奥窪優木のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ポケモンカード、PS5、ディズニーグッズ、ジャパニーズ・ウイスキー、スマホなどの転売事情。半分くらいは中国人転売ヤーの話。最後の方は闇バイトの話みたくなってしまい本書の趣旨から外れている感あり。
転売は商売の基本ともいえるのに転売ヤーが叩かれるのは彼らが水の流れを堰き止めて、本来なら大勢にいき渡ったはずの水を高額で売りつけるような真似をするから。また、転売ヤーから買える人と買えない人の格差が明らかになるというか、経済的な不平等感を自覚させられるからでもあるだろう。
少し前に東博で開催されたハローキティ展のグッズを転売ヤーが買い占める動画を見たときは、キティにまったく興味ないにも関わらず不快な気持ちになった。自分が好きなジャンルであんなのやられたら、好きなものってのは自分の一部を形成している要素だから、自分が侮辱されたような気持ちになるだろう。
転売をなくすには「転売ヤーからは買わない」がもっとも有効。
プロ転売ヤーは売れそうなイベントやグッズの情報を常に調査している。不快な思いをしたくなければ人が群がるようなものには目を向けず、人のいない方面へ目を向けた方がよさそう。マニアックな方へ。旅行もそう。観光地は人が多すぎてそこがいいところでも人の多さで台無しになる。まだ知られていない場所を自分で開拓する。難しいことだが。
フリマアプリやSNSなどテクノロジーの発達が転売を容易にした。自分も15年近く前無職だったとき、生活費の足しにしようと不要品をアマプラで売っていた時期があった。俺の場合は仕入れて売るのではなくただの不要品の売却だったけど、おかげで助かった面がある。あの頃メルカリがあったらアマプラではなくそっちで売っていただろう。メルカリの登場は大きい。スマホで出品でき、対面なしで発送できる手軽さ。人の意識を変えてしまったんじゃないか。買って失敗したらメルカリで売ればいいや、と思えるようになった。 -
Posted by ブクログ
猛毒食品について知りたくて読書。
知りたかったのは3つ。重金属、下水油、日本の検査状況。
本書の内容も中国の現実の一面。
タイや台湾では屋台で食べるが、中国では口にしないのは周りの知人も含めて共通認識。私の知人の大連人たちもほぼ口にしない。
後半に少し触れられているが、客に出す料理と自分たちの食べるものがまるで違うのはよく耳にする。客出すものは自分たちでは食べない。
中国では甲殻類は食べない。魚も肉も好んで食べない。肉は今後も控えたほうがよさそうだと思った。残留農薬などの摂取をゼロにすることは現実的でないが、自分で料理、調理することで少なくても油の問題は回避できる。特に大連にいて深刻だと感じるのは油と水。
知りたかった3つ目の日本の検査状況は、非常に甘いのだと知る。コストがかかっても検査を強化したり、生産メーカは中国での検査をより徹底することが日本の消費者にとって重要だし、逆に日本の厳しい基準を満たしている食品、食材を日本から再び中国へ販売すればより付加価値として売れると思う。
Made in ChinaがMade in PRCへとこっそり変更されつつあることは初耳。よく見てみたい。
読書時間:約55分 -
Posted by ブクログ
「現代の闇市だ……」
これが本書を読み終えての一番の感想でした。
中国転売ヤーだけでなく、転売ヤーを本業にしてしまった日本人S氏の話など、興味深いと言ったら語弊はありますが、ぐいぐい引き込まれるような本でした。
「安く仕入れたものに利益を足して売る。これが経済の本質だ」と彼らは言うけれど、定価の何倍もの値段で情報弱者に売りつけたり、買い占めで他のお客さんたちに迷惑を掛けながら“仕入れ”をする転売ヤーたち。
プレミアム商品券で転売商品を購入する手法に関しては、税金が彼らのために利用されたように感じて嫌な気分になりました(し、そんなもので国民に還元と謳う政治家たちに辟易としたのも事実)。
一方で、「お金を稼いだもの勝ち」や「貧富の差、貧困の増加」という点では転売ヤーたちが増えてしまったのは、「生きるため」とも考えられるかもしれません。
その点だけで言えば、そんなことをするに至らせた社会構造の歪みも見えてきます。
が、他人の迷惑顧みず、自分の利益のことしか考えていない彼らに同情する気にはなれず……。
スマホ転売などでは犯罪組織に利潤が回っていたりと闇深い転売ヤーたちの世界。
対策が講じられても、イタチごっこにはなってしまうんだろうな……。
何と言うか、“商魂たくましい” 彼らの姿をまざまざと見せつけられる、そんな思いで読んだ一冊でした。 -
Posted by ブクログ
書店でタイトルに惹かれ、手に取った。
転売ヤーがどう動いているのか、どんなものをターゲットにするのか、どう儲けるのか、ときに著者も直接同行しての実態調査は、自分の知らなかった世界を垣間見せてくれた。
著者が触れたりもするが、結局転売を目論む人だけが原因ではなく、それを求める客、なんとか売上を確保したい店側といった要素が複合的に絡んでこうした自体が生じていること、加えてコロナ禍がそれらを拍車をかけてしまっているということを、複数の事例の中で強く感じた。会社などで働くのでなく転売を生業にしたいという中国人留学生、実際に生業にしている新卒の学生の存在も、含めて候補者がなくなることはなさそうと思ってしまう。
途中のコラムでどのように対策をしていくかを弁護士の方が書かれているが、イタチごっこにならないための割と具体的な提案がなされているように、個人的に感じた。