不機嫌な英語たち

不機嫌な英語たち

1,980円 (税込)

9pt

3.5

水村美苗氏(作家)、推薦!
河合隼雄物語賞、日本エッセイスト・クラブ賞
(『親愛なるレニ―』にて)受賞後、著者初の半自伝的「私小説」。

些細な日常が、波乱万丈。カリフォルニア・ニューイングランド・ハワイ・東京を飛び交う
「ちょっといじわる」だった少女にとっての「真実」とは。

透明な視線と卓越した描写で描かれるちょっとした「クラッシュ」たち。

【推薦コメント】
小さい頃のアメリカ体験が優れた資質に火をつけ、英語がもう一つの母語となった希有な女性――その瑞々しい筆で綴
られる思い出話は、おかしく、哀しく、そして驚きに満ちている。私たち日本人が日本人であることの意味をいかに
考えずに済ましているか、済ましていられるかを考えさせる。
――水村美苗氏(作家)

【目次】
ミリョンとキョンヒ
――The Plastic Wrapper
ある日、とつぜん
いなり寿司の発表
ピアノ・レッスン
ハイウェイの向こう側
こちら側の人間
Love, Always
――On Not Becoming Asian American
レベッカの肖像画
ブドウと水着
ニューヨークのクリスマス
On Being Interpellated as Asian American
The Chinese Boy
カシオの腕時計
山手線とナマチュウ
――On the Matter of Eggplant
詩人のキス
Kitchen & Bath
――On Becoming a Woman of Color
お向かいへのご挨拶
父とイチロー
続 私小説
――What I Write About When I Write in English

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不機嫌な英語たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    英語を巧みに操れると、それだけで強者になれたような気になるのかもしれない。
    私は、もしかしたらそれを望んで最近英語を勉強しているのかもしれないと気付いた。

    吉原真里さんは、この本で、自身の嫌な部分も正直に表現していると思った。
    実際、人間は自分をよく見せようとするけど、「こんなこと思ってる人と付き

    0
    2024年07月20日

    Posted by ブクログ

    著者の自伝的なエッセイのような,小説のような本。英語ができぬままに,中学生でアメリカに渡り,英語ができるようになるに連れて抱く,気持ちを素直に表現している。ただし,良いことばかりではなく,他者に対する苛立ちや諦めのような負の感情もちゃんと描かれている点が非常に面白い。大学院時代や大学教員となってから

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    『親愛なるレニー』の著者であり翻訳者でもある、吉原真里さんによる自叙伝的私小説。そう!これはあくまでも“私小説”だから、主人公のMariが語ることがすべて実体験とは限らない‥のだけれど。いつ、どこに住んでいたかだとか、どんな属性の友達がいたかなど、ひとつひとつのエピソードにはリアリティが有って、同情

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    ハイウェイを超えた向こう側の中学まで一緒に車で通学していた同級生Rochelleと疎遠になった話や、クリスマスのニューヨークでのハプニングなど、気まずいエピソードが目の前に起こったようにリアルで、読後も苦く心に残った。

    アメリカへの突然の転校、自分の意思でのアメリカ留学、いろいろなルーツの人と生活

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    「水村美苗氏推薦!」という帯とタイトルだけで手に取ってしまい、読み進めるごとに「英語との格闘ストーリーかな」という予想と期待が2/3くらいは早合点だったことに気づく。著者の半生かと思いきや、それも違い、「私小説」とな。
    それでも私には決して見えることのないアメリカ社会の奥の奥、異文化とさまざまな人種

    0
    2025年02月18日

    Posted by ブクログ

    読みはじめてすぐに、水村美苗さんの『私小説from left to right』に似てるなと思ったら、それを意識して書かれたものだった。
    この本も自伝的要素のある小説である。それは読めばわかるが、タイトルと表紙の絵と著者のプロフィールから、英語やアメリカ生活を描いたエッセイかなと思ってしまうのが、惜

    0
    2025年02月17日

    Posted by ブクログ

    そこまで赤裸々に書かなくても…と思わないでもないが、全体的にはよかった。
    自分の経験と重なることもあり、懐かしかったり共感したり、改めて考えたりしながら読んだ。
    英語部分が読みにくい!意図的にチャプターブレイクの紙みたいなデザインにしてあるようだが、せっかく興味深い内容なのに、そして筆者の伝えたい話

    0
    2024年03月09日

    Posted by ブクログ

    英語の知識が身につく本かと思って読んだのは、完全に間違いだった。
    もちろんタイトルにあるように英語にまつわるエピソードは出てくるけれど、アメリカという英語圏で生活している著者の日常の話。
    性的描写などは、鼻につく感じが受け付けなかった。それ書く必要ある?みたいな。
    ジェンダーや文化を研究している著者

    0
    2024年02月02日

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