あらすじ
あるとき、囁かれはじめた「死ぬほど旨い料理」の噂。
それは目にしたものを狂わせる禁断の料理。美食家、料理人、フードファイター、雑誌記者……。
ひとり、またひとりとその噂に翻弄され、それぞれの歯車がやがて噛み合い、軋めきながら回りはじめる。
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Posted by ブクログ
ボトムレス=底なし。不思議なレストラン「ホール」。裏メニューとして「死ぬほど美味い料理」があるという噂が。でも、ウェイター曰くは「死ぬかもしれない料理」だと。辛口グルメライター、彼のサポートをしていた女性と後を継いだ男性、フードファイター、ロハスな女性、料理人、かつて罪を犯した男性…食べても必ず死ぬ訳じゃない。食べた事で救われる人もいる。でも命を落とす人も。そのホールというレストランは見える人と見えない人がいるらしい…全ては不思議。飽食の時代への警鐘なのか。私がここでこの料理を食べたら死にます、絶対に。
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「死ぬほど旨い料理」を出すレストラン『ホール』。そのお店は、見える人と見えない人がいるという…。食に対しての考え方を改めさせられるような、ちょっと怖いお話でした。
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死ぬほど旨い料理・・・・
謎のレストラン「HOLE」
このレストランを中心にたくさんの登場人物が絡んでいく。
自分は食べることができないと思う。
見つからない部類になると思うから・・・。
不気味なレストラン
死ぬほどうまい料理が食べられる噂のレストランは、食べたら死ぬかもしれないレストランだった。
日常と非日常がおりよく混ざっていて、不気味で後味悪いストーリーだけど、妙にくせになる。
何のためにそのレストランはあって、なぜ存在するのかも不明なのがまた不気味でいい。
じわじわと読んだ人をこの作品の世界に浸していく、そんな一冊。
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冒頭は、年配の男性が息子家族の住む町へ訪れるところから始まり、過去を回想したところで、話は現在へ。
何人かの人間が、あるレストランを訪れ、「死ぬほどおいしい料理」を口にし、料理を食べた何人かは亡くなる。。
中盤で、回想の続きがあり、レストランは放火で全焼したことがわかるものの人的被害はなく、レストランの従業員が行方不明のままと判明。
レストランは現実のものではないのか?
食に対する人の考え方の正解はなにか?
なんだか不気味なような哀しいような話でした。
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あるとき囁かれはじめた「死ぬほど旨い料理」の噂。
それは目にしたものを狂わせる禁断の料理。
ひとり、またひとりとその噂に翻弄され…。
おもしろかった。
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「死ぬほどうまい」が「食べたら死ぬかもしれない」料理を出す知る人ぞ知る隠れ家レストラン「HOLE」。実際そこで食事をした人物が何人も亡くなっていく。ファッション感覚でロハスを実践してる女や大食い男が死ぬのはわかるけど、何で高梨ちゃんが死んじゃったのか…。大食は罪ということなの?作者得意の料理描写が今回はあんまりかな。お客様にピッタリの、なんとも形容できないというレベルの食事なんだもの。2012/545
Posted by ブクログ
何年か前でのこのミス大賞作家の作品ということで買ったのを記憶しているが、ずっと積んだままだったのだがさくっと読めそうな本という事で選んでみた。短編の連作でもって一つの作品を作り上げる方法をとっているので確かに読みやすい。強欲な大人達を食というテーマでもって切り込んでいるホラーサスペンスとでもよべそうな作品。ある意味人間に審判を下すレストランが密かに存在していて、そこに行って死んでしまう人、成功する人いろいろ出てくるのだが、そこから導きだされるのが強欲、傲慢への警笛だ。今ひとつだがまあまあ愉しめた。
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「死ぬほどうまい料理」を食べれると噂のレストランHOLE。
その噂を元に、もしくは運命に導かれるかのように辿り着く人々。
美食家、フードファイター、料理人、ロハス信者…。
まるで都市伝説の様ですが、その薄気味悪い店と料理には抗えない魅力があるようです。
薄気味悪い店で妖しいウェイターに「食べたら死ぬかもしれない料理」なんて言われたら、迷わず踵を返すところですが、、、
物語を通して、現代の多種多様の食文化、三者三様の食に対する意識や姿勢への痛烈なアンチテーゼが込められていると感じます。
ただ、采配の行方とその線引きには曖昧さを感じずには居られず、それこそエゴではないのかとそこがもやもやする。
物語の閉じ方は好きなのですが。
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食することを裁く、本。
設定とか、狂言回しみたいにいるおじいちゃんとか、
正直結構無理やりな感じが否めないけど、
着眼点は面白かったというか。
食べるという行為がおかしくなっているというのは
確かにうなずける。
まあおかしいのは食べる行為だけじゃないんだけど。
でも全体的になんか甘かった。
もう一練り欲しかった!!
