高田明典のレビュー一覧

  • 世界をよくする現代思想入門

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    普遍的な真理をあきらめた現代思想が目的としていることを、それぞれの思想についてわかりやすく説明しようとしてくれている。おもしろく読んだが、いろいろなことが書いてあって、読後しばらくたった今となっては、内容をあらかた忘れてしまった。ただ、こういった本を時折頭に通すようにするのは悪いことでないと思う。

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    2016年03月24日
  • ヒーローたちの戦うキモチ~ウルトラマンからワンピースまで

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    特撮やアニメのヒーローたちが何故戦うのか、あるいは何故戦わないのかを分析したものだ。そのアプローチのベースになっているのは、主にロジックと類型化であり、全てに賛同するわけではないけれど、説得力のある論理構成で面白いと思った。特に、私自身の本書の直前に偶然読んだ「殺人者はいかに誕生したか」に採用されている心理分析のアプローチととても似ていて、これが心理学の方法論なのだろうかと感じた(心理学を学んだことがないのでわからないけれど)。
    ただ、題に「戦うキモチ」と書いてあるのだから、ロジックばかりではなく、もう少し感情にも着目して欲しかったなと思う。ヒーロー達の人物造形はどのような感情の表れなのか、と

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    2015年10月05日
  • 情報汚染の時代

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    情報を伝える経路、情報を位置づけることが大切である。リアルとネット、何かが間違っている。
    便利とは どういうことなのだろう。
    チェックリストがあるので、機械的に分けることもひとつのやり方である。
    私たちの望むものは?

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    2015年07月09日
  • 難解な本を読む技術

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    藁にもすがる思いでこういう本を読んでいる自分がなさけないが、わからないままでいるのも嫌だ

    翻訳の思想系の本の読み方
    すらすら読めた
    「私にとって難しい本は私に必要な本でなく、私にとって必要な本は私にとって必ずやさしい」(加藤周一著『読書術』より)ということか

    読書ノートの取り方も参考になったが、読む本を選ぶ大切さについての「ダメな本なら読まないほうがいいというのでは不十分で、ダメな本を読むのは百害あって一利なしだ」という言葉印象に残った
    著者がいう通り「時間は有限」なのだから、いたずらに積ん読を増やさず選書に時間をかけるべきだと思った

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    2015年03月20日
  • 難解な本を読む技術

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    哲学書を例に,難解な本をどういう心がけで読めばいいかを系統建てて丁寧に説明してくれる.哲学書以外の本にも応用できそう.「<わかる>とはどういうことかという基準は人の興味や関心よって異なる」,「<わからない>という感覚を見逃さずに,その理由を考える」など,他の読書術の本にはない様々な示唆を与えてくれる.これからは,難しい本に出くわしても,「難しい→つまらない→眠い」で終わらず,難しいなりにも自分の人生に活かそうとする積極的な姿勢で臨めそうだ.

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    2014年10月11日
  • 世界をよくする現代思想入門

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    細部の理解なしには到底把握したことにはならないのが哲学であり、現代思想全般だということを改めて思い知らされた。ざっくり教えてくれようと意図されたこのような書物の大方が、最初は「優しいおじさん」がそっと手をとって歩いてくれているのが途中から「そんな甘いもんじゃないんじゃい、おりゃー」と豹変して振り回してくれちゃうのは、困ってしまうのだ。そして結果最後のブックレビューに書かれていた「何の疑問も感じないほどにまで読み込む」ことが絶対的に課される。辛い。
    リチャード・ローティーはじめポスト構造主義以降を耳かきほどのテイスティングスプーンで味見をさせてくれたことには感謝するけれども。

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    2014年05月14日
  • 世界をよくする現代思想入門

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    これは良書。

    タイトルの通り、構造主義やポストモダニズムに代表される「現代思想」を扱った一冊です。現代思想と哲学の違い、現代思想の誕生と変遷、その未来までを扱っています。レヴィ・ストロースやハイデガー、アガンベンといった有名どころの思想もわかりやすく説明しており、現代思想の概観をつかむにも好適でしょう。

    とはいえ、それだけでは「よく出来た入門書」の域を出ません。本書が優れている点はひとえに、現代思想の目的と機能を明確に示していることにあります。

    著者は、現代思想の目的は「世界をよくする」ことにあると断言します。そして現代思想とは、その目的を達成するための「道具」なのだとも言います。
    その

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    2014年02月14日
  • 世界をよくする現代思想入門

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    タイトルが結構自己啓発臭がするけれど、そういう本ではない。同級生にデリダの脱構築の概念がうまくつかめずに苦労しているという話を彼にしたところ、この本を薦めてくれた。薦めてくれてありがとう。かなり目から鱗が落ちる部分があった。この本は哲学と現代思想を分けて、そのうちの現代思想について非常にわかりやすく解説してくれた本。これを読んでホントによかったな。何せ武器になる。マシンガンを拾った感じだ。現代思想を読み解くのに役立つというよりは、生活や就労場面でモロに役立つものって感じだ。ただし、この本は万人にオススメできない。いや、オススメできる。条件があるのだ。この条件を満たしていないと、かなりの確率でわ

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    2012年02月28日
  • 難解な本を読む技術

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    この本自体はとても分かりやすくかかれている。しかし付録2の代表的難読本ガイドで「マットのつまみ」とか出てくると「そんな本無理して読まなくていいか」とも思ってしまうのは多分私の能力不足なんだろう。

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    2012年01月24日
  • 難解な本を読む技術

