拓未司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
坂木司さん、初野晴さんの本をそのうち読みたいと
思っていたので、いっぺんに読めるのー!と、借りた本。
『お仕事小説アンソロジー』第2巻。1巻は未読。
面白かった。
登場する職業は、スイミングインストラクター・社労士・宅配ピザ店長・遺品整理会社員・ラジオパーソナリティ・メーカーOL。
まったく自分とは縁遠い職業ばかりだけど、共感できる点もたくさんあった。
仕事も親業も、よく観察し、自分の気持ちは抑えて相手のために何が良いのかを考え、最適な提示方法を試行錯誤し・・何より相手を信じて任せることがとっても大切なんだなと。
アラサー女子たちがちゃんと気づいて、あちこちぶつかって傷をつくりながらも( -
購入済み
不気味なレストラン
死ぬほどうまい料理が食べられる噂のレストランは、食べたら死ぬかもしれないレストランだった。
日常と非日常がおりよく混ざっていて、不気味で後味悪いストーリーだけど、妙にくせになる。
何のためにそのレストランはあって、なぜ存在するのかも不明なのがまた不気味でいい。
じわじわと読んだ人をこの作品の世界に浸していく、そんな一冊。 -
Posted by ブクログ
働く女性を応援するお仕事アンソロジー第2弾。
今作はガッツリ仕事をしている女性ではなく、自分の仕事に悩む主人公が多い。
スイミングインストラクター、宅配ピザ店店長、遺品整理会社の社員など、自分の生活には馴染みのない職業が多いことから、今までのように「分かる!」と共感出来る箇所は少なかった。
唯一、社労士の話は長編で読んでおり、作品そのものは知っていたが、あまり主人公が好きではなく…今作でも、やはり好きになれなかった。
ミステリーやファンタジーの要素も多かった第2弾だけど、やはり最初に読んだ第3弾が一番面白かった。
ぜひ、この企画またやって欲しい。 -
Posted by ブクログ
6作品の短編。
ちらほらと見知った店名が出てきたりで
微妙なリンクが楽しかったです。
最初のインストラクターには驚きです。
体育大を出て…みたいな事は思ってましたが
まさか試験があるとは。
よくよく考えれば、語らないと分からない経歴より
そういうものがあった方がいいのかも?
逆もまた言える、という説もありますが。
言う事でストレス発散。
確かに男性や体験してない人には
分からない事かも知れません。
ラストに、ツンデレ? とか思ってしまった…。
社労士、というのは身近な職業。
しかしここに出てきた会社の人…すごいです。
まさかクレーマーもどきだけかと思ったら
すごい落ちが。
とりあえず、わけ -
Posted by ブクログ
ネタバレ1が思いの外良かったので読んでみた。
特に大きなことがなくても、問題が解決しなくても
ちょっとしたことで頑張ろうと思えるような平凡な中でも
自分にとっては大事だったり重大事だったりする日々。
それぞれの短編の世界が微妙に繋がって同じ世界になっていて
この世界で色んな人がいて、いろんな仕事をしながら
色んなことを経験しているのだなと思える。
そのリンク以外にも、たとえにジブリが出てきているのも
共通して出そうという試みだったのだろうか。
リアルで共感するし、読み終えてちょっとほっとできる。
多少オチがいまいちかな、などと思うものもなくなかったが
楽しんで読めた。