吉原真里のレビュー一覧
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今読み終わったばかりで、ちょっと落ち着いてから書いたほうがいいかもしれない。
愛の物語だった。
和子さんと邦彦さんのお二人の手紙を読むだけで、なんていうのか、自分の内面も波立つ感じがした。特に初期の、情熱がほとばしる感じの手紙に。それだけでも相当な、自分自身の心の動きがあり、若い頃のことは覚えてないが、最近にはない読書体験だった。
でも、この本はそこだけにとどまっているわけでは全くない。バーンスタインへの愛を糧として、お二人ともどんどん先に進まれる、高く昇っていかれるのだ。もともと環境や才能のベースが凡人とは違っていたというのは大きいかもしれないけど、こんなことってあるんだなと思わされた。
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予備知識は皆無。どんな巨匠なのか、何も知らないまま読み始めてしまった。
でも、それが却って良かったのかもしれない。
音楽と人間をこよなく愛し、人を愛することと音楽を愛することは私にとって同じことだと言ってのける台詞を読みながら、彼の創る音楽を想像することができたから。
技術的な巧さや凄さだけではない、人間的な魅力を兼ね備えた人。そしてそれを音楽で表現できる人だったのだろう。そんなレナード・バーンスタインという一人の人間を愛した二人の人の、人生の記録。そういう本だと思う。
レナード・バーンスタインという人を評するような論文ではない。いたずらにセンセーショナルに、ドラマティックにしたりするよう -
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国際的芸術イベントである、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールの、第13回大会の模様を描いた作品。著者の吉原真理氏はハワイ在住の大学教授で、アマチュアながらコンクール出場を目指すピアニストでもある。
最も印象的だったのは、開催地であるフォートワースの人々の、コンクールに対する情熱である。資金の援助からイベントの運営に至るまで、アメリカ国民の非常に利他的なボランティア精神という一面が垣間見られた。
演奏者が宿泊するのはホテルではなく、ホストファミリーと呼ばれるボランティアの家庭だったり、コンサート運営にかかわるスタッフたちの、ボランティアの域を超え組織化されたプロフェッショナルな活動に驚 -
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偉大なるバーンスタイン
指揮をする姿や作品は知っていたが
私生活について詳しくなかった
同性愛者であることは
薄っすら知っていたが
最近はもう周知の事実になっているということにも驚いた
(映画も未見)
膨大な資料の中から
二人の日本人の書簡が
まずはあのバーンスタインに
そんな交流があったことに驚く
あのバーンスタインだぞ?
手紙の返事が来るとかうそだろ!
それが続くなんて…
当時の音楽界の事情も相まって
とても興味深く読んだ
当たり前なんだけど
バーンスタインの晩年は
私の若い頃と重なっている
途中まで歴史上の人物のように読んでいたけど
同じ時代にいたんだよな〜
その後の小澤佐渡と -
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『親愛なるレニー』の著者であり翻訳者でもある、吉原真里さんによる自叙伝的私小説。そう!これはあくまでも“私小説”だから、主人公のMariが語ることがすべて実体験とは限らない‥のだけれど。いつ、どこに住んでいたかだとか、どんな属性の友達がいたかなど、ひとつひとつのエピソードにはリアリティが有って、同情したり感心したり。でも‥なんというかMari、優秀なんだろうけれども時々上から目線になるのがヤな感じだったり脇が甘くて危なっかしいところもあり。長く英語圏に住む身内も英語を話す時にはMariっぽくなるのは生存戦略なのだろうか。御本人は大学教授だけあって、話も上手でチャーミング。ポリタスの和田静香さん
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ネタバレ[ 内容 ]
「オンライン・デーティング」とは、インターネットのサイトを使ってデート相手を探すことである。
年齢・職業・人種・地域を超え、今や、アメリカ主流文化の一部となっている。
新しい出会いを探すには、ウェブが最も便利ということだろう。
大手サイトに登録した著者は、ニューヨーク、そしてハワイで、さまざまなアメリカ男たちと「デート」する。
出会い、つきあい、そして別れの中から、人間臭いアメリカが見えてくる。
[ 目次 ]
オンライン・デーティングとは
動詞「date」のもつ意味
私のオンライン・プロフィール
アメリカのオリエンタリズムと男女関係
いざ、出陣!
ネッド(編集者)
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