カミツキレイニーのレビュー一覧

  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    フラれた女の子『ドロシー』と、カカシ・ブリキ・ライオンというオズの魔法使いのキャラクターになぞらえたあだ名を持つ3人が、屋上を居場所に復讐を目指す学園青春物
    後ろ向き過ぎて前向きに成長していく、ある意味正統派な青春物語に好感。
    ドロシー後編はニヤニヤしっぱなしだったw
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    最初のブリキの絵とそのセリフ、文章の軽快さに釣られて購入。

    主人公と主要人物が恋愛してる本があまり好きではないので、主人公の立ち位置が個人的に心地良かった。

    主人公のお節介によってだんだんと三人の気持ちが変化して行く、という、べたべたではあるが好きな展開。こんな主人公でありたいと思える小説が好き...続きを読む
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    すごくきれいな物語。こうして彼は屋上を燃やすことにした、そしてー。その続きは透き通った青色の春の匂いがして、やっばいなぁと。中二病ちっくと言えばそれまでだけど、どんな物語でも自分にとっての主人公は自分でしかない訳で、ちくん、と感じるものがない訳じゃないのです。
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    ドロシー・カカシ・ブリキ・ライオンという役を演じるまるで舞台を見ているかのようなお話。練りこまれた見事なプロット。オズの魔法使いは読んだことないがこの作品を見て読んでみようと思った。
  • 黒豚姫の神隠し
    神隠しをテーマに、沖縄を舞台にした小説だが、導入部で主人公への嫌悪感が全開になった。その後はだいぶ良い奴だと思えたけれど、アレやったら死ぬまで許せないと思う。
    作品自体はテンポもよく、王道のボーイミーツガールに仕上がっている。
    丁寧な作風はいいのだが、それ故に意外性のなさはもう少しどうにかならなかっ...続きを読む
  • ALTDEUS: Beyond Chronos Decoding the Erudite
    ――


     はてさて。どう読んだものか。ゲームやったほうがいいのかなぁ。
     アンソロジーというか、ひとつのゲームをモチーフに何人かが短編を寄せているんだけれど、作り上げたひとたちということもあって世界観に大きな齟齬はなくて。
     ただキャラクタ解釈、みたいのにはどうしようもなく差が出るから、それは面白...続きを読む
  • 魔女と猟犬
    題名と表紙のインパクトに釣られて購入、内容は人間同士が織り成す陰謀と策略の連続。
    ただただ利用されるだけの魔女という存在が、いい感じに物語の刺激になってて面白かった。
  • 黒豚姫の神隠し
    沖縄本島の南にある宇嘉見島にある子供を攫う黒豚の神ウヮーガナシーの伝説。島育ちの中学生のヨナ、転校生の波多野を中心に黒豚の伝説をめぐる物語。

    架空の島なんですね 宇嘉見島。
    作者が沖縄出身みたいなので祖父母や父に古い方言を聞きながら書いたそうです。
    米輔(ヨナ)が人を寄せ付けないクールビューティー...続きを読む
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    一巻完結。
    優しさげな童話で隠した自分勝手な復讐の話。
    唯一現実を繋ぎ止めようとした情報通の小夏も大切にしてあげて。
  • 【電子特別版】かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月
    沖縄が好きで、年に一度は訪れたいと思っている。御嶽(ウタキ)が好きで、神々と寄り添っている沖縄の文化が好きだ。石垣島の先にある架空の「神々の棲む島」で繰り広げられる少し不思議な物語は、そんなワシの好きな沖縄が詰まっていた。

    神的な存在に憑かれた少年と、神と人との仲立ちをする少女の物語は結構シリアス...続きを読む
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    インパクトのあるタイトルであり、「屋上を燃やす」に至る過程のドラマが、言葉は悪いが面白い。高校が舞台で、スクールカーストというには単純化されているが、その生きづらさや切なさを鬱々と、丁寧に描こうとしている。

    そして「オズの魔法使い」になぞらえられた登場人物たちの関係性が明かされる時の、物語のピース...続きを読む
  • 【電子特別版】かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月
    後半の過去語りの部分はかなり面白かったけど、ラストはちょっと予想と違っていたので驚いた。設定は突飛だがよくできているので合わなかったのは自分の好みかなあと。
  • 黒豚姫の神隠し
    どーなるかなぁと思ってたけれど、予想していなかった展開に驚きつつ楽しめた。

    序盤はちょっと入り込みにくかったけれど、ふたりが仲良くなってからはかわいかったなー。
    良かったなぁ、と素直に思えるラスト。

    お母様素敵だなぁ。
    なにも変わってないけど、ほんの少し優しく変わった、変わりゆく世界で、彼らが笑...続きを読む
  • 憂鬱なヴィランズ5
    絵本の悪役に魅せられた読み手たちの異能力バトル
    最終巻

    絵本の回収と返却を進めるべく行動する兼亮たちの物語も
    終わりに近づくにつれ
    次第に真相が明らかになっていく
    読み手、ワーストエンドシリーズの作り手とそれをめぐる組織とが絡み合い
    物語は佳境を迎えるのだった——


    ***


    終わってしまった...続きを読む
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    どこまでもまっすぐに、後ろ向きな青春。
    みんなが生きていてくれてよかった。ラストは痛かったけれど、そもそも青春なんて、痛々しいことが付きものでもあると思うし。助けたい誰かのためなら、屋上を燃やしたり、窓ガラスぶち破ったり、元恋人の背中にとび蹴り叩き込んだりできる彼らが羨ましい。
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    綺麗に、そして優しくまとまりすぎている気がする。

    せっかくガガガ文庫なのだし、
    もうちょっとすっきりしない終わり方でもよかった。

    そういう覚悟はできていただけに残念。
  • 憂鬱なヴィランズ2
    最低な結末ばかりが語られた絵本
    「ワーストエンド・シリーズ」
    それに魅せられた者達の物語

    者達と言っても、殆ど高校生っぽい
    そんなことや、どうやってワーストエンドシリーズが
    世に散らばってしまったのか?
    その片鱗が見える回

    今回は、話のテンポがあまりよくなくて
    なんだろう、冗長的なんだろうか
    ...続きを読む
  • 憂鬱なヴィランズ
    『こうして彼は屋上を燃やすことにした』のカミツキレイニー最新作。

    前作と違って学園異能バトル?
    って最初は思ったけどちょっと違う感じですかね。
    絵本を使った異能設定といいお話のまとめ方といい、
    ああ、なんかこんな感じの作家さんだったなと思う感じ。

    所々たどたどしく感じる部分もありましたが、
    読み...続きを読む
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    自殺しようとしたヒロインが死のうとした屋上で出会った3人と描く物語。

    それぞれの過去と向き合い、自殺しようとしたヒロインが成長していくところがこのラノベの見どころだと思うんだろうけど、自殺しようとしていた人間がこんなに前向きになるのはどうも違和感が残った。
    どうしてこのタイトルになったのかという部...続きを読む
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした
    「こうして彼は屋上を燃やすことにした」カミツキレイニー
    青いラノベ。スカイブルー。
    第5回ガガガ大賞受賞作。
    @電子書籍 47 冊目。

    彼氏に振られた少女が自殺しようと上がった屋上で出会う、優しく哀しい3人と復讐のストーリー。
    全編にわたって読みやすいタッチで書かれています。作者は男性?にしては女...続きを読む