これ、キングあたりが書くと
20人以上の登場人物が出て、わったわたして、
ウェイターとかもっとあやしくて
もっと面白い話になりそう…
最終的にはウェイターの顔がグワーーンって伸びそうw
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「死ぬほど旨い料理」が食べられるレストラン、HOLE。
最初面白かったが、段々登場人物が増えてきて、ちょっとダレた。
死ぬまでもない人が結構死んじゃった…という感じ。
作者は食に対して厳しいのね。
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死ぬほど旨い料理ではなく、食べると死ぬかもしれない料理。
抗えない魅力の先にあるものは…
ミステリーというよりホラーっぽい。
このミス受賞作の「禁断のパンダ」以来ずっと読んでますが、今回は一番展開が見えにくかった感じ。
Posted by ブクログ
「禁断のパンダ」続いて、同作者の本は私が読んだのは2冊目。食に関する本を書かれているいるようですね。
登場人物が多くエピソードもちょっと多い気がした。
食べると死ぬかもしれない料理を出すレストランに訪れる客には、それぞれ食に関する思い入れが多い、もしくは、食に関して思い間違いをしている人が・・・・その料理を食べた後、それそれの結末を迎える。
最後に、訪れた女性の今後はどうなるのだろうか。
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死ぬほど旨い料理が食べられる店「ホール」。その店を探しまわる人、その料理を食べることができた人、いろいろな人たちのエピソードが積み重なり、始めと終わりが繋がって、さらにまだ終わらないものを感じさせて、ページは終わる。
終盤で少しほぐれる、店の謎は、ちょっと腑に落ちない気がするけれど。
「ホール」の料理はともかく、その近くにあるというレストランの料理は、食べてみたい。
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死ぬほど旨い料理を出す店・・・そんな噂のある「Hole」というレストラン。しかしなぜかその店は人々の話題にはのぼるものの、実際に行った人物にはなかなか出会えない。店がどこにあるのか、その旨い料理というのは一体何なのか、全てが謎のままである。それはなぜか?そのレストランに行って料理を食べた人間は、どうも後に皆、亡くなっているようなのだ。
一応、ホラーの部類に入るのだと思う。でも、おどろおどろしい感じではなく、最後にゾクッとする感じかなぁ。独特の世界観には引き込まれる。死ぬほど旨い料理ではなく、食べたら死ぬかもしれない料理。それでも、目の前に出されると食べずにはいられない、そんな不思議な料理。見てくれに関しては一切描写されず、肉なのか魚なのか野菜なのか、それすらもわからない。(一応、ナイフとフォークで食べる類のものではあるらしい)。引っ張って引っ張られたが、結局最後まで明かされず。気になるー!何人かの人間が口にするが、ほとんどの人間は悪い結末に。ただ、引ったくり&放火犯が助かって、ロハスな生活を送っていたOLが死ぬのはなんか納得いかない。あくまでも、”食”に対しての裁きだからか。それにしてもねぇ?それなら他にもっと、裁きがあっていい人がいる気がする。食べ物を食べずにネタに使う(ケーキぶつける等)芸人とか。←自分が嫌いなだけ
ウェイターは何者だったんだろう。よく考えたら、すごく上から目線だったけど(苦笑)。
Posted by ブクログ
死ぬほど旨い料理を食べさせてくれるレストラン
そこを訪れて料理を食べ人生変わる人、その通り亡くなる人…
拓末さんらしく 料理を題材にしたお話で ホラーぽかったです
Posted by ブクログ
「死ぬかもしれませんが、召し上がりますか?」古びたレストランで出されたメニューを食べる人々。そのレストランにたどり着ける人、たどりつけない人。奇妙に絡み合う登場人物たちの運命は・・?
拓未さんおなじみ「食」をテーマにした本。ホラー色の強い作品でした。面白かったですけど、ちょっとつかみづらい部分や分かりづらい展開があったので、星3つ。今後、こういう路線にもチャレンジするのかな・・?
Posted by ブクログ
「死ぬほど旨い料理を食べさせる店」を訪れた客たちは・・・
きっと私なら、そんな噂を聞いてもふーんって聞き流しちゃう。
ということで、イマイチ怖さが伝わらず微妙。