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    タイトル通り、難読本、それも主に思想系の本を理解するための技術を述べた本。色々と読書術に関する本も読んできたけれど、「本を読む本」に通じるところがあるのは古今の学術的な本を読みこなすための本格的読書法というのはある程度枠組みが固まっているということだろう。登山型・ハイキング型、閉じている本・開いている本という分類は自分にとって目新しかった。思想系の難読本はほとんど読んだことがないけれど、挑戦してみたくなる。

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    2011年12月24日
  • 難解な本を読む技術

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    これは普通に本を読むのとは違った技術なので
    読書好きの人には向きません。
    この本では哲学の本に限り紹介していますが
    それ以外の専門書でも使えるのではないでしょうか。

    つくづく哲学書は難解なものだ、
    と言うのがよくわかるのが最後の難解書の紹介部分です。
    これのラカンの本は目が飛び出るほど難解です。
    どうして哲学の本ってこんなに難しいんでしょうね…

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    2011年09月20日
  • 世界をよくする現代思想入門

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    [ 内容 ]
    難解で役に立たないと思われがちな「現代思想」。
    しかし、それらの思想が、どんな「目的」を持って、どういう「道筋」や「思考の技術」を使って展開されているのか、を見ることによって、「難解さ」は解消し、「役に立たない」という批判は誤解にすぎないことがわかるでしょう。
    本書では、「現代思想」によって、「幸福」や「よさ」を追求するための技術を解説し、それが日々の生活の中で使えるようになることを目指します。
    繰り返して参照するのにも便利な「ブックガイド」「キーワード解説」付き。

    [ 目次 ]
    第1章 現代思想の目的
    第2章 現代思想の「土壌」
    第3章 現代思想の「誕生」
    第4章 現代思想の

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    2014年10月30日
  • 難解な本を読む技術

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    あまりこういう本を登録する事はないんだけど・・・メモ代わりに。

    ・本の内容は「開かれた本」(素地を提供して読者の自発的な思考構築を促すもの)、「閉じられた本」(著者が明確な結論を持っており、それを読者に提供するもの)
    ・本のタイプは「登山型」(始めから理論を一つずつ積み上げていくもの)、「ハイキング型」(周りの景色を楽しみながらその時々の展開に注目するもの)
    ・読み方は「同化読み」(記述が正しいという前提で著者の意見に賛同しながら読む)、「批判読み」(懐疑的な眼差しでそれぞれの理論を吟味しながら読む)

    ・・・以上の組み合わせで心構えを変えながら読むが、簡単な登山型もあれば、軍事訓練のような

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    2010年05月22日
  • 世界をよくする現代思想入門

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    「哲学」と「現代思想」の違いから始まり、フッサールからハーバーマス、デリダあたりまでをザックリ分かりやすく開設してくれる。しかし、あまりにも分かりやすいため、後読感は薄い

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    2009年10月04日
  • 難解な本を読む技術

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    著者の研究分野である哲学を例に本の読み方を説明した本。
    自分の興味があるテーマの位置付けの把握方法、あるいは興味対象の絞り込み方など参考になった。

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    2025年06月26日
  • 難解な本を読む技術

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    哲学や思想の分野の難解な本を読んで理解するためのヒントが示されています。

    哲学や思想の本には、著者が自分の結論を明確にもっていてそこへ向かって議論が構築されている「閉じている本」と、読者自身がみずからの意見を構築することをうながす「開いている本」があり、それぞれの本の性質におうじた読みかたをする必要があると著者はいいます。さらに、「外部参照」が必要な本とそうでない本、「登山型」の本と「ハイキング型」の本といった分類をおこない、それぞれについてどのようなスタンスで読むべきなのかということを解説しています。

    後半には、「代表的難解本ガイド」として、現代思想の分野を中心に二十人の哲学者や思想家た

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    2022年10月06日
  • 難解な本を読む技術

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    難解本を読むための技術が述べられているがこれは普通の読書を行う際にも使えると思った。特に第二章の読書にむけた準備では選書について語られており、他の読書法の本ではあまり語られていない部分だと感じた。

    最後の方には難解本の著者の紹介がいくつかされており、簡単な内容の紹介や読む順番などが丁寧に書かれていた。読書のレベルに上げたい人にオススメの一冊だと感じた。

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    2021年08月05日
  • 世界をよくする現代思想入門

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    現代思想の入門書です。ただし、ソシュールの言語学からレヴィ=ストロース、ドゥルーズやデリダといった人びとの思想の内容を紹介することよりも、彼らの思想がどのような「目的」を持っているのか、というところに焦点を絞った内容になっています。

    「現代思想」は、「哲学」とは異なり、目的を離れて正しいかどうかを議論することはできないと考えると本書では述べられています。特定の目的をもたない普遍的真理を探究することの断念から、現代思想はスタートします。こうした観点に立つならば、脱構築の実践による「正義」の発想や、観察者が観察対象の外部にたつことはできずつねに参与者でしかありえないという立場をとるガーゲンやモラ

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    2019年02月27日
  • 難解な本を読む技術

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    この歳になって読むような本でもないのだが、実際に難解な本が存在するのだから仕方がない。でもやっぱり若者向け、というか大学生向けだった。しかしながら、知識は積み上げるべきであるという観念に何となく支配されていた自分には、(入門書から始めるのではなく)「『知りたいこと』が書いてある本から読み始めるのが、最も効率的な方法です」という助言は利いた。また、「読書の真骨頂は『読まない』ことにあります。」というのも同感である。無駄な本は読んでも百害あって一利なしなのである。

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    2021年08月08日
  • 難解な本を読む技術

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    タイトル通り、難解な本ということで、古典を読むことを主眼に置いてます。

    読書ノートについては大変参考になります。
    しかし、具体的に身につけるには、時間がかかりそうな方法ではあります。

    個人的には、書物を分類している箇所も参考になりました。
    登山型など。

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    2017年07月27日