鈴木智のレビュー一覧

  • ラバウルの迷宮

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    終戦直後のラバウルでの話。主人公は霧島といい、戦うことより商社マンとして駆引きしたりする方が好き。英語が堪能。暴動が起きそうな噂あるので、調べて止めて欲しいのと、忠臣蔵を皆で演じようとしているのを取り持って欲しいという二つの命題を与えられ、ラバウル第九収容所に行かされる。なので、話は誰がどうやって暴動を起こそうとしているのか、という推理仕立ての面と、近しい人たちが日本兵に殺されたという恨みを抱えた豪州兵(管理側)との折衝や、戦争が終わって劇や舞台を作る喜びを感じているドラマチックな面の両方で進みます。戦時中にラバウルの置かれた特異的な側面に加え、主人公霧島が抱える戦争中の塊根も話の流れに強さを

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    2026年03月03日
  • ラバウルの迷宮

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    ネタバレ

    ラバウル捕虜収容所は実際に設置され、約10万人の日本兵が収容されていたという。『忠臣蔵』の上演とその裏で企てられる暴動計画に緊張は高まり、不安を掻き立てられる。サスペンスの醍醐味を味わった。『忠臣蔵』の上演に向けてそれぞれの職能を発揮する日本人捕虜たちの心の裡には、生きる活路を見出さんとする精気が宿り、それが陰謀に打ち勝った。かつて読んだ『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』で感じた日本人捕虜への誇らしさが蘇る。苦境における団結力と職人技。ただ、その時代に計画を阻止された側の胸中を慮れば痛い。

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    2026年01月08日
  • ラバウルの迷宮

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    忠臣蔵との絡みが(史実だそうですが)、なんとも言えず、よかった。『物を作り出す=生きること』という思いが根底にあるとヒシヒシと感じた、人種や国は関係なく、『人間』としての本能というか、「創造は再生」なんだなー、と改めて思った。
    登場人物全員の命懸けの思いが
    迫ってきて、心臓が止まりそうだった。

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    2026年01月05日
  • ラバウルの迷宮

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    戦争をビジネスマンやクリエイターの視点で描くのが面白く新鮮。戦争ものつきものの時代性の違和感がなくすんなり世界に入れた。描写は映像的で迫力があり、サスペンスに巻き込まれる。だが非常に重く重要な問題を扱ってると思う。
    最後は涙を禁じ得ない。

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    2025年12月15日
  • ラバウルの迷宮

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    ネタバレ

    終戦直後、日本国内でも禁止された舞台「忠臣蔵」。それがなぜ、ラバウルの収容所にて上演されることになったのか。

    驚いたのが、これが事実をもとに作られた物語であること。

    そこにあるのは『日本人とはどうあるべきか』という永遠の問い。ある者は誇りをもち、ある者は縛られ、先の見えない状況の中で自分なりの正義を貫く登場人物たち。

    そして、敵だったはずの豪軍の兵士たちとの心の交流。興味の持ち方は歪だったかもしれないけれど、そこには歩み寄りがあり、知れば知るほど葛藤や後悔が生まれるという気持ちの変化が見事でした。

    いつの時代もそうなのかもしれませんが、戦争を始める人たちは実際に戦場に立つことはほとんど

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    2025年10月16日
  • ラバウルの迷宮

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    ページをめくる手が止まらなかった。基本的には冒険小説だが、日本人の再生の物語でもあり、誇りとは何かの物語でもある。いろいんな読み方が出来ると思う。

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    2025年10月01日
  • 来迎國/らいごうのくに 4

    Q

    購入済み

    仏教説話

    最初は、青年漫画に良くある、正体不明の侵略者との戦闘物に見えた。
    終盤の話は、古典の仏教説話集のような雰囲気。
    続編のあるやなしや?

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    2023年04月26日
  • 来迎國/らいごうのくに 4

    購入済み

    深い内容と緻密な構成

    深い内容と 緻密な構成, 古典的な風味プラス SF的な展開。すっかり魅了され最後まで一気に読んでしまいました。

    #深い #ドキドキハラハラ #感動する

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    2023年04月18日
  • 来迎國/らいごうのくに 1

    無料版購入済み

    無料分だけ読んだけど

    まあまあおもしろいの続き読もうかな

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    2022年06月12日
  • ラバウルの迷宮

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    関係が複雑で視点が急に変わっていくことで、同じ日本兵でありながらも年代や立場の違いから思想の対立が起きていることへの解像度が高くなっており物語に入り込めて良かった。

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    2026年02月27日
  • ラバウルの迷宮

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    [こんな人におすすめ]
    *戦争に関するドキュメンタリーや報道を観るべきだとは思うけれど、暗くて気が進まない人
     戦争を扱った本の中ではトップクラスに読みやすく、最初の一冊としておすすめです。戦争の話だけでなく、ミステリー要素や、かつて敵国だった人との友情といった人間ドラマもふんだんに盛り込まれており、飽きずに読み進められる可能性が高いです。
     フィクションと言ってしまえばそれまでですが、80年前に戦争が終わったこと、ラバウルで亡くなった人、そして生きて日本に帰ってきた人がいたことは事実です。戦争を知り、今の時代を考えるうえで、学ぶことの多い一冊だと思います。

    [こんな人は次の機会に]
    *秀逸

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    2026年02月10日
  • ラバウルの迷宮

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    忠臣蔵はどうなるのかハラハラしながら読み進めました。終末で知っている名前が出てくると、改めてこれは史実なんだなと思い知らされました。映画化、熱望します!

