増田義郎のレビュー一覧

  • 黄金の世界史

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    金・銀の発掘や取引を中心に世界史を概観したもの。
    特に紀元前からのインド洋の国際的商業を強調している。
    いわゆる、海の道。
    これを読んでると『エリュトゥラー海案内記』を入手しておけばよかったと後悔する。
    シルクロードや地中海といった貿易路は中学の頃から繰り返され、強調されているが、インド洋に就いてはかなり知らないところが多い。
    せいぜい、ダウ船がどうしたとか、大航海時代でヴァスコ・ダ・ガマがどうしたとか、鄭和の第遠征が、とか程度で終わってしまう。
    ローマと中国からかなりの量の金を吸い上げていた、と筆者は主張するが、それが実際どの程度の規模で行われたのかは詳細には述べられてない。そこ

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    2011年04月28日
  • 物語 ラテン・アメリカの歴史 未来の大陸

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    かつては高度の神殿文化を生み出しながら、16世紀以来ラテン・アメリカは常に外部の世界に従属してきた。
    スペイン、ポルトガルの征服と植民地支配、イギリスはじめ列強の経済的支配、アメリカの政治的影響。
    独立後も独裁制から民主制へ、統制経済から自由経済へと激動が続く。
    ラテン・アメリカ諸国は共通の文化的伝統を基盤に、いかに苦悩の歴史と訣別し、自立と自己表現を達成するか。
    恐竜の時代から現代まで、長大なタイムスケールで描く。

    [ 目次 ]
    プロローグ 新世界
    1 古代アメリカ人の世界
    2 侵入者
    3 事業家としての征服者
    4 イベロアメリカの成立
    5 16世紀の変動
    6 成熟する植民地

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    2011年04月06日
  • ペドロ・パラモ

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    ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった…。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法によって、紛れもないメキシコの現実を描出し、ラテンアメリカ文学ブームの先駆けとなった古典的名作。

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    2010年07月25日
  • ペドロ・パラモ

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    生者と死者がごちゃまぜに入り交じり語り合う独特の世界観。
    緻密で精巧な構成がなされているそうですが、解説を読むまでちょっとからなかった。
    再読することで、味わいが増していく本でしょうか。

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    2009年10月04日
  • ペドロ・パラモ

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    生者と死者、現在と過去が数々の断片になって散りばめられており、ペースをつかむまでは読むのは大変かもしれないが慣れると何とも言えない良さがある。ラテンアメリカ文学らしい、幽霊・・・というか死者の魂がよく出てくる作品で、怪しげな雰囲気が漂いつつも暗くはない。
    ガルシア=マルケスよりは幾分読みやすいので、ラテンアメリカ文学入門にはいいかも。

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    2009年10月04日
  • ペドロ・パラモ

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    一度読んだだけでは、理解不能。
    でも二度目はなかなかおもしろい。
    きっと次に読むとさらにおもしろい。
    生と死の混交がメキシコの世界観なんだと思う。この世界観は他にはない。
    静かで悲しいおとぎ話。

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    2009年10月04日
  • 完訳 ロビンソン・クルーソー

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    無人島に漂着したロビンソンは、持ち前の才覚と粘り強さを武器に島の生活を切り開いていく。原文の息遣いを伝える新訳とともに、文化史研究の第一人者が不朽の名作を世界史的経済から読み解く、大人のための翻訳・解説決定版。訳者解説「大西洋世界のロビンソン・クルーソー」

    1719年ダニエル・デフォーによって書かれた冒険小説。日本においても多数の翻訳書が出版されたのは周知の通り。翻訳者の気分や匙加減ひとつで原文にあるはずの文章が削除されたり、大げさに膨らませたりされているそうだ。この本は原文になるべく忠実に翻訳された本とある。本書の翻訳をされた増田氏は、子供用に書き直された本だけで原文に触れてない人がほとん

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    2021年09月19日
  • 物語 ラテン・アメリカの歴史 未来の大陸

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    アメリカに生活していると中南米の国々との関係を日々意識せざるを得ない。政治、文化等に大きな影響を及ぼしているし、その影響力は益々大きくなることは間違いない。
    一方でその歴史、国の成り立ち、個々の文化等、知らないことが多いことに改めて気付かされる。
    本著は中南米の歴史を古代から現代へ広く薄く解説しているもので、全体の歴史の流れを知るには参考になった。
    然しながら、全体の大きな流れを重視しているが故に、個々の国の成り立ちや、そのアイデンティに関しては、物足りなさがあり、これはもう少し国別の歴史を追うしかないのだろう。
    単純にスペイン、ポルトガルの旧植民地、という扱いではなく、イギリス、アメリカの影

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    2016年11月21日
  • ペドロ・パラモ

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    死人たちが会話し、現在未来が出てこない過去だけのお話。舞台はメキシコに革命が起きるあたりかな。なんとも不思議な話だが、面白くて一気に読んでしまった。神父の描かれ方を見ていると、教会あるいはカトリックに対する批判なども含まれているのかも。

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    2015年06月08日
  • 黄金の世界史

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    黄金への憧れは人類共通。タイムマシンがあったなら、エジプト文明の金の装飾品をぜひ生で見てみたい。中世から近代にかけてのヨーロッパ諸国の黄金熱はすごい。まさに宝探し。

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    2013年10月13日
  • 物語 ラテン・アメリカの歴史 未来の大陸

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    ラテンアメリカの通史をものすごくざっくり書いた本。全体像をつかむのには悪くない。
    ●良かった点
    全体像がわかる
    ●気になった点
    ダラダラと書いてある。図とかが少なく、同時期の他の地域の出来事などを把握するのには不向き

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    2012年02月06日
  • ペドロ・パラモ

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    南米っぽいものを読み始めたところなので全然分からないですが、グルグル回って結局みんな墓の中で、読み進むにつれてどんどん足場が切り崩されて行く感じでした。
    視点がコロコロ変わるので、ちょっと僕には読みにくかったです。

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    2010年10月10日
  • 物語 ラテン・アメリカの歴史 未来の大陸

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    ラテンアメリカといえば?私はよく知らないので、キューバの野球、ブラジルのサッカーというような事しか思いつきませんでした。ラテンアメリカの国々は、ヨーロッパの植民地でした。キューバはスペイン、ブラジルはポルトガルに支配されていました。それはこの地域で話されている言葉からもわかります。本書はラテンアメリカの植民地化、独立を中心に描かれています。概要を知るのには良いと思います。しかし「ラテンアメリカ」か「歴史」に興味のない人には少し単調で読みにくいかもしれません。つまり授業や仕事でこの分野について勉強しなければならない人におすすめします。

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    2009年10月04日