デビッドカークパトリックのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『フェイスブック
若き天才の野望』
デビッド・カークパトリック著
滑川海彦さん高橋信夫さん翻訳の本を読みました。
2010年当時までフェイスブックを作るザッカーバーグのノンフィクション本です。
急速に成長するフェイスブックの活写と少年のような19歳のザッカーバーグが読み取れます。
人とのコミュケーションをよくするフェイスブックの成長に邁進します。
ザッカーバーグはお金が欲しいのでないのでMTV、マイクロソフト、グーグルから巨額のお金を積まれてもフェイスブックを売りません。成長に必要なサーバーの費用を捻出。これらの巨大企業を利用してフェイスブックを成長させることに集中します。
フェイスブックが1000人規模の会社になるまで共にした創業当初の友達が去り、広告収入が得るためヤフーーで広告事業化を成功させた女性をヘッドハンティングして、フェイスブックの成長は止まりません。
オバマが大統領になれたのもフェイスブックを最大限活用したのが大きいようです。
良いことばかりではありません。実名主義のフェイスブックは個人情報流出の問題も解決しながら成長します。
ハーバード大学から他大学、高校、一般人、世界にフェイスブックを広げて行くタイミングで多くの苦労とアイデア、忍耐力、新しい仲間の協力で成長していくのは素晴らしいです。
グーグルの共同創立者のラリー・ページに会った時に、報道陣が近にいるのにフェイスブックを使っているのか聴いて、ラリー・ページから『私向きにはデザインされていないから使っていない。』と言われてムキになるザッカーバーグは面白いです。
昔、マイクロソフト、デルコンピューター、インテルのアンドリュー・グローブの本を読んで、急成長で世の中を変えて行くドキュメンタリーを読んだ時と同じように興奮しました。
こんなに急速に成長する会社で働いたらさぞ充実感があるでしょうね。
面白い本ありがとうございます。 -
Posted by ブクログ
今年に入り本格的にFBを使い始めたこともあり、興味が沸き手に取ってみた。一気に読めた。今年読んだ本でも1-2を争う面白さ。
「我々の会社はガスや水道と同じ公益事業である」
「FBの最終目的は人々が置かれた世界をよりよく理解する手助けになることだ」
なるほど。
贈与経済という概念は初めて知った。
またプライバシーに関する考え方は非常に考えさせられた。
「2種類のアイデンティティーを持つことは、不誠実さの見本だ」
「現代社会の透明性は、一人が二つのアイデンティティーを持つことを許さない」
この辺のバランスは非常にナイーブだ。実際にFBを使っていても、もちろんすべて
の情報をあげているわけではないし、自分なりに取捨選択している。それをどう考えるか。
最終的は自らの選択になるわけであるが。
これらを(特にプライバシーに関して)理解してFBを使うより深みが増すような気がする。
非常に刺激的な本であった。 -
Posted by ブクログ
Facebookの創業者が、これほど大きなビジョンをもっているとは考えてもみませんでした。
動機が金ではないというのは素晴らしいことですが、目の前に大金を積まれれば、誰だって気持ちが動くものです。彼は違いました。
普通私たちは、自分のプライバシーがさらされることを嫌います。しかし彼は、「多くのことを共有するほうが世界が良くなる」という考えをもっているようです。確かに、インターネットのもっている匿名性は、様々な混乱を引き起こしています。
現代社会は、今後ますます透明性が求めらるのかもしれません。最近の芸能人や政治家のスキャンダルを見ると、その可能性は大きいと言えるでしょう。そういう社会においては、私たちも常に一貫性のある言動を心がけなければなりません。
500ページを超える本を、久しぶりに読み切りました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレfacebook の成り立ちから破竹の勢いで成長していく過程、そしてマーク・ザッカーバーグの考えなどが見れて面白かった。前半半分は面白くてどんどん読み進めれるが、後半半分は似たような話の繰り返しで大分だれてきたので蛇足に感じた。調べた情報を全部詰め込んでいるように見えたので後半部分はもう少しコンパクトにして欲しかった。
全ページを通じて見えるザッカーバーグのお金のためにやってるんじゃないんだという姿勢、世の中をオープンにつなげるという強い信念に感銘をうけた。
