稲葉振一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
稲葉振一郎先生の新刊が出るので再読。「経済学という教養」についてあれこれと書かれている本だが、今から読むにはかなり厳しい本である。第一に、経済学入門としては、あまり筋がいい本とは言えず、これを主流派の経済学入門とするには、かなり厳しい。第二に、元はwebの連載をまとめたもので仕方ないかもしれないが、総花的でどうも纏まりが良くない。稲葉先生の「勉強ノートを公開してみた」という感じで、要点が整理されておらず、闇鍋みたいな経済学教養本。賛否で云うと否の割合が個人的に高い。
マルクス経済学について書いた部分をバッサリ切って、もっと主流派経済学について書くべきだったのでは?これだと「(マルクス)経済学 -
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[ 内容 ]
「私的所有」が制度化され、市場経済が発展し、資本主義の秩序が支配する世界は、それ以前の「自然」な状態よりも、おおむね有益である。
だがそうした世界は不平等や労働疎外をも生みだす。
それでもなお、私たちはこの世界に踏みとどまるべきであり、所有も市場も捨て去ってはならない。
本書はその根拠を示し、無産者であれ難民であれ「持たざる者=剥き出しの生」として扱われることがないよう、「労働力=人的資本」の所有者として見なすべきことを提唱する。
「所有」「市場」「資本」等の重要概念を根本から考察した末に示されるこうした論点は、これからの社会を考える上で示唆に富む。
[ 目次 ]
プロローグ -
Posted by ブクログ
<目次>
第1章こういう人は、この本を読んでください
第2章出発点としての「不平等化」問題
1日本社会の「不平等化」
2不平等と経済学
第3章素人の、素人による、素人のための、経済学入門
1ミクロ経済学ーマクロ経済学への入り口として
2マクロ経済学
(1)マクロ経済現象-総需要と物価
(2)マクロ経済現象の原因-市場の不完全性か、貨幣愛か
3マクロ経済動学
(1)二つのケイジアン
(2)三つのケイジアン
(3)不完全情報と不確実性
(4)バブルとは何か
(5)この節のまとめ
4この章のまとめ
補論金融システムという魔圏
第4章日本経済論の隘路
1「構造改革主義」は「市場原理主義」で -
Posted by ブクログ
資本主義は不平等や疎外を生み出すシステムだけど、それに代わるものとしてマルクス主義のように新しいシステムを構想するのではなく、持たざるものは「労働力=人的資本」を所有する者として、このシステムに留まるべきだ――ということを、ホッブズやロックの社会契約論を参照しながら、所有、市場、資本など資本主義を構成する概念を検証しながら主張する。なんて分かったように書いているけど、社会学にも経済学にも不案内な僕には難解で理解できないところも多かった。たぶん誠実に書くからこうなっちゃうんだろうけど、新書なんだし、不誠実でも分かりやすく書いてもらえるとありがたいなと。