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    2026年01月20日
  • ラバウルの迷宮

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    戦時中の話ではなく、戦終わったばっかりの人間劇です。忠臣蔵の上演がどうなるのか、どきどきしながら読み進めました。

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    2026年01月15日
  • ラバウルの迷宮

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    水木しげるさんも出征したパプアニューギニアのラバウル。ここの日本人捕虜収容所で演じられた忠臣蔵。これが、まさかの実話ベースということに驚いてしまった。
    終戦と突然言われても、極限で戦っていた兵士達がすぐに平常になれるわけではない。捕虜となり、生きるか死ぬかの世界で、なぜ忠臣蔵?となるのだけど、上演されるまでの経緯や準備段階の様子などを知るうちに、少しずつ元兵士達の気持ちが理解出来た気がする。
    脚本家だった鈴木智さんが、脚本だけでは映画化は難しいと、28年もの年月をかけて書いたこの小説。
    これは、もう映画化されるってことですよね?
    その時は絶対観に行こうと思う。

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    2026年01月11日
  • ラバウルの迷宮

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    戦後のラバウルでオーストラリアの捕虜として残った日本軍の日本人商社マンを主役にした話
    戦争の狂気と裏切りの他に人のつながりが描かれていて良い作品だった

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    2025年12月31日
  • ラバウルの迷宮

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    第二次世界大戦直後、日本軍最大の前進基地ニューブリテン島のラバウル基地には、10万人の日本兵が捕虜として9つの収容所に収容されていた。
    その中の「第九収容所」で密かに暴動の噂が広まり、元商社マンの能力や英語力を買われた霧島中尉に、暴動計画の真偽を探り、計画を阻止する密命が下される。
    任務に赴いた霧島は、待ち受けていた元上官の永峰中佐から、捕虜による「忠臣蔵」の芝居上演を提示され、収容所を支配する豪軍への交渉を命じられる。
    「忠臣蔵」は、忠君愛国の精神や教育と結びつき、戦前には高い人気を博していたが、敗戦後、GHQから禁止されていた演目だった。
    霧島は、暴動を未然に防ぎ、日本兵を早期帰還させるた

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    2025年10月29日
  • ラバウルの迷宮

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    どれだけ深い傷を負っても、きっと立ち直れる。そう思わせてくれる物語。
    ただでさえ感動的なのに、実話に基づいているとのこと。終盤は落涙必至。

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    2025年10月14日
  • ドローンのつくり方・飛ばし方 ―構造、原理から製作・カスタマイズまで―

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    いわゆるドローン、正確にはクアッドコプターを、これから自作で始めるにあたって適した内容だと思います。私はwebの情報を参考に、px4ベースのクアッドを制作して活用してますが、事前に本書を読んでおけば多少は楽に飛ばせるところまで持って行けたかなと思います。あくまで多少はですが。
    ドローンの概要から始まり、パーツの選定方法と組み立て、FCU, GCSやコンパニオンコンピュータ等の各システムの接続、そしてパラメータ調整まで、一連の手順が説明されており、ドローン制作において必要な情報をカバーしています。特に、トリムや姿勢(ヨー応答)、位置制御パラメータの調整法については、大変参考になりました。現状、p

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    2023年02月27日
  • ラバウルの迷宮

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    複数のミッションが同時進行していく様がテンポ良く展開し、ページをめくる手が止まりませんでした。ただ、クライマックスの解像度がいささか低かったのが残念、もう少しページを使ってでも丁寧な描写をして欲しかったです。

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    2026年03月10日
  • ラバウルの迷宮

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    終戦後、ラバウル基地に収容された10万人の日本兵が飢餓や病気、豪州兵からの屈辱に屈せず「忠臣蔵」を上演したヒューマンサスペンス。まず、これが実話を基にしてることに驚きながら読んだ。忠臣蔵も大まかな物語しか知らないのだけど戦時中の日本人の魂は正に忠臣蔵。確かに10万人の食糧問題など難しいだろうけど、捕虜ではなく「武装解除さへた日本人」扱いなのも豪州兵のいやらしさを感じる。ゼングルの300人、死ぬ事が誉と信じた多くの兵士たち、擦り切れた観音様、あまりにたくさんの事が切ない。それでも忠臣蔵も書類の雪もみごと。

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    2026年02月26日