カミツキレイニーのレビュー一覧

  • 憂鬱なヴィランズ

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    ネタバレ

    悪役(ヴィランズ)に焦点を当てた絵本に纏わる物語。
    まず表紙に目がいった。青い双眸に見つめられるその様はまるで本編よろしく、心を見透かされている――いや読まれているかのよう。
    誰ものヒーローで在り続けようとした者。そのヒーローに憧れ、友達になろうとした者。ヒーローの大事な唯一の家族――。

    そして、それを歪み、壊していく『絵本』。

    一つ一つが重要なファクターで、それが絶妙に絡み合い、不協和音を奏でながら、物語を構成・展開していく様はすごいと思った。

    何より、文章構成が巧いため、非常に読みやすい。

    最後の展開もちょっと奇をてらうものだったと個人的には思います。。これ以上は過剰なネタバレにな

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    2012年11月28日
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした

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    大好きな彼にフラれた加奈は、自殺しようと屋上へ登る。いざ飛び降りようとする時、「オズの魔法使い」のキャラクターの名前を借りた3人に出会う。


    死にたいと願う4人が、死にたいはずの加奈を軸に変わり始める。その葛藤や、迷いを切なく見つめながら読み進めると、ブリキ、ライオン、カカシの悲痛な過去が、明らかになる。


    安易なラストを迎えていないところがいい。悲しみを乗り越えた4人の姿が微笑ましい。

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    2012年05月12日
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした

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    最初読み始めた時は結構重い内容かと思ってたけど、読んでいくと結構青春してて良かった。
    終わり方も落ち着いてて読みやすくて面白かった。

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    2011年10月03日
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした

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    「結局、人はひとりだよ。最後にはひとりぼっちになるんだよ。どんなにこっちが想っていたって、絶対に終わりは来るんだよ!」今までで一番早く読み終わった小説。切なくて切なくて切ない(`;ω;´)

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    2011年08月02日
  • 魔女と猟犬 4巻

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    小説版1巻、物語の序章となる七人の魔女のうち一人目『鏡の魔女』編がひと段落したところでひとまずコミカライズは完結。残りの魔女も見たかったな……

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    2025年09月24日
  • 魔女と猟犬

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    ネタバレ

    著者初読。KU。最近は1巻では世界観の説明で本格的には2巻以降から・・・といったものを読む機会が多かったため、展開の速さに驚きつつページを捲る手が止まらなかった。そして主要人物と思われていた登場人物たちがバタバタと死んでいく。そうか、これがダークファンタジーというやつだ!と納得。魔女様は意外にも普通(?)に話が通じる人といった印象で、表紙ほどの禍々しさは感じなかった。むしろ魔女ではない人たちの方がよっぽど狡猾で傲慢でちょっと好きにはなれないタイプが多かった。今後ざまぁ展開があるのかな?続きが楽しみ。

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    2025年05月15日
  • 魔女と猟犬

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    大国間の政治的な動きを背景に、様々なキャラクターがそれぞれの思惑で動き生まれるドラマに見ていて引き込まれました。特に魔女という存在が物語の鍵になっていて最強の存在である魔女がどのように物語に入っていくのか気になり先へ先へと読み進める事が出来ました。
    特に後半の展開は目が話せない物になっていて引き込まれました。次巻への引きも気になる一巻だったと思います

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    2023年06月27日
  • ALTDEUS: Beyond Chronos Decoding the Erudite

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    世界観が統一されていることとわからないことがたくさんあること、最終的にどうなるのか不明だが一応の結論めいたものはついていること。
    別の人が書いているけどあまりそういう感じがしない。

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    2022年02月19日
  • 地球外少年少女 後編 ~はじまりの物語~

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    これは観なきゃと思ってNetflixで観た(1-6話)。
    特に前半の世界観がめちゃくちゃおもしろかった。お話の仕組みとしても、セカイ系の物語としても、すごく参考になったし、SFとしてもしっかり楽しめた。

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    2022年02月02日
  • 黒豚姫の神隠し

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    初めてカミツキレイニーさんの本を読みました
    まるでアニメを見ているように情景が想像できます
    アニメ化されているのかと調べましたが、まだのようです
    是非、アニメ映画を!

    ちなみにカミツキレイニーさんは、映像関係のお仕事をされていたようですね

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    2022年01月29日
  • 魔女と猟犬

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    ネタバレ

    小国キャンパスフェロー、大国アメリアに飲まれそうになるのを阻止するため、領主バドは世界中から畏怖の対象になっている魔女を自国の味方にしようという前代未聞の作戦を建てる。そしてバドの傍らには黒犬と呼ばれる暗殺者ロロが控えていた。
    キャンパスフェローとレーヴェ、どちらも大国からの侵略に対抗しようとする小国だ。序盤はお互いに手を取り合って大国への次の一手を指そう。中盤から互いの目的が噛み合わず、相手方が何を隠しているのかの腹の探り合い。そして終盤で目的達成のためのバトル。
    平坦な道を歩み始め、それが徐々に激しい下り坂になり、最後には坂道を転がり落ちるキャンパスフェロー。敵はハメる側で準備万端、戦力も

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    2021年07月24日
  • 魔女と猟犬

    ネタバレ 購入済み

    大河ドラマの

    1stエピソード、でいいんでしょうか。日本語に破綻はないし、ストーリーも入り組んではいるが面白いので2nd読みたいです。
    良い登場人物がどんどん死んでしまったのはなんか残念ですが...

