稲葉振一郎のレビュー一覧

  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか
    ちょっとしたきっかけで買って読むことになった本。もともと社会学がどういうものなのか分かってないのに「どこから来てどこへ行くのか」なんてどうでもいいんだけど,専門分野が異なる先生たちの対談というライブ感のおかげでそれなりに楽しく読み終えた。
    結果的には,社会学の中にいろんなジャンルがあること,ほかの経...続きを読む
  • 増補 経済学という教養
    稲葉振一郎先生の新刊が出るので再読。「経済学という教養」についてあれこれと書かれている本だが、今から読むにはかなり厳しい本である。第一に、経済学入門としては、あまり筋がいい本とは言えず、これを主流派の経済学入門とするには、かなり厳しい。第二に、元はwebの連載をまとめたもので仕方ないかもしれないが、...続きを読む
  • 不平等との闘い ルソーからピケティまで
    ルソーとスミスからピケティまで、経済学における不平等に関する論述を俯瞰した一冊。それに対して、ご本人はどのような意見を持っているのか不明なのが、日本の学問の不幸です。
  • 不平等との闘い ルソーからピケティまで
    理解に多くの前提を必要とする。どこに定点を見出すかによってスタンスに違いが出てくる。語られること以外の要素が大きな問題であるよう。その問題は底が抜けているので語られない気がする。処方を見出して共有するの難しそうだというのが率直な感想。
  • 社会学入門 <多元化する時代>をどう捉えるか
    何が真実か判らない、判らないからとにかく、藁をも掴もうとする。ポピュリズムなどの現象には、そういう人々の感情が渦巻いていると感じる。
  • 社会学入門 <多元化する時代>をどう捉えるか
    先日読んだ「Do!ソシオロジー」は総花的で問題意識に欠ける、社会”学”としての観点に乏しいのが不満だった。
    本書ではそういうところがきっちりと書かれている。

    そもそも社会”学”とは何なのか、そこにはどのような理論があるのかをはじめに丁寧に解説していく。
    そして、時代を戻して社会学の成立・発展史から...続きを読む
  • 「資本」論 ――取引する身体/取引される身体
    [ 内容 ]
    「私的所有」が制度化され、市場経済が発展し、資本主義の秩序が支配する世界は、それ以前の「自然」な状態よりも、おおむね有益である。
    だがそうした世界は不平等や労働疎外をも生みだす。
    それでもなお、私たちはこの世界に踏みとどまるべきであり、所有も市場も捨て去ってはならない。
    本書はその根拠...続きを読む
  • 社会学入門 <多元化する時代>をどう捉えるか
    社会学を主専攻としない著者が書いた社会学の入門書。社会学が専門だと入り込みがちな思い入れが無いため、メタな立場から社会学という学問を見られていいです。一回なんとなく社会学を通史的に学んだことのある人向きの本です。
  • 社会学入門 <多元化する時代>をどう捉えるか
    小難しく考えようとしすぎ。 入門ならもっとシンプルで分かりやすくないと。 それから、「社会学とは何か?」の答えは、答えの中に「社会」という言葉が入っていてトートロジーっぽい。
  • 増補 経済学という教養
    <目次>
    第1章こういう人は、この本を読んでください

    第2章出発点としての「不平等化」問題
    1日本社会の「不平等化」
    2不平等と経済学

    第3章素人の、素人による、素人のための、経済学入門
    1ミクロ経済学ーマクロ経済学への入り口として
    2マクロ経済学
    (1)マクロ経済現象-総需要と物価
    (2)...続きを読む
  • 「資本」論 ――取引する身体/取引される身体
    資本主義は不平等や疎外を生み出すシステムだけど、それに代わるものとしてマルクス主義のように新しいシステムを構想するのではなく、持たざるものは「労働力=人的資本」を所有する者として、このシステムに留まるべきだ――ということを、ホッブズやロックの社会契約論を参照しながら、所有、市場、資本など資本主義を構...続きを読む
  • 「資本」論 ――取引する身体/取引される身体
    過去の著名な経済学者の論拠の説明とそれに対する著者なりの意見が述べられています。少々難解で私には難しい内容でした・・・