鵜月洋のレビュー一覧

  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    溝口健二の映画でしか知らなかった物語。
    映画では描かれなかった7編も興味深く読むことができる。全編、怪異小説とは言っても恐怖より悲しみを感じる。
    原文と現代語訳の両方が楽しめる良書。

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    2017年08月10日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    怪異小説というべきか。短編で読みやすい。特に印象に残ったのが、蛇性の淫。
    美人に化けた蛇に気に入られてしまった男が付きまとわれてしまうお話。しかも和歌山の道成寺には蛇が塚があるようです。

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    2015年09月09日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    巷に跋扈する異界の者たちを呼び寄せる深い闇の世界を、卓越した筆致をもって描ききった秋成の本格怪異小説の数々。
    崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の前に現れたその人は(白峯)。
    男同士の真の友情は互いの危機において試された(菊花の約)。
    戦乱の世に7年もの間、家を留守にした男が故郷に帰って見たものは(浅茅が宿)。
    男が出会った世にも美しい女の正体は蛇であった(蛇性の婬)など、珠玉の全九編。

    貴志さんの『ISOLA』を読み、雨月物語の中の『吉備津の釜』が気になり読んでみました。

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    2011年09月08日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    吉備津の釜は怖い^q^
    蛇性の婬は個人的に好きです。
    異類婚姻譚の一つですが真女児がいじらしくていい。結婚してくれ

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    2011年03月01日
  • 改訂 雨月物語 現代語訳付き

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    短編集。ホラーを読むのであればまずコレから。上田秋成の雨月物語です。現代語訳本はいくつか出ているようですが、これが一番わかりやすいかなぁと。幽霊や妖怪の話もありますが、人の二面性、そして多重人格性についても描かれており、高い文学性によって現代においてもその恐怖は決して古臭さを感じさせないでしょう。特に物語の中に登場する女性、「磯良(いそら)」の恐ろしさは現代にも通じるものとされ、作家・貴志祐介は「十三番目の人格(ペルソナ)」という小説のサブタイトルとして「ISOLA」の名前を使っています。純粋に文学としておもしろいので、是非。

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    2009年10月04日