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    2020年10月27日
  • 魔女と猟犬

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    目を引く美しい表紙と高評価につられて購入した本作。
    素晴らしいダークファンタジーでした。
    世界観に没頭できるものを、求めていた。
    ファンタジーで育った私は、大人になってからも剣と魔法を夢見てライトノベルに手を出してきました。しかしどれも物足りなく、騎士も魔法も竜も主人公の引き立て役でしかなかった。
    この作品は、きちんと世界に息づく人たちを描いている。
    もちろん楽しいことばかりではない。そこには裏切り、謀略、そして死があった。
    強いだけじゃない主人公も魔女も、これからどうこの世界を生き抜いていくのか。
    ぜひ続きを読みたいと思う作品だった。

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    2020年10月26日
  • 憂鬱なヴィランズ

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    全5巻完結。
    色んな童話の悪夢がグロテスクに顕在するのが面白かった。少女の口に指を入れて銃を取り出す、とか、JKがスカートの中に手を入れて産んだ卵を取り出す、とか、

    あと、お下げ髪でやる気の無さそうな生駒千鳥があんなことになってからがとても良かった。

    『不思議の国のアリス』いいところ持っていった。

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    2020年10月26日
  • 黒豚姫の神隠し

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    初めましての作家さん。
    ハヤカワ文庫の本って、他のよりも少しだけ背が高いので
    ハヤカワ用のブックカバー購入しましたよ(-。-;)
    沖縄の離島に暮らすヨナは閉鎖的な島が嫌いだ。
    東京から転校してきた美人で一匹狼的な波多野清子の
    歌声に衝撃を受けたヨナだったが、清子が実は
    穢れを食べる豚神の呪いを受けた豚童だと知り、
    その呪いをとくために奮闘するというお話。
    これは、色々と気になるポイントがあって
    優しさに溢れていて、読後感がいい!
    楽しかったですо(ж>▽<)y ☆

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    2020年04月25日
  • 黒豚姫の神隠し

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    結構よかった。沖縄の離島の雰囲気がいい。閉鎖的な雰囲気も残しつつ、どこかこうアバウトな感じ。徹底してルビのふられるうちなーぐちが雰囲気を盛り上げる。神様と人間の距離感も沖縄っぽいな。

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    2017年01月05日
  • 黒豚姫の神隠し

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    環がかわいかったなあ。
    どういうラストなんだろうとそわそわしたけれど、ハピエンでよかった。
    神様をビンタするお母様最高だったなあ。

    子を護るのが母親。

    これがこの物語の核だったのかもしれない。

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    2017年01月04日
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした

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    自分に足りないものを欲しがっているオズの魔法使いの登場人物たちと自分たちを重ねているのが、一人一人の過去を知るにつれ読んでて辛くなってくる。
    みんな自分に欠けたものを手に入れることはできたけど、学校の隠ぺい体質が解消されていないのは、少しモヤモヤした。
    屋上を燃やした後、全て丸くおさまっってからの、最後のドロシーの復讐が微笑ましかった。
    私も木枝死亡ルートは読んでみたかった。あんなにかわいいカカシを泣かせるなんて許せない。
    個人的にはドロシーの眠ることができないというのがうらやましすぎる。試験前とかに有効活用したら高得点取れそう。

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    2016年06月14日
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした

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    ネタバレ

    オズの魔法使いに寄せて書かれた、復讐のおはなし。

    三年以上前に読んだとき、絶賛失恋中だったために、ドロシーの出だしで挫折したのを覚えています。

    今読めばすごくいいこと書いてる…。
    今読んでもすごく「あぁ…あぁ…」てなる話でした。

    ドロシーと一緒で、四秒に一回思い出す。が、半日に一回。そうやってだんだん傷って癒えて行くものだよな…なんて教えられました。

    今でもこういう本を読んでると、過去の恋愛を思い出しちゃいます。
    結婚する前にちゃんと復讐しとけばよかったなあ…(笑)


    ドロシーの復讐は笑ってしまいました(笑)



    失恋したドロシーは彼氏へのあてつけに自殺してやろうと屋上へ。
    すると

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    2016年03月16日
  • こうして彼は屋上を燃やすことにした

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    ネタバレ

    キャラクター同士復讐の関係が実は繋がっていて、「あんたには関係ない」の意味がより際立つ演出に。だからこそ無関係ではなくなった主人公は、元カレとの関係を無くし、ドロシーとして生きていくことで復讐を果たしたんだ。
    オズの魔法使いを下地にしたストーリーにして、順序立てた構成で読みやすさは◯。ガガガ大賞受賞も頷けるデビュー作でした。

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    2013年08月20日