高田明典のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ひとえに難解な本を読むといっても、開かれた本と閉じた本、登山型とハイキング型、同化読みと批判読み、といった具合に、2の三乗で8種類のパターンがあるから読む前にどのパターンか調べといた方がいいよ、あ、後、不必要な本を読んでる時間とかもったいないから、そこらへんもちゃんとね、的な読書論はさておきノート術。
一般的な読書ノートとのちがいは単純。一般的なノートは気づいたことを次々と時系列で書いていくのに対し、このやり方はあらかじめ本に対応する箇所を決めて何度も読んで感想を書いていく。
第2章に対応するノートの箇所が10ページから14ページだとしたら、2章を読んで疑問に思ったことや、読んでいてわかった論 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
フロイトの「無意識」、デリダの「脱構築」、ドゥルーズの「襞」、フーコーの「生権力」、ナンシーの「共同‐体」、ジジェクの「否定の否定」…これまでに何度も齧っては躓いていた、錚々たる哲学者たちの思想を理解するには、どうすればいいか。
本書はいわゆる難解な「思想書」を、読んで理解するために必要な技術を紹介。
前半の章では、本のタイプの分類や、選書の仕方などの準備段階から、実際に本を読む方法と、同時に記録する「読書ノート」の取り方といった実践まで、基本的な読書の技術を学びます。
そして、後半の付録には、学生による「読書ノート」記入例と、「代表的難解本ガイド」をつけましたので、読書の技術を -
Posted by ブクログ
ここでいう「難解な本」とは哲学書や思想の本のこと。ただ、この本を読めば、そういう本がすぐ読めるようになる、というものでもなさそう。それなりに練習と訓練が必要だ。哲学書や思想の本の「名著」といわれる本は、一回読んでわかると思うなよ、読書ノートを作って、何度もていねいに読み込んでいけ、といわれたら、確かにそうかも。参考になったと思ったのは、読む本の選び方のところ。日々の出版情報に踊らされて、目の前の本に飛びつくだけでは、限られた生涯の時間にどれだけ「良書」とめぐり合えるだろうか?とても納得した。それと「わかる」というのは「わかったことを実際に使えること」だというところ。自己啓発書なんかでも「頭に収