老松克博のレビュー一覧
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■相手に気を使い、心の中であれこれ葛藤を抱えているのに、それを顔に出さないように気を付けながら毎日を過ごしている。こういう傾向の人は多数派を占めている、いわゆる「普通の人」でこのような人たちを(著者は)「人格系」と呼ぶ。
反対に将来や過去にあまり興味がなく、今現在のことに心を奪われやすく、目の前のことに熱中すると、つい周りが見えなくなってしまう人。目の前に現れる新しいことに衝動的に飛びついてしまい、それまでやっていたことを放り出して、やっていたことさえ忘れてしまうことがある人。熱中し過ぎて、ほどほどでとどめられず、気が付くと周囲から浮いてしまう。このような人たちを「発達系」と呼ぶ。
■人の性 -
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ネタバレ空気が読めるから同調圧力に苦しむ人格系。
自由で正直だから人を怒らせやすい発達系。
どちらのタイプも心のなかでは、両方の傾向がせめぎあっている。
心のしくみを知ることで、生きづらさから解放される。
わたしはもろ人格系ですね。人格系すぎるがゆえに、生きづらさを感じやすいのかもしれません。
中盤くらいまでは、分かりやすくて読みやすいのに終盤一気に分かりにくくなったのが残念。アクティヴ・イマジネーションの説明自分にはよく分からず。この説明でスッとできる人おるんか?むずすぎ。
以下付箋貼ったとこ。
人格系の人は、自分の意見を表明することはあまりありません。むしろ、意見などないと涼しい顔をしてい -
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生活上や金科玉条 世の中の諍いを観察していると 表向きの説明と実態がかけ離れていたり 大きな声では言えない暗黙の了解です その裾野は大変広く 南方熊楠くず 状況に応じて千変万化せんぺんばんか となると「寄らば大樹の陰」路線しかありません 殆ど生殺与奪の権を握られていると感じています 仮面の下には憤懣やる方ない素顔があります 同病相憐れみ 多数派の人格系が少数派の発達系をスケープゴートにするのが最もよく見られるケースです 激しい羨望や切ない希求 不自由な幸福のほうが自由な不幸よりまし。人格系は兎に角安全第一なのです。 ロールシャッハテストは、投影という働きが錯覚に現れ出るのを応用した心理テストで
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タイトルになっている「人格系」「発達系」というのは、著者の考える人間の二つの性格類型を意味しています。「人格系」は、将来を思い悩んだり過去を悔やんだり、あれこれの葛藤を抱えながら生きるという特徴をもち、その病的なものが「人格障害」と呼ばれます。一方「発達系」は、目の前のことに熱中してほとんど葛藤をおぼえず、衝動的であるという特徴をもち、その病的なものが「発達障害」と呼ばれます。
さらに著者は、ユング心理学の「アクティヴ・イマジネーション」を積極的に活用し、想像力を駆使することで、一人ひとりがみずからの心のなかの「人格系」の部分と「発達系」の部分との対話を通して「個性化」を実現していくことがで