大西尹明のレビュー一覧

  • ラヴクラフト全集1

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    再読。
    インスマスの影に始まり、ラヴクラフトの名作と言わしめたストーリーが詰められています。
    ここら辺の訳者がなかなか癖があり、読む人を選ぶとは思いますが、個人的にはよどみなく読めました。

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    2025年11月25日
  • ラヴクラフト全集1

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    ネタバレ

    ①インスマスの影
    好奇心から怪奇な伝承が伝わる街を訪れてみたわたしは、そこで恐ろしい話を聞かされて――。
    終盤で回収される伏線とメリーバッドなエンドに、普通のホラーにはない哀愁を感じた。異形を単なる敵やモンスターとして描写しない点がラヴクラフトらしさ。

    ②壁の中の鼠
    かつて陰惨な事件が起きた館を引き取り改修した、その犯人の子孫に当たるわたし。飼い猫がしきりに壁の奥を気にすることから、息子の友人らと共に探索に出かけると――。
    這い寄る混沌の名が出ることから、これも神話の一端になるのか。終盤、流れで一気に読み終えると、その不条理な結末に二度読みしてしまった。

    ③死体安置所にて
    葬儀屋だった男が

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    2020年02月23日
  • ラヴクラフト全集1

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    クトゥルーつながりで本家に立ち返る。
    独特な言葉運びで執拗に描かれる不気味さ。やっぱりラヴクラフトは偏執的で不気味で面白い。「インスマウスの影」が最高です。また、夢にでてきそう。

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    2019年05月11日
  • ラヴクラフト全集1

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    元々彼の人のことはTRPGの方で知ったのだが、元を知るとやはり人気になるだけの魅力があるのだと思った。
    散々ひどい文章だと本を勧めてくれた知人には言われたものの、余程の悪文なのだろうと開いてみればまったく読みやすいではないか(とはいえ、あくまでも想像よりかなり良かっただけであって、多少引っかかる部分がないわけではなかった)。
    罪と罰やレ・ミゼラブルなどのすぐれた小説を初めて読んだ時のように、ひたすらに貪り読んだのを今でも昨日のことのように覚えている。当時のわたしにとって、ラヴクラフトの書く物語はてんで未知の世界だったので余計に。
    成長した今改めて読むと、当時ほどの感動はなくなっているもののやは

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    2018年07月05日
  • ラヴクラフト全集1

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    一時期、クトゥルフTRPGのリプレイや動画を観るのにハマっていた。それから念願の著作を読む機会を得た。
    常々思ってはいたが、宇宙的恐怖はキリスト教文化に効く表現で日本人には理解しづらいのではないかという印象。ただそれでも日本で根強い人気があるのは、狂気が伝わる表現や未知のものへの好奇心なのだろうか。私はその点で薄気味悪い和製ホラーや海外のパニック恐怖よりも引き込まれて好みである。

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    2014年05月08日
  • ラヴクラフト全集1

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    [インスマウスの影]
     ラヴクラフトの中で一番好きなのをひとつ選べと言われたら、俺はこれ。遺跡や太古の都市なんかだといまいちピンとこないけど、まがりなりにも現代の町がこんな感じだったら、そりゃ気持ち悪いでしょう。「狂気の山脈にて」なんかよりも、俺はこっちのほうが全然いいけどなあ。紀行文的なスタイルも成功していると思うし。インスマウスっていう単語の、なんかヌメッとした魚類的な冷たい感じも抜群。もっともこれはこの短編から逆に刷り込まれた印象かもしれないけどね。
    p.s.
     改めて読み返してみると、いろいろと忘れていたことが多かった。インスマウスの町の沖の<悪魔の暗礁>にいたのが<ダゴン>だったとは

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    2025年09月02日
  • ラヴクラフト全集1

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    インスマウスの影、名作言われるだけある。シンプルに本編も面白いのに、ラストの語り手の末路が本当ゾクゾクする。

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    2025年03月03日
  • ラヴクラフト全集1

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    怪奇・幻想小説の先駆者であり、クトゥルフ神話と呼ばれ世界中に熱烈なファンを持つ体系的作品群を生み出した、ラヴクラフトの代表作が詰まった短編集。生前に出版された唯一の中編『インスマウスの影』を筆頭に、ブラックユーモアの利いた『死体安置所にて』、ダークファンタジーの感もある『壁の中の鼠』、宇宙的恐怖(コズミックホラー)を体現する名作『闇に囁くもの』、とラヴクラフトの作風が網羅されている。ハマりそうな予感。

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    2024年07月17日
  • ラヴクラフト全集1

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    クラスメイトが読んで欲しいと貸してくれたので拝読。
    小難しくて読めてない話があるから教えてくれとの事。お任せ下され!と読み始めたのですが、100年近く前の作品なので確かに文章がかたい。にも関わらず凄い世界観で引き込まれました。
    クトゥルフ神話の元祖らしく、かなりダークな世界。
    クラスメイト曰く「ダンジョン&ドラゴンズ」等に影響を与え、ラヴクラフトさんの世界観を元にしたボードゲームも人気だとの事。
    わかるなあ、これはクリーチャーと戦いたくなります。(後方支援で)

    短編集なのでまたそれぞれに感想を書きますのでご興味ある方はお付き合い下さい。実際に読まないと分かりにくい世界観なので簡単に書きます。

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    2024年01月21日
  • ラヴクラフト全集1

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    ネタバレ

    クトゥルフ神話TRPGが好きで、手を出してみた。インスマウスの影から、あのクトゥルフの世界独特の不気味さと、好奇心が擽られる展開(TRPGの探索って感じ)で好き。
    BADENDな落ちも好き。

