山野井泰史のレビュー一覧
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かつて「天国に一番近いクライマーと呼ばれていた山野井さんはなぜ死なずにいまも生き延びているのか?」について本人がかたった本。
以前、バフィン島遠征の直後の講演会で話をうかがったことがあるが、「もうやめたらいいのにといわれるけど、やめられないんですよね、こんな楽しい事」と朴訥にかたっていたのが印象的だった。
「僕は危険を好み、何度もそれを克服してきました。しかし吹雪の一の倉沢に出かけるような危険な領域には踏み込まないように注意はしてきたのです。破天荒の格好よさを少しは理解できますが、胸の奥に見え隠れする狂熱的な熱を抑えながら計算高く慎重に山を選び、状況を見極めてきたのです。限界のように思えていた -
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Posted by ブクログ
ネタバレ体力の無い私は山登りをしているとすぐに呼吸が浅くなる。
そんなとき、深呼吸をして、なんとかいつもの自分の呼吸を取り戻そうとするが、
とにかく歩かなくては、と足をつとめて前に出そうとするときには、
呼吸にまで気を回すことができなくなっている。
結果、少ない体力がさらに奪われることになる。
厳しい山に登っているわけではないのに、あのキツさ。
本書「垂直の記憶」に出てくる山の厳しさとは比べるべくも無いだろうが、
淡々と語られている山の厳しさに、まるで自分も近くに入るような気がして、時折呼吸を忘れた。
「早く、早く安全な場所まで降りてきて」
そう祈りつつ、最後のページを終えたときは、
安堵のため息がも -
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ネタバレ世界的クライマー、山野井泰史による自著伝。
山を登る上での臨場感、まさに死の淵と呼ぶにふさわしい場所に赴いた人間だからこそ語れる本著。
過度に装飾しないからこそリアルだね。特に第7章のギャチュン・カン北壁なんかは、当人からすればなんてことない難易度のはずが、自然の気まぐれでふるい落とされるという残酷さをはらんでいる。
何故山に登るのか?───そこに山にあるからだ。
というやり取りは有名だけど、山野井氏は「山で死んでも仕方がない」と別口で語る。いや、もしかしたら自分の往くべき道を見つけた人というのは、実際そういう心持ちなのかもしれないなあ。 -
Posted by ブクログ
山野井泰史(1965年~)氏は、世界各地の大岩壁や前人未踏の山々に新たなルートを切り開き、南米パタゴニアのフィッツ・ロイ冬期単独初登攀(1990年)、ヒマラヤのチョー・オユー南西壁新ルート単独無酸素初登攀(1994年)、K2南南東リブからの単独無酸素初登攀(2000年)等の実績を持つ世界のトップクライマーのひとり。2021年には、クライミング界のアカデミー賞とも称され、アルパイン・クライミング界で著しい業績を残し、次世代のクライマーたちに多大なる影響を与えた者に対して贈られる「ピオレドール・生涯功労賞」を、アジア人として初めて受賞した(過去の受賞者はラインホルト・メスナーなど12人のみ)。妻は
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