことは大変で辛いことばかりだと思っていた。けれど、仕事は一人だけでやるものじゃなく、職場の仲間や取引先の人などの人間関係に支えられることで続けられるのだとわかった。
抽象的な概念の話が多くて、自分の読解力が及ばなかったために、いまいち内容を十分に理解することができなかった。
就職情報サイトやGMの破綻についてなど、世の中の出来事の背景について書かれたところは -
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ネタバレ[ 内容 ]
「産業の空洞化」や、「日本衰退論」を、信じてはならない。
日本の製造業は今後も無敵だ。
激烈な開発競争を展開する大企業とそれを支える高い技術力を誇る無数の中小企業。
両者がたゆみない努力を続け、切磋琢磨する限り、世界に冠たる「競争力」は揺るがない。
強い会社の共通点、「人づくりのうまさ」に着目し、主に中小企業にスポットをあてて、競争力の秘密に迫る。
[ 目次 ]
序章 もっと誇ってもよいのだ
第1章 Aクラス社員の育て方・育ち方
第2章 日本はなぜ強いのか
第3章 「よい会社」には共通点がある
第4章 「オンリー・ワン・ブランド」獲得への道
終章 「カタカナ語経営」の危うさ
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「就活の商品化」に警鐘を鳴らす、いわゆる就活批判本の一種。
日経新聞で絶賛されていた割にはインパクトに欠けているという印象を受けました。
一方で、実際に企業に勤めている人物を取り上げた章では、社会人としてのリアルな意見、責任とライフスタイルが率直に伝わって来て、それなりの読みごたえがあります。
就活を考える上で重視すべきは対策本ではなく良書であるというスタンス、読んだ本が自分という人間のバックボーンになっているという意見には大変共感出来ます(ま、ただ単に私が読書好きなだけですが)。
松岡正剛が著書「多読術」で述べていたのと同様に、本書の著者も「読書は他者の経験を追体験するツールである」という -
Posted by ブクログ
日本の中小企業、セットメーカー(大企業)のサポーティングインダストリー(裾野産業)として、また独自製品を出す企業としてを纏めたもの。日本のものづくり産業の強みは「持ち込まれた条件への対応力」であり、国内マーケットで磨かれた技術、技能は言語の壁を越え、プロトタイプを発信し続ける基盤となるということを主張する。競争力があることと利益率が高いことは別物と述べる通り、産業別、更には企業別でも売上高営業利益率は異なるし、更には中小企業の方が儲かっているケースもある。明瞭ではない領域をどう見るか、新規案件、取引先を繁盛期にこそ開拓、等を幾つかのモデルケースを用いて解説する。中田工芸には是非見てみたい。日本