    "インスマウスの影"、"壁の中の鼠"、"闇に囁くもの"は名状しがたい生物が色々出てきて面白い。
    "闇に囁くもの"は、内容も一転してるしタイプだし都合のいいこと書いてあるし、捨てろって言われてたテープを持ってこいだとか、不自然すぎて悪魔の誘いとしか思えず。行ったところで、彼の周囲から腐臭がしたり、声を出しても口元の動きが髭で見

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    2023年11月21日
  • ラヴクラフト全集1

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    4編の作品が集録されています
    あとがきにあるように「ラヴクラフトのリズム」に苦みましたが、徐々に慣れてきました。
    100年近く前の作品とは思えない現代的なSF感があった「闇に囁くもの」は特に面白かった。
    ラヴクラフト作品はイメージ力がある読者がハマるらしいのでお試し下さい

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    2023年07月26日
  • ラヴクラフト全集1

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    ついに初めて読みました。
    意外と普通な伝奇小説ふうでした。
    小説読んでいて、初めてポーの一族的な重厚さを感じまして。
    ずっと冷たい印象が続く感じもして。
    訳がいいのかな。この方の訳のは他にあるのかな?この一巻だけ?

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    2021年04月18日
  • ラヴクラフト全集1

    購入済み

    狂気と怪奇と狂言の狭間、どう捉えるかは読み手次第。「壁の中の鼠」「闇に囁くもの」は特にその傾向が強くて面白い。
    「インスマウスの影」は特に形容しがたい気持ち悪さがあった。主人公があからさまなバッドエンドフラグを進む様をこれでもかって丁寧に描くくせに、肝心な謎の生物の正体であったり、話のオチであったりがぼかしてあって、嫌な方にばかり想像が膨らむ。この考える余地が恐さの肝かも。
    読みながら、「伝奇集」のウクバールを思い出した。語り、騙られることで非実在のものが形を得る。幻想と現実の境界が曖昧になっていく。

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    2021年01月18日
  • ラヴクラフト全集1

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    個人的に読んでいて眠くなる文体だけど、何故か続きが気になって読んでしまう。
    クトゥルフ系は読んでいてワクワクする。

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    2020年07月04日
  • ラヴクラフト全集1

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    ラヴクラフトの短編集1。
    4話収録されています。
    「クトゥルフ神話」に関連する話が2話、「インスマウスの影」「闇に囁くもの」。
    特に「闇に囁くもの」は、宇宙規模の壮大なスケールで、精神的にも不気味な物語でした。
    雑誌の「ムー」などに載っていそうな、、、。
    太陽系外惑星(冥王星を見る目が変わりそう!)などが出てきてちょっと宗教的な匂いもするし。
    謎の囁き声、レコードに録音された話し声、一階から漏れ聞いた複数人の話し声、、、情景がとても不気味に表現されていて、本当に聞こえてきそうな不気味な感覚で怖かったです。
    映画の「THE 4TH KIND」や「X-files」を思い出しました。
    読む前は、「世

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    2020年03月23日
  • ラヴクラフト全集1

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    言わずと知れたホラーな味付けオカルトファンタジーの古典
    マンガでいうと諸星大二郎
    想像力がないというよりそれを喚起させる描写に対する好みの問題だが
    ホラーは苦手なので
    この作品も何が面白いのかさっぱりわからないが
    丁度『メガテン』を遊んでいるので
    ラブクラフト世界が神話と祭り上げられるのは面白いと思う

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    2019年01月11日
  • ラヴクラフト全集1

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    ネタバレ

    クトゥルフ神話の原典。古典ホラーで、典型的だけど印象深い仕組みのものが多かった。現代のスプラッタや人間の醜さ系の惨い強さとは違うので、安心して楽しめるタイプのホラーだと感じた。
     TRPGで有名な、「イア、イア、クトゥルフ、フタグン!」などのクトゥルフへの祈祷文も登場する「インスマウスの影」の最後が好き。

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    2018年08月26日
  • ラヴクラフト全集1

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    独特な世界観を持つ怪奇小説家、ラヴクラフト全集の第1巻です。
    短編小説集でそれぞれの話の関連性は希薄ですが、旧支配者の存在や伝説は神話として共通しています。
    ハラハラする悍ましい描写が多いのですが、訳者が言うように楽しむためには想像力を必要とするのがラヴクラフトであると思いました。
    機械にはできない人間の想像・妄想があって、輝く物語です。
    4話全て、頭の中で世界が広がりました。
    第2巻にも期待します。

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    2018年02月24日
  • ラヴクラフト全集1

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    中学生時代からラヴクラフトは愛読書でして、
    元となった「ラヴクラフト傑作集1」は
    ボロボロになるまで読み込んでいました。
    で、念願の全9巻の全集となり、この本も再読の再読。
    ・インスマウスの影・・・安上がりの旅行のはずが、
    ヘンに興味を持っちゃったために、とんでもない事件に
    巻き込まれてしまう。名状し難き者から追いかけられる
    恐怖。風景の描写が良い分、怖さが増す。
    クライマックスの後で、驚愕の事実が!
    ・壁の中の鼠・・・ご先祖のルーツ建物で起こった事件。
    禍々しい先祖の血は現代の人間にも・・・。
    地下での状況がめちゃ怖い。
    ・死体安置所にて・・・そんなことやっちゃあ亡霊に
    恨まれるよなぁ~な、

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    2017年11月25日
  • ラヴクラフト全集1

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    ラブクラフトという名を知ったのはオカルト映画だったか、菊地秀行の小説だったか??高校生ぐらいまで、クトゥルー神話というのもギリシャ神話や古事記と同じ類だと思っていたような気もする…(^^;)
    ホームズやブラウン神父といったミステリの王道を再読してたので、ホラーの常識も今一度。

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    2017年11月12日