金田章裕のレビュー一覧
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ネタバレ<目次>
第1章 稲作と農村~奈良盆地・砺波平野と岐阜の棚田、そして酒蔵
第2章 寿司飯と調味料~和食のさまざまな味と産地
第3章 茶とダシの文化的景観~宇治・焼津、そして北前船
第4章 漬物と多様な発酵食品~京都・滋賀と奈良・三重・北陸
第5章 干し柿と干物~日本各地の名産品
第6章 果物と堅果~日本各地、それぞれの文化的景観
第7章 いろいろな畑と養殖~京都・淡路、群馬・滋賀、熊本・金沢、瀬戸内海・有明海
第8章 ブドウ園とワイナリーの文化的景観~山梨の日本ワイン、オーストラリア・イタリアの新旧ワイン産地
第9章 文化的景観が意味するもの~生活となりわいの物語
<内容> -
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まあまあだった。
タイトルやサブタイトルから受ける印象と少し違って、地形の成因やひとびとの地形への働きかけ、あるいは地名についてのいろんな話が含まれている。やや散らかった印象の本。一章や終章の哲学的な話などは不要(本論の補強などにもなってないし)。
それに、地名の由来とかの話は余計かな。。
遊水地と後背湿地のことなど、河川との関係などの記述は多くてよかった。新幹線基地が氾濫想定地域にできるのは、氾濫するから住宅などはなく土地が空いていたというのは説得力がある(都市計画的な観点もあろうけれど)。
平安京のころ、東側の鴨川で堤防のかさ上げや保護をしていたというのも面白い(そんなころから河川工事が -
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ネタバレ<目次>
第1章 景観史へのいざない
第2章 古地図からよみとく景観史
第3章 景観史の画期を演じた人々とその舞台
第4章 景観からよみとく地域のなりたち
第5章 景観史の資料と考え方
<内容>
第5章にあった、条里制遺構は奈良時代ではなく、少なくとも院政期以降のもの(①律令の条里プラン②国図の条里プラン③荘園の条里プランとあって、現在残っているものはほとんど③)という話には驚いた。また地名の由来についてもこの章には書かれており、多くの小字名は、10世紀、つまり③に近い時期に生まれている、の話も驚いた。
景観史のイメージは捕らえられたが、従来の郷土史のイメージとは違うだけに、そのギ