その他メモ:
* 今では受け入れられている facebook の news feed 機能でさえリリース時は大反発があった。ストーカー機能だと大批判をうけた p.276
* ヤフーにも売却しかけたことがあったこと
* fb の写真投稿機能は高解像度のものを保存していない。機能も貧弱、それなのに断トツ一番の写真共有サイトになっている p.315
追記 2016.05.05:
Facebook初期の頃が非常によく分かる。スタートアップがどうすれば成功するのか、ほんの少しかもしれないが確実に参考になる部分がある。初心も思い出させてくれる。星4から5に変更。
facebook以前に色んなソーシャルネットワークがあったことの記述も面白い。sixdegreesはossもなくオラクルに巨額の使用料を払ったりインターネットが電話回線であるなどタイミングが早すぎた。フレンドスターはサービスのスケールアップが追いつかず表示するのに20秒もかかったのが敗因であったなど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスタートアップのすべてがつまった本。アメリカでは、所有と経営が分離している、というのが良くわかる。投資の面では、5章のアクセル、ワシントンポストからの資金調達の攻防は、臨場感がありすぎて面白すぎる。
ザッカーバーグ自身がどんどんCEOとして成長していく姿が、下手なノンフィクションよりも面白すぎるし、FB自体も、写真機能・タイムライン・大学以外への開放と爆発的にサービスが拡大していく姿もネットビジネスの成功物語として面白すぎる。そのすべてにおいて、ザッカーバーグの強固な意志があるところがすごい。数千億の買収提案が来たら、普通売却してしまうだろう。
しかもそれが、本当に売却寸前までいっても、ギリギリで状況が変わって売ることにならなかったり、あまりにドラマチック。ザッカーバーグの意思もさることながら、ピーターシールの資金提供やショーンパーカーとの出会い、アクセルからの資金調達、ヤフーへの売却寸前で株価下落による提案価格の減額、など、偶然に偶然が重なり、そのどれ一つが欠けても、いまのFBがなかったと思うと、あまりにできすぎたストーリー。何度もあった買収提案のどこかでザッカーバーグが会社を売っていたら、当然いまのFBはなかっただろう。
タイミング的に仕方ないと思うけど、サンドバーグのあたりからは駆け足な記載で一気にドラマ性が縮小している、実際にはこのあとGSから5兆の評価での調達、上場もして、InstaやWhatsupの買収やボットの導入、HRへの進出など、さらにドラマチックな展開が続くと思うので、ぜひ、いつか続編が出されることを期待しています。
p53 「われわれは世界を変えるんだ」「フェイスブックは世界をもっとオープンな場所にできる」
p83 シリコンバレー企業の大部分(実はアメリカ企業の大部分)にとって、デラウェア州の会社法が会社設立に有利だったからだ。
p150 ぼくは、シリコンバレーでみんながやっているゲームには加わりたくなかった。VCの資金を導入する、プロの経営者を雇う、大急ぎで株式を上場するか会社を売る、というやつ
p157 バイアコムはFBを7500万ドルで買収したいと提案。ザッカーバーグがこの申し出をうければ、3,500万ドルをポケットにいれることができた。
p209 「人々を理解できるようになることは暇つぶしではない」「FBの最終目的は人々が自分の置かれた世界をよりよく理解するための手助けになることだ」
p239 「あなたはCEOのレッスンを受けなきゃダメよ。そうでないと絶対うまくいかないわ」「やっと本気でぼくにハナシをしてくれる気になったようだね」
その後数週間の間に、リードはザッカーバーグがはっきりと変わったのに気付いた。
p242 アンドリーセン「働かない人間がいたら、ためらわず更迭するのはCEOの仕事だ」「急成長中の会社が常に正しい人材だけを雇うのは不可能だ。選択を間違えることは必ずある。その場合はすぐに処置するのが最善の策だ」
p246 「今ぼくのアパートを見ただろ。金は要らないんだ。どっちにしても、これから一生かけても、FBみたいな良いアイデアは二度と思いつけないだろう」
p249 「グーグルが早まって会社を売らなかったのは頭がいい。今どれほど繁盛しているか見ろよ」
p255 「広告は常にユーザーにとって役に立つものでなければならない」「われわれはユーザにとって付加価値がないような広告で金を稼ぐべきではない」
p271 ヤフーの株価は1日で22%も下落した。攻めるは提示額を8.5億に下げ、交渉が終わることを覚悟。ザッカーバーグは期限よく数メートル先のモスコヴィッツの席にへ行き、大きくハイタッチをした。
p288 「こんなこというと心配するかもしれないが」「僕は、しごとを通じて学んでいるんだ」
p290 「2種類のアイデンティティーを持つことは、不誠実さの見本だ」「現代社会の透明性は、ひとりがふたりふたつのアイデンティティーを持つことは許さない」「オープン性の高いところまで人々をもっていくこと-それは大きな挑戦だ」「多くのことを共有するほうが世界が良くなるという考え方は、多くの人にとってかなり異質なもので、あらゆるプライバシー問題にぶつかる」
p306 「FBは世界の流れに逆らうべきではない、さもないと時代遅れになってしまう」
p311 自分のデータをどこまでFBで公開するかに注意を払うのは当然だ。私の場合は、単純な「フロントページルール」を守ることにしている。自分の大部分を見せることに抵抗はないので、PFには詳細で正確な情報を載せる。しかし、もし地元の新聞の一面に載ったらショックを受けるようなことは絶対に書かないようにしている。
P350 「150億ドルで買ってしまうというのはどうだろうか」「私がコントロールできない限り、会社を売るつもりはありません」
P358 購入した転換可能優先株式には「1倍非参加残余財産優先分配権」と呼ばれるものがあり、これはもしFBが完全買収された場合、MSは実際の現金支出分2.4億ドルまたは、買収価格の1.6%の大きい金額を取り戻すせることを意味する
しかし、今後の投資ラウンドが低い評価額で行われることを阻止する効果はない
p359 「ピーターが今がその時だと教えてくれた」「『資金を調達するなら今がいいよ』という感じに」 -
Posted by ブクログ
2011年に出版されている。mixiが日本におけるSNSの強力なプレイヤーとして紹介されている世界観だ。まさに「SNSによって世界が変わっていくんだ」という空気感があった時代だったことを思い出す。もはやノスタルジーな気持ちになるのだから、自分も年を重ねたなと思う。またフェイスブックの創業物語は映画「ソーシャルネットワーク」程度の知識しかなかったが、本書を読んで映画程には順風ではなかったことを知った(ハーバード以外に広げていくか?サーバ拡張が追いつかない?資金調達をどうするか?個人情報の取り扱いをどう定めるか?等)。それこそフェイスブックは偶然ヒットしたという印象を持っていたくらいだが、当然ながらマーク・ザッカーバーグと創業メンバーの試行錯誤があったのだ。最後に個人的にはフェイスブックが大学内を席巻していく辺りが一番楽しく読めたというのも書き残しておく。
-
Posted by ブクログ
マネーフォワードの辻社長のお薦め。
フェイスブックが大きくなるまでの過程が詳細に記されていて、非常に興味深かった。同社といえば、マーク・ザッカ―バーグばかりが注目されるが、実は若くて超がつく優秀な仲間がいて初めて成り立っていたのだということがよくわかった。個人的には、ダスティン・モスコヴィッツみたいな人好き。ニュースフィードが導入当初デモが起きるほどにユーザーの反発を受けていたという事実は知らなかった。そのような状況でも、ユーザーにとって有益であるという信念を曲げずに、導入を断念しなかったザッカ―バーグはすごい。日本の普通の会社だったら腰砕けになっていたに違いない。(そんな仮定は意味ないけど。)
「モスコヴィッツとパーカーを得たことで、ザッカ―バーグは自らの才能をを補完する理想的なチームをつくることができた。モスコヴィッツはどんなスタートアップにも不可欠な人材だ。地に足のついた努力家のなんでも屋だ。彼はザ・フェイスブックの日々の運営と新しい大学にサービスを拡張するためのデータベース構築の責任者を務めた。システムをお守りするために必要なら、モスコヴィッツは徹夜も平気だった。」
「企業のリーダーたるものは、頭の中に枝分かれのツリーになって入っていなければならない。もしこれが起きればこっちへ行く。しかし別のことが起きれば、別のこの方向に行く、という具合にね。マークは本能的にそういうことができた。」
「ザ・フェイスブックの企業文化は大学の寮の形式ばらないカジュアルさが制度化されたような感じを与える。それが奇妙なことに、献身的ともいうべき仕事への激しい意欲を生んでいる。」