ヨコオタロウのレビュー一覧
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ゲーム「NieR:Automata ニーアオートマタ」のノベライズ。
長イ話(未読)はゲームシナリオに沿った(Eエンド)長編。
短イ話(当作品)は、こぼれ話というか番外編にあたるもので、初回限定盤などの特典に付随していた冊子の集大成みたいなものらしいです。
読む前は、正直、ヨコオ作品(ゲーム)自体はとても好きな反面、ゲーム途中で挿入されるノベルパートは得意ではなかったため、楽しめるか不安でした。
ゲーム内のノベルパートって、文章にクセが強いというか、何だか馴染めなかったんですよね(良いとか悪いとかではなく、個人的に合わないという意味)。
本書では、映島巡さんの作品が多く、そういう意味では「 -
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ネタバレ結論から言えば「スマホゲームSINoALICE」の前日譚?的な物語として収束。とはいえ、原作者(ヨコオ)が本当にやりたかったのはこっちのガチなコロシアイだったのかもしれないなあ、とも。それこそ一部のゲームにある「死んだら無条件ロスト→最初からやり直し」的な。
まあ少し絵のトーンがキツすぎて、物語に集中しにくいところがあったのも事実だけど。メリハリって大事よね。
漫画としてみると、白黒コントラストが効きまくった絵柄(でもよく見るとトーンもちゃんと使われてる)、可愛いキャラ造形など色々好みには刺さりまくった。やらないとは思うけど、この人の描くめっちゃゴア系のR24エロ漫画とか個人的にはすごく読み -
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ゲーム、ニーアオートマタの前日譚。
ゲーム中に登場するヨルハ部隊で使用されている女型とは異なる、男性モデルのデータ収集を極秘に行うことを目的として実験モデルとして誕生した男性モデルのみで編成された部隊の話。
何度も任務に挑んでは生きては帰ってこれない彼ら。そのたびに任務前にバックアップしてあったデータで復元される。しかしそれは復元されたものであって、任務に挑んだ彼らはもういない。自分は何者なのか。そんな疑問も生まれる。
そんな中ただ一人死ぬことを許されないヒーラー型である九号。彼の役割は彼らのバックアップである。任務にて毎回予期せぬことが起こり部隊の誰かが死ぬ。それを復元する彼は彼らの苦 -
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原作となるゲーム『NieR:Automata』のノベライズ、第2巻の“短イ話”です。
ゲームでは語られなかった新たな事実が多々記述されているため、原作の世界観が広がる一冊でした。
1巻では触れられなかったエミールの話もあり最後の挿絵がまた感動で、前作ゲームの『NieR RepliCant』を思い出しました。
『NieR』シリーズと『DRAG-ON DRAGOON』シリーズをプレイされた方、“魔素”という単語は懐かしいですよね。
ドラゴンが新宿上空に出現する例のエンドで“魔素”がこちら側へ持ち込まれてしまったことを覚えています。
マニアックなレビュー、失礼いたしました。
このようにゲーマーの好奇 -
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原作となるゲーム『NieR:Automata』のノベライズ、第1巻の“長イ話”です。
西暦で一万年を数える未来、地球はエイリアンと彼らが放った機械生命体によって侵略されていました。
月面へ避難したとされる人類はアンドロイド部隊を編制し、地球奪還を目的とした精鋭のヨルハ部隊を展開します。
ヨルハ二号B型(2B)とヨルハ九号S型(9S)とヨルハA型二号(A2)のアンドロイド三体を中心に、物語は目まぐるしく進展していきます。
ゲームでは語られなかった部分が“Another Side”で補完され、本書によって原作の世界観が色濃くなったように思えます。
小説版の結末は悲劇であることに変わりありませんが感 -
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舞台『少年ヨルハ』を見た上で購入したが、買って良かった。
いろいろなキャラの視点から物語がつぶさに描かれており、舞台では受取りきれなかった細部まで補足されていた。
また、『人形達ノ記憶』で触れられた某エピソード(これもちょうど現地で見たものだったし、台本も読んでいたのだが、小説としての描写が加わってまた楽しめた)や、本編の後日談まで収録されていて、舞台の内容以上のボリュームになっている。
正直舞台のときには(時間の関係か)描写が足りず「猟奇的な方向に持って行きたかったのだな」という印象を受けた場面もあったのだが、小説としてしっかり補完されていて、きちんと噛みしめることができた。
ニーアのノ