大西尹明のレビュー一覧

  • ラヴクラフト全集1

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    4篇の短編集。著者が生み出した「クトゥルフ神話」とはどんなものかと思い、ホラーは苦手ですが手に取りました。

    忌み嫌われた街――“インスマウス”に好奇心で赴いた青年に舞い込んだ底知れぬ恐怖を描いた1作目の短編『インスマウスの影』。
    得体のしれない何かから、じわりじわりと追い詰められていく恐怖と不気味さが読み手にも伝わり張り詰めた緊張が続きます。背筋がぞくりとする描写が続くも、先が読めない展開に一気読み。まさかそんな後日談が待ち受けているなんて…!と予想ななめ上のラストにしばらく放心しました。150頁弱の短編に凝縮された、闇を携えた恐怖とわずかに垣間見える長い長い歴史。読み応えは十分です。

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    2017年04月09日
  • ラヴクラフト全集1

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    なんとなく怪奇小説といえば真っ黒な表紙のラヴクラフト!程度の知識しかないままに古本屋で見つけて買ってきました。買ってからしばらく放置してたけど、読みだすとなかなかおもしろかったです。
    小学生並の感想で申し訳ないが、やはり怪奇小説というだけあって雰囲気がすごかったです。
    闇に轟くものは読んでいて不気味な雰囲気がとても伝わってきますね。
    エイクリーの正体は一体何なのか、どこまでを信用してよいのか、一体向こうではどんなことが起こっているのか。手紙から伝わってくるだけではあるが、読んでいるこちらまでついつい引き込まれてしまう。
    正直、他の作品は闇に轟くものを最後に読んでしまうと霞んでしまいましたw

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    2014年01月20日
  • ラヴクラフト全集1

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    カルト的人気を誇るラヴクラフトのクトゥルフ神話。幽霊や凶悪犯といったものとは違うなんとも形容し難き恐怖と狂気の物語。ハマる人はとことん惹き込まれるのも納得。
    だが、100年近く昔の作品であり現代人の文章の感性だと読みにくいと感じる人も少なからずいると感じる作風であり万人受けする内容で無いのは確実。
    しかし、だからこそ興味を持った方は一度手に取ってみて欲しい。
    深淵に潜む旧支配者の狂気と恐怖をあなたに・・・

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    2025年05月13日
  • ラヴクラフト全集1

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    1985年以降購入して読んだが、詳細は覚えていない。
    これまで聞いたことがないような擬音のカタカナ、”ほのめかす”という普段使わない訳、不気味な話には惹きつけられた。
    今回電子版を購入したため、読むのが楽しみだ。(2021.9.7)
    ※売却済み

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    2021年09月07日
  • ラヴクラフト全集1

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    それぞれ初めて読んだということはないけれど、全集としてとりあえず一通り読もうって企画。
    改めて読むと、なんか描写というか文章が下手な人だったのねという印象。(^^;
    もしかすると、翻訳のせいかもしれないけれど、たまになにを言っているのかわかりづらい地の文があるんだよね。
    読み直して思ったのは、旧神やら、いわゆるクリーチャーとの邂逅がおっかない話という印象があるんだけど、実際は話者の意識の変遷がおっかない話なのねってこと。
    その視点で見ると、この本では「闇に蠢くもの」が特異な話なんだよなぁ。
    現代のクトゥルフ神話の系列作品では、こっちの方が近い印象なんだけど。

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    2018年03月19日
  • ラヴクラフト全集1

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    ・インスマウスの影
    インスマウス面という描写が印象的。町から逃げ出すところが一番ハラハラした。この本中で一番面白かった。
    ・壁のなかの鼠
    不思議な寺院の話。厄介な人格が出てきたのか、何かに憑依されたのか。
    ・死体安置所にて
    足を切って棺桶に入れてた葬儀屋が死者に足を食われる話。あんまり不思議さはない。
    ・闇に囁くもの
    宇宙人の存在をほのめかす人物と手紙のやりとり。文章は長いものの、目立った展開がなく、最後まで静的な印象。結局何も起きてないと言うこともできる。

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    2016年12月27日
  • ラヴクラフト全集1

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    文体がとっつきづらく読みづらい。呪われた家系って設定が好きなのかな。元ネタとしてもう少し読んでみる予定。

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    2016年11月10日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    アーカムから一日往復一便、バスが向かうインスマスの街は古色蒼然に荒れ果てた奇妙な街だった。街の噂を聞きつけて、貧乏旅の途中主人公はインスマスに向かうことにする。一体この街はどういった街なのか? 面妖な住人達が跋扈する中、主人公は恐怖の夜を迎える。(インスマスの影)

    言い回しは少しく長いがくどくはなく、ねっとりとした恐怖の描写とは対照的に街区の描写は要点を押さえている辺りが好印象。

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    2016年05月28日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    小林泰三さんの著書「玩具修理者」の解説を読んでから“クトゥルー神話”とは何ぞや?と思い、手に取りました!知的好奇心ならぬ知的恐怖心とでも云いましょうか。考えれば考える程、恐怖心が掻き立てられる作品群。でも、やはり翻訳モノだから今一つ読みにくい・・良かったのは『闇に蠢くもの』かなぁ^^

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    2016年01月03日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by 読むコレ

    どうも最近ブーム再燃との事を耳にして購入。
    思えば自分も約四半世紀前にTRPGをやったり、ネクロノミコンなる本を持っていましたが、肝心の氏の作品は未着手でした。
    自分の勝手な想像では宗教的な絡みの強いホラーだと思っていましたが、案外SF寄りの設定で発狂じみていない内容である事が逆に驚き。
    ただ本作は深淵な設定を楽しむ物と捉えてますので、一冊で理解できる物ではないのかと。
    手紙のやり取りで進む「闇に~」が良作。
    文通相手が得体の知れない物に立ち向かい、徐々に変化していく様を描くという手法が面白い。
    怖くはありませんが。

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    2014年06月22日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    人間外が出てくるホラー小説。
    SFとはまた違って、現代の中に
    宇宙人が潜りこんでる的なお話しです。

    個人的には『死体安置所にて』が
    シンプルなホラーで面白かった。

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    2014年05月03日
  • ラヴクラフト全集1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「インスマウスの影」:旅行のさなかに訪れたインスマウスというさびれた町。その町では魚顔をした人々とその嫌なにおいが充満している。このような街の雰囲気作りや人々の描写・人知を超えた生物の描写など
    はさすが、コズミックホラーの第一人者であった。
    そして、オチとして、訪れた主人公自体がインスマウスの人物の血統であったというのも面白かった。
    この物語の背景に筆者の自身の血統に対する嫌悪感や有色人種に対する偏見があるというのを読んだが、それがありありと感じられた。

    「闇に囁くもの」:地球外生命体が地球に降り立ち、自身の目的を達成するために活動を続けており、その活動を妨げる物には容赦をしないというホラー

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    2015年05月24日