カミツキレイニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ悪役(ヴィランズ)に焦点を当てた絵本に纏わる物語。
まず表紙に目がいった。青い双眸に見つめられるその様はまるで本編よろしく、心を見透かされている――いや読まれているかのよう。
誰ものヒーローで在り続けようとした者。そのヒーローに憧れ、友達になろうとした者。ヒーローの大事な唯一の家族――。
そして、それを歪み、壊していく『絵本』。
一つ一つが重要なファクターで、それが絶妙に絡み合い、不協和音を奏でながら、物語を構成・展開していく様はすごいと思った。
何より、文章構成が巧いため、非常に読みやすい。
最後の展開もちょっと奇をてらうものだったと個人的には思います。。これ以上は過剰なネタバレにな -
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Posted by ブクログ
ネタバレ小国キャンパスフェロー、大国アメリアに飲まれそうになるのを阻止するため、領主バドは世界中から畏怖の対象になっている魔女を自国の味方にしようという前代未聞の作戦を建てる。そしてバドの傍らには黒犬と呼ばれる暗殺者ロロが控えていた。
キャンパスフェローとレーヴェ、どちらも大国からの侵略に対抗しようとする小国だ。序盤はお互いに手を取り合って大国への次の一手を指そう。中盤から互いの目的が噛み合わず、相手方が何を隠しているのかの腹の探り合い。そして終盤で目的達成のためのバトル。
平坦な道を歩み始め、それが徐々に激しい下り坂になり、最後には坂道を転がり落ちるキャンパスフェロー。敵はハメる側で準備万端、戦力も -
ネタバレ 購入済み
大河ドラマの
1stエピソード、でいいんでしょうか。日本語に破綻はないし、ストーリーも入り組んではいるが面白いので2nd読みたいです。
良い登場人物がどんどん死んでしまったのはなんか残念ですが... -
Posted by ブクログ
目を引く美しい表紙と高評価につられて購入した本作。
素晴らしいダークファンタジーでした。
世界観に没頭できるものを、求めていた。
ファンタジーで育った私は、大人になってからも剣と魔法を夢見てライトノベルに手を出してきました。しかしどれも物足りなく、騎士も魔法も竜も主人公の引き立て役でしかなかった。
この作品は、きちんと世界に息づく人たちを描いている。
もちろん楽しいことばかりではない。そこには裏切り、謀略、そして死があった。
強いだけじゃない主人公も魔女も、これからどうこの世界を生き抜いていくのか。
ぜひ続きを読みたいと思う作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオズの魔法使いに寄せて書かれた、復讐のおはなし。
三年以上前に読んだとき、絶賛失恋中だったために、ドロシーの出だしで挫折したのを覚えています。
今読めばすごくいいこと書いてる…。
今読んでもすごく「あぁ…あぁ…」てなる話でした。
ドロシーと一緒で、四秒に一回思い出す。が、半日に一回。そうやってだんだん傷って癒えて行くものだよな…なんて教えられました。
今でもこういう本を読んでると、過去の恋愛を思い出しちゃいます。
結婚する前にちゃんと復讐しとけばよかったなあ…(笑)
ドロシーの復讐は笑ってしまいました(笑)
失恋したドロシーは彼氏へのあてつけに自殺してやろうと屋上